AI TRUSTではいくつかのサロンでは、ウォーレンバフェット氏の投資方法、さらにいえば投資尺度を活用しています。
WBL(ウォーレン・バフェット・ロング)ではバークシャー・ハサウェイ社のポートフォリオを参考にした、ドルコスト平均法での米優良株の購入方法についてレクチャーし、WBL発表当日から世界の株価は上昇していきました。
バフェット指数とは?
「バフェット指標」は単純な比率で、米国株の時価総額を国内総生産(GDP)の合計で割ったものです。 インターネット株バブル期のピークを2019年に初めて上回り、数十年にわたり上昇傾向にあります。
ウォーレン・バフェット氏が株価の割安・割高を判断するときに、使っているといわれるバフェット指標ですが、日本株でも応用できます。「日本株式市場の時価総額÷日本のGDP×100」で表せます。
過去のバブル崩壊は?
アメリカのバフェット指数を見てみると、ITバブル前の1997年に初めて100%を超えて、最大で2000年3月ごろに140%を超え、その直後にITバブルは崩壊しました。
リーマンショックの時は2006年11月ごろに100%を超え、2007年3月ごろに108%と最大となり、2008年にリーマンショックが起こりました。
バフェット指数は、100%を超えると割高ですが、100%を超えたからと言って、すぐ暴落するわけではなく、数年ほどたってから暴落する場合が多いです。
ただし、アメリカの過去2回の暴落からは、バフェット指数が100%を超えてから最大になって下落してる時が、暴落のサインだといえるです。
「他人が貪欲であるときこそ警戒すべきだ」これもバフェット氏の有名な格言です。
特に見習うべきは売り方
バフェット氏は、バリュー投資家としてのイメージとは裏腹に、実際には買った銘柄の3分の2を5年以内に売却するなど、「短気」投資家としての側面もあります。
バークシャー・ハサウェイがSECへ提出したフォーム13Fへの掲載回数から、それぞれの銘柄の保有期間を推定しています。
最長でも半年しか保有しなかった銘柄:24銘柄
6カ月~1年:16銘柄
1~2年:20銘柄
2~3年:19銘柄
全体の3分の2に当たる110銘柄は買ってから5年もたたずに売却しているのです。
20年以上にわたり保有しているのはウェルズ・ファーゴ、コカ・コーラ、アメリカン・エキスプレスの3銘柄だけなのです。
今年2月に提出された2020年12月末時点の株式保有状況を示すフォーム13Fでは、アップル株の保有数を9億4,750万株から8億8,710万株に6.4%削減し、2020年第3四半期に取得したバリックゴールド株とファイザーを全て売却しています。さらには、銀行株についても入れ替えを行い、JPモルガン・チェースなども全て手放しています。売り時にこそ、特に見習うべき点があります。
バフェット氏の投資方法を見ていると、ベースとなる投資哲学を保ちつつも、時代や社会の流れに合わせた戦術を適宜取っていくことが、長きにわたって相場で生き残る一番の術なのだと感じられます。そして躊躇うことなく売っていることに強さを感じます。
過剰流動性バブル崩壊に常に備えること
今の過剰流動性バブルでは過去最大の支援策により、大量の資金が市場に有り余っています。しかし米国株の時価総額は、今四半期の予想GDPの水準の2倍以上にあり、非常に過大評価されている状況だと考えられます。
バフェット指数で見る限りでは既にバブル崩壊はいつ訪れてもおかしくない水準にあると考えるべきだと思います。
いつ市場が崩れるのか?
ひとつのきっかけが全てを崩していくことになりそうです。ここまでの指標、指数等からどのような答えを導くことができるのか? AI TRUSTでは、継続的に徹底研究していきますので、このあとの報告に期待してください!!
バブル崩壊の8つのきっかけは下記から読めますのでまだ読んでいない方はぜひしっかりと確認してみてください。
①投資家行動の自己実現
②日銀株の急騰・暴落
③インフレ率の急上昇
④PERの上昇
⑤プットコールレシオの水準
⑥ERPに注目
⑦GAFAM比率に注目
⑧マネーサプライの推移に注目
毎週1回情報をまとめてお送りします。
AI TRUSTでは日々の金融市場に影響を与えるニュースを独自の視点から解説を行っています。是非ご自身の投資指標としてご活用ください!!