経済ビジネス

2021年に訪れる金融市場暴落リスク

2020年、新型コロナというブラックスワンが現れ、金融市場は大暴落しました。過剰流動性相場で過去最高値を更新する株式市場ですが、過熱感が高まれば、その分急落するリスクも高まっているということを常に意識しておく必要があります。

現時点での金融市場暴落リスクについて今回はまとめてみました。

■スタンダードチャータード銀行が予測するブラック・スワン候補

(1)民主党がジョージア州の決選投票を制し、上院で過半数奪取
(2)米中の緊張緩和で人民元が1ドル=6元まで上昇
(3)金融・財政策で景気が過熱し、銅が50%上昇
(4)石油輸出国機構(OPEC)実質崩壊で原油が1バレル=20ドル割れ
(5)欧州の財政策が頓挫し、ユーロが1.06ドルまで下落
(6)米財務長官が強いドル政策を放棄、ドルが15%急落
(7)新興市場債のデフォルトとソブリン格下げで、新興市場株が30%下落
(8)バイデン大統領が辞任し、米国株が急激な調整

ここまでの8つを上げています。直近で注意すべきは(1)です。民主党が上院で過半数を取れば、米株式市場は急落し、世界市場にショックを巻き起こす恐れがあります。

コロナ債務借り換えリスク

新型コロナ禍で世界中の企業が巨額の融資を受けています。もともと事業が低迷していた企業が、コロナ禍の金融支援により簡単に融資を受けることができましたが、この多くが短期の借り入れになっています。この借り換えが上手く行かなければ巨額のデフォルトが発生し、株式市場を急落させるリスクがあります。

コロナ債務の借換、金融市場の次の大きなリスクに10月半ば時点での新たな財政報告では、2020年の世界全体の政府債務残高は、国内総生産(GDP)合計の98・7%に達し、前年比で15・7...

アメリカの資金の中国への逃避

アメリカを中心として先進各国で膨れ上がる負債、余った資金は常に効率良い運用先を探しています。より高金利を得られる中国元への逃避が続けば、ドルが急落するリスクがあり、金融市場全体を揺るがす可能性があります。

アメリカの債務膨張は中国への資金逃避を加速させる資金はドルから中国元へ 米大統領選の結果がどうなろうと、米国の財政赤字はさらに膨らみ、国債の発行は一段と増える見通しです。米国債をオー...

深刻な欧州

新型コロナの経済への悪影響では欧州では特に酷く、欧州内でも特に南欧各国は経済ダメージも深刻です。イギリスのEU離脱、ブレグジットも解決策はなかなか見つからず、ポンド、ユーロが急落するリスクを常に頭に入れておく必要があります。

【 深刻な欧州 】コロナの第二波とユーロとポンドの行方欧州のロックダウンが増えている 数日前も記載しましたが、さらに欧州の新型コロナウイルスの状況が悪化しています。欧州各国でロックダウンや...

多くの債務が無価値化する!!

企業がデフォルトをしたとき、リーマンショック以前であれば、ある程度の回収が見込めたため、債権の価値は一定額はありました。しかし現在は過剰な借入により、残存資産より大幅に上回るため、デフォルト時の債権価値はほぼゼロになっています。多額の債権を抱える金融機関、機関投資家には大きなリスクが有ることを意識しておきましょう。

多くの債権が無価値化するリスクが拡大している過剰流動性で価値のない債権にもお金が回る 先進国では実質ゼロ金利、マイナス金利が長期化し、新型コロナによる経済支援策が度重ね世界中...

膨張する世界の債務 本当に大丈夫なのか?

とにかく債務が世界中で膨れ上がりすぎています。日本の国債の積み上がり方も異常な水準になっていますが、借金の積み上がりに慣れてしまい、その本当のリスクについてはあえて蓋をしているように思います。いつかは返さなければならない債権。リスク回避の動きにより金利が急騰すれば、既存国債は大暴落し、その多くを持つ中央銀行は多額の不良債権を抱えることになり、紙幣への信頼は急落する恐れがあります。

膨張する世界の債務、本当に大丈夫?世界全体の財政赤字 前年比3.3倍に急増 国際通貨基金(IMF)が直近に公表した財政監視報告書で、2020年の世界全体の財政赤字が国内...

新興国、途上国のデフォルトに注意を

新興国・途上国のデフォルトリスクも急激に高まっています。すでにコロナ禍の中、幾つかの国がデフォルトしていますが、これがさらに急増するリスクを常に意識しておきましょう。その国の通貨の暴落、更にはその国の債権を持つ国の通貨、金融市場の下落を考えておく必要があります。

【新型コロナ】新興国・途上国の実態は悲惨インド、公式発表の10倍の6300万人が感染の可能性 インド医学研究評議会(ICMR)は、国内で新型コロナウイルスの抗体検査を実施した...

アメリカ商業不動産の下落から広がるリスク

2008年のリーマンショックはサブプライム問題が端を発し、市場が急落しました。新型コロナ禍によりテレワークやオフィスの縮小、閉鎖が続くことにより、物件を貸す事業者が借入不能に陥れば、商業不動産市場は急落する恐れがあります。担保割れ不動産の処理は不動産市場の需給バランスを崩すことになります。商業不動産融資の多くが不良債権化すれば、それが始まりとなり金融市場暴落につながる恐れがあります。サブプライム・リーマンショックと続いた流れを、今あらためて理解しておく必要があると思います。

忍び寄る商業不動産の下落の足音、クリティサイズド・ローン(CL)に要注意!アメリカのニューヨークではオフィス過剰 ニューヨークがオフィススペースの過剰に直面しています。新型コロナでのロックダウンで長期に渡り街...

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アフリカで広がるテロの激化

アフリカ諸国での紛争が広がっています。テロの激化は欧州やアメリカに向かう恐れもあり、ここにも注意をする必要があります。新興国、途上国では食料、水不足も申告で、その不満がテロに迎えばターゲットとされるのは二極化の上層になります。コロナ禍が落ち着いたあとでも、地政学的なリスクの高い国・街への旅行についても、引き続き避けることが懸命かもしれません。

https://ai-trust.info/africa-is/

AI TRUSTでは常に世界の最新の金融市場へのリスクについても注意を払い、必要に応じ記事としてまとめていきます。過剰流動性資金によりバブル化する金融市場だからこそ、急落するリスクについて常に注意をしつつ、着実、堅実な投資を皆さんができるように、情報を発信し続けていきます!!

ABOUT ME
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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