経済ビジネス

【食料危機2500万人! 】サバクトビバッタが東アフリカ〜中国を襲う

サバクトビバッタとは

サバクトビバッタは、バッタ科のバッタで5センチ2グラムと大きめのバッタです。その大きさだけでなく食欲が旺盛で自分の体重と同じ重さの食料を1日に食べてしまいます。

そんなサバクトビバッタですが新型コロナウィルスで世間が騒動となっていた2月中旬頃から東アフリカに猛威をふるっています。現在は第二波が懸念されており、約2500万人が食料危機に陥るといわれています。

今回はサバクトビバッタの猛威と現状、そして現時点で行っている対策についてご説明します。

サバクトビバッタ大量発生に適した気候

サバクトビバッタが現在大量発生しているのは、気候にあります。サバクトビバッタは卵を乾燥から守るために湿気のある土壌に卵を産みつけます。

東アフリカでは雨が多く降り湿気も多くサバクトビバッタの繁殖には非常に適した環境が出来上がっていました。昨年10月〜11月の降雨量が3倍を記録。ここから一気に繁殖が始まりました。

サバクトビバッタの成長ペースは以下の通り

・卵(10〜65日)
・幼虫(24〜95日)
・成虫(2.5〜5ヶ月)

成虫になると飛行可能となり飛び回ります。1日の移動距離は150キロ。その間に食物がある地域で食い荒らし、卵を産み落とし次の地域に移動します。東アフリカから始まり、6月には中国入りかという情報もある中で専門家の間でも意見が分かれているのが、ヒマラヤ山脈で遮断されるという部分。

しかし、中国は5月1日に農作物病虫害の防除に特化した初の条例を出し最大限に警戒しています。当然中国に到達しないにしても東アフリカを中心としたエリアではすでに食料不足が起こっています。

1300人が「丸一日何も食べてないない」

食料不足が出ているエリアでは丸一日何も食べていない、食料が底をつきてしまっているという状況も出ています。

エチオピア、ケニア、ソマリア、ジプシ、エリトリアで被害が出ています。

この食料被害は第二波といわれる6月に一気に増殖すると食料被害は拡大します。

” 1日3万5000人分の食料が食い尽くされ、最大2500万人が食料不足 ”

これにたいして国連食糧農業機関(FAO)は「前例のない脅威」と警告していますが、今のところなす術なしといった状況です。

タイミングが最悪の第二波

サバクトビバッタは食料を食べ尽くすだけではなく、サバクトビバッタが食べ残した作物もダメにしてしまいます。それはサバクトビバッタの糞により作物が腐ってしまうからです。

そして、卵を産み落として次の作物を求めて飛行を繰り返すサバクトビバッタ、ただこのサバクトビバッタは「変異」しています。普段は緑色ですが茶色に変異し、群れをなして猛威をふるっています。実はサバクトビバッタは普段は群れをなしません。

そして百歩譲ってサバクトビバッタが作物を食い荒らすことが仕方ないと考えても第二波のタイミングがあらゆる面で最悪です。

新型コロナウィルスの影響で殺虫剤が手に入らない

サバクトビバッタの対策としてドローンを使って殺虫剤を撒いて対策をしていました。しかし今回はその殺虫剤が手に入らない状況に陥っています。それが新型コロナウィルス。新型コロナウィルスの影響で航空便はストップ、減便し殺虫勢が手に入らない状況が起こっています。そんな中でもサバクトビバッタは増殖を続けますので初動を潰すことが困難な状況ということです。

世界の支援に関しても同様のことがいえます。新型コロナウィルスの影響でいくらFAOが呼びかけても支援が集まりません。注目もされません。理由は世界各国が自国の新型コロナウィルスの対応でそれどころではないというのが最大の要因といえます。そうなってくると支援の輪もアテにできずに食料不足が増加するという危機的状況に陥る可能性があります。

作物生育のタイミングも最悪

東アフリカの作物の生育期は3月中旬です。第一波は被害はあったとはいえ作物生育のタイミングからするとまだマシでした。しかし今回は新芽を食べられてしまうタイミングにあります。新芽を食べられてしまうと仕方なく、再度種まきを行わなければいけませんが、2回目の種まきがうまくいく保証がありません。よって食料不足どころか次の食料も手に入らない状況となります。

蝗害は聖書にも載っている

サバクトビバッタのようなバッタが食物を大量に荒らすことを蝗害(こうがい)といいます。バッタの大量発生による災害を意味します。

中国では紀元前から蝗害の記録はありその記録数は20回以上にも及びます。日本ではトノサマバッタやイナゴによる被害があり、最近では2007年オープン直前の関西空港にトノサマバッタが大量発生しました。

旧約聖書にバッタの記録があります。

” 神の怒りに触れた古代エジプトで、病気の蔓延やバッタの大発生といった災禍が相次いだ “

新型コロナウィルスの発生タイミングと同時期に発生したこの現象、ケニアでは70年に1度、ソマリアでは25年に1度の危機として緊急事態宣言が出ています。世界全体が経済恐慌だけではなく、食料不足、そして改めてそれぞれを見つめ直す機会にきているという警告のようにも感じます。

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投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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