恐慌特集

ERPに注目せよ【FRBが債券を買いを入れたら要注意】

バブル崩壊はいつ起きるのか?バブルが崩壊するきっかけの理由として、今までに下記の5つをお伝えしてきましたが、

本日は、バブル崩壊のきっかけ6つ目の理由「ERP」についてお話させていただきます。

過剰流動性バブル崩壊に備える上で、ERPへの理解も深める必要があります。

ERPとは?

ERP=株式リスクプレミアム(Equity Risk Piu )は,安全資産ではない株式に投資するリスクに対する報酬として、投資家が要求する安全資産利子率を上回る期待超過収益率のことを言います。債券利回りが超低水準に下がったことにより、債券と株式をてんびんにかける投資家にとって株式の魅力が増しているわけです。

このことは、株式リスクプレミアム(ERP)が、過去平均に比べて大きいことでわかります。

金利が超低水準であるために、リスク資産を買わざるを得ない状態にあるともいえます。だからこそバブルではないという見方もあり、ここは専門家の意見も分かれるところです。

レイダリオ氏の発言には常に注目

レイ・ダリオ(Ray Dalio)はアメリカ合衆国の著名なヘッジファンドマネージャーです。ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者でもあります。

ダリオ氏は経済に対して、大要以下の通りの考えを抱いています。

・経済はシンプルな活動の集積である
・人、会社、政府機関の信用による借金が経済を拡大させる
・ただし、信用による支出が拡大し過ぎるとバブルが発生し、金融危機を招く

ダリオ氏が創業したブリッジ・ウォーター・アソシエイツの運用スタイルは「最小リスクで最大の利回りを目指す」というもので、2008年のリーマンショックの際もプラスの運用成績で乗り切っています。

そのダリオ氏が今の金融市場の状況を独特な表現で語っています。

たくさんの債務が発行され、それらが良いリターンを与えないと、インフレのために債券は(実質)マイナス・リターンになる。

これら債券に対して十分な需要がなくなる。

これが起こると、今起こっているように、金利が上昇し、中央銀行はジレンマに陥る。

金利を大幅に引き上げるか、さらに貨幣増発により債券を買って金利を引き下げるか。

貨幣増発により債券を買って金利を引き下げれば、実質金利が下がり、ドルの減価が加速し、また、インフレ圧力が増す。

経済成長が強まり、インフレが上昇し、金利が上がるだろう。

そして(債券の)需要が不足するだろう。

だから、注意すべき兆候は、経済・インフレが強い中で、FRBが債券を買い入れる必要に迫られるかだ。

私たちが慣れているインフレとは、経済が過熱し供給制約を生じ、既存の供給能力を需要が上回り、物価が上昇するものだ。失業率が低くなるなどだ。

もう1つ貨幣的インフレと呼ばれるものが、スタグフレーションの時に起こる。

現在、債券や現金から資金が流出して株式ほかの投資資産に移動している。貨幣的インフレが起こりうる。真の大きなリスクは貨幣的インフレだ。

貨幣的インフレは、債券の買い手より売り手が多くなり、莫大な貨幣増発が必要になることで起こる。

この表現は投資に携わっている人であっても少しわかりにくいかもしれませんが、現在まさにこれが起こっている状況にあり、過去に例を見ない規模のバブルが発生していると考えるべきです。

貨幣の増発、過剰流動性により過去最大規模の形で発生しており、2021年3月後半以降金融市場は上昇しました。しかしここにきて少しずつ状況が変わりつつもあります。

アメリカ経済が徐々に再開されていく状況で、総額4100億ドルの給付金が振り込まれ、当初はこの多くは金融市場に流れ込むと予想されていました。

しかし、蓋を開けてみると金融市場への資金流入は思ったほどではなく、ワクチン接種を済ませた米国人の多くは、ロックダウン解除後に、航空株ではなく、航空券や宿泊費、レジャーに多くの額を費やすようです。

長期間に渡るロックダウンから解放されれば、その鬱憤を旅行やレジャーに費やすわけです。株式市場や暗号通貨市場が調整状態に入った理由の一番はこのことが原因かもしれません。

バブル崩壊がいつ起こるのか?

投資家の皆さんにとって、この後の問題は、過剰流動性バブル崩壊が、いつのタイミングでどのような崩れ方をするのか?ここに尽きるわけなのです。この後は常に崩壊への備えが必要になるのです。

ABOUT ME
チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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