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【 ビットコイン下落周期到来 】ビットコインの価格が下がる3つの心理

ビットコインを含む暗号資産のマーケットは時価総額も膨らみ、決済システムの導入で大手企業の参入など一段上のステージに入っていると見受けられます。一段上とは、2017年に220万円の価格をつけたときは、日本人の個人を中心としたバブル的な買いでの上昇でした。

そのときとは違う買いで、現在は推移しています。それは、大口のビットコイン参入が目立っていることです。さらに、スイスのツーク州では、納税にビットコインが2021年2月から使えるようになるなどインフラ整備は進んでおり、世界的にもこの流れは続くと考えています。しかし、投資をする上でもっとも気になるのは、ビットコインの価格。購入価格より保有価格が上まわっていないと資産は目減りします。

急騰劇を見せたビットコイン市場ですが、周期的にも陰りが見える季節で一旦上昇した後に、下落となりました。これには理由があります。

ビットコインの価格が下がる3つの心理

今回は、ビットコインの価格が下がった3つの心理といくつかの要因を説明します。

ポジティブなニュースの後はネガティブが目立つようになる

株や為替でも、チャートの上昇に追随するようにポジティブなニュースが飛び出します。そしてそれが上昇を後押ししているように見えることがあるのですが、同時にネガティブなニュースが出ていてもマーケットは織り込まずに、勢いがつくと空気がポジティブ一色になります。

これを「リスクオン」といいますが、この状況の逆がリスクオフです。マーケット参加者は、上昇傾向、下降傾向が続きすぎると次なる考えが出てくるのが、今の状況とは逆の状況に目を向ける意識が増えるようになります。

心理その①:行きすぎたチャートは戻される

価格が急騰すると、チャートで見ると大きな乖離が見られるようになります。過去に何度も何度も起こっていますが、行きすぎたチャート(価格)は必ず調整されます。例えるならバネが伸びきった状態をイメージをしてください。その後どのようになりますか?そのまま同じ方向に伸びきることはなく、いつかは縮小しますね。

チャートでも同様のことが考えられます。当然、全てを戻すか、半値まで戻すかなどはその後の状況によって変わってきますが、行きすぎたチャートは戻されることを長くマーケットに参加している人たちは知っています。

心理その②:損をしたくない

2017年の後半に参加した、「出川組」と呼ばれた人たちは、高値で掴みそのまま塩漬け状態の人もいたでしょう。1BTC=220万円で掴んだ後、2018年には1BTC=36万円台まで下落しています。当然それだけの下落ですから、耐えられずに投げた(損切り)人もいるでしょう。

ただ、保有をし続けていた人は、現在プラス圏に突入しています。3年の歳月を経てプラスになったビットコイン。「これだけ耐えたんだから、損をしたくない」という心理が働きます。そうなると、利確を意識するいわゆる売り時を意識するようになります。

心理その③:利益を確保したい

損をしたくない心理と似ていますが、今回の上昇で上手に乗れた人たちは、利益が大幅に出ています。しかし、一度大きな利益額を見ると、そこからの目減りは「損をした気分」になります。いくらプラスであってもピーク時と比べるようになります。

そうなると、利益を確保したいという心理が働きます。利益確定は、もっともむずかしいのですが、そろそろこの考えが出てもおかしくない地合いの中、売りが出ました。

売られる要因、歴史は繰り返す

2017年を知っている参加者の中で、塩漬けにならなかった人でも急騰後の急落劇は記憶に新しいでしょう。歴史は繰り返すではありませんが、参加者が変わっているとはいえ、いつ何が起こるか分からないのが投資の世界です。この辺りから過去を意識すると、2017年を中心に1月〜3月は下落傾向にあることが意識されます。

100%そうなるとは言いきれませんが、過去の傾向は多くの人がチェックしているということは事実です。株価は10月〜12月にかけて上昇するアノマリーがありますが、今年もその通りに動きました。このように意識する人が多いと、ポジティブ・ネガティブ両方の情報があっても都合のいい方に反応することがあります。

意識される税金支払い

ビットコインや暗号資産は、利益が出れば税金支払いを考えなければいけません。「持っていたら税金支払わなくていい」これを実行した人は、2017年にどうなったでしょうか?結果としては、利益確定して税金を支払い、再度買いを行った方が合理的でした。

このようなことも含めて毎年、確定申告の時期には下落傾向にあります。日本では3月なかばまでですが、米国では5月辺りに意識されます。

上値の重い展開になるのではないか

このようなことから、ここからですが上値が重い展開、ジリジリとした下げをしながらある程度の調整が出ると見ています。個人的には調整が出ると買いたいと思う人が買っていく場となり、再度上昇となると考えていますが、上げ続けるマーケットは過去に見たことがありません。そして、株や為替はクリスマス時期になるとマーケットは閑散としてきます。この辺りも踏まえて戦略を立てて行きたいと思います。

*投資は自己責任でお願いいたします。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。