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【 注目が集まるバリュー 株 】バリュー 株とグロース株の大きな違い

バリュー 株が買われる

2020年はコロナショックと呼ばれる急落が、2月下旬から3月にかけてありました。米国株式市場では、幾度となくサーキットブレイカー制度が発動、為替もフラッシュクラッシュが起こりました。マーケットでは売りが売りを呼ぶパニック相場となりました。

しかし、その状況はわずか1ヶ月足らずで一転し、現在8月末時点では、ナスダック総合指数、S&P500は下落前をはるかに超えて史上最高値を更新しています。実体経済を考えると乖離が懸念されるところですが、これは各国の金融政策によって、市場に紙幣が出回っていることが要因と考えられます。

とはいえ、投資家にとってはこのタイミングは大きなチャンスでした。そんな中、いまはバリュー 株が突如買われています。今回は、バリュー 株とグロース株について、そしてその大きな違いについて解説します。

AI TRUSTではWBL(ウォーレン・バフェット・ロング)指数で3月当初から米優良株分散投資を推奨していました! WBL指数には今後も注目して下さい。

バリュー 株とグロース株

バリュー 株とグロース株という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。

バリュー 株
・割安株
・知名度の低い企業が多い

グロース株
・成長株
・企業の売り上げや利益の成長率が高い

まず、一気に下落した相場ですが、成長が見込まれるグロース株が買われる傾向がありました。そしてグロース株がある程度頭打ちに来る頃に、出遅れているバリュー株を割安で買い増す。こうすることで資産をさらに膨らませることが可能となります。

株式市場が落ち着いて、ゴールドや債券など他の金融商品が上昇するのも似ていますね。余談ですが、ディープ・バリュー 株は、さらに割安、激安株のことを意味します。

バリュー株の株安の見分け方

バリュー株は割安株です。といわれても、その株が割安なのか割高なのかは、主観になってしまう場合も多いです。バリュー株の見分け方には定義があります。PER、PBRの指標で判断します。PERとは、株価収益率を表し、株価収益率は企業利益と株式の関係です。このPERが低い=割安株となります。

・PER=株価÷1株あたりの利益

一方、PBRとは株価純資産率と呼ばれ、企業の純資産と株価の関係を表します。ざっくりといえば、いくら金があるか?ということです。PBRを見ると、純資産にたいして株価が割安なのか?を判断することが出来ます。PBRは各企業を見ると表示されていますので、簡単に検索で見ることが可能です。例えばソフトバンクグループのPBRは現在1.87倍です。この数字が1割を割っている企業が、割安株といわれます。

ソフトバンクの株価を分析しました!こちらからご確認下さい。

バリュー 株とグロース株のメリット・デメリット

バリュー 株とグロース株には、メリットもデメリットもあります。

バリュー 株・メリット
・安値圏で買うので値動きが安定している
・伸び代が期待できて、長期的に保有しやすい

グロース株・メリット
・キャピタルゲインが大きくなる可能性
・短期的利益にも向いている

バリュー 株・デメリット
・利益が出るまでに時間がかかる
・割安な銘柄探しは困難

グロース株・デメリット
・配当金が低い、ない
・割高なら急落での大損リスクも大きい

投資なので利益を上げるのは当然の目的なのですが、あなたの性格、投資スタンスでも、株選びは変わってきます。
バリュー株=割安、グルース株=成長株、どちらのタイプの企業が好みか?そして、応援したいか?という考え方での購入もいいと思います。

バリュー株参加の注意点

PER、PBRのご説明はしましたが、バリュー株は、何らかの意味・理由があって株価が低いということは理解しておかなければなりません。もしかしたら化けるかも知れませんが、現時点で割安ということは、企業自体に不安要素はないのか?といった見極めも必要です。

ただ割安だから手を出すというのは要注意です。企業には倒産の可能性があります。倒産すれば株はただの紙切れとなります。ランダムに分散投資の一環として、割安だから購入するという考え方だと安いと思っていた企業が、安いどころか価値がなくなるというリスクも当然理解しておかなければなりません。

もちろんグロース株なら問題ないのか?といえば、これも違います。これらの性質を理解した上で、投資されることをオススメします。

世界的に時代(企業)の流れが変わる可能性

最後に世界が新型コロナウイルスによって、大きく変化しているということをお伝えして終わりたいと思います。ニュースなどでこのような内容を見かけることがありませんか?「先月の売り上げ9割減」非常に厳しい数字の現実です。しかしこのコロナ禍で逆に業績を伸ばしている企業もあります。

中期、長期的にみた場合、世界の変化が今後どのようになるのか?を精査する必要があります。例えば、今まで伸びていた外食産業や観光業は現時点ではどうでしょうか?大打撃を受けています。そしてそれは短期的なものなのか、中期長期的にも変化が出て来るのかを見極める時期です。国内でいえばGoToキャンペーンなど政府が政策として掲げ、後押しをしています。

この辺りで考えると、全ての企業でないにしても、この時期を耐えれば復活していく企業もありそうです。このように今起こっている状況を、消費者として捉えることで見えて来る世界がありますので、この辺りを意識して見ると、未来の業績が明るい企業が見えてきそうですね。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。