エネルギー

電気自動車社会の加速、中国でのEVの進化

温室効果ガスゼロへの取り組み

菅義偉首相が2050年までに日本の温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を明らかにしました。すでに中国は2060年まで、EUも2050年までに排出を実質ゼロにすると宣言しており、バイデン政権になったアメリカが同様の目標をうち出せば、世界的に二酸化炭素の排出削減へ向けた大きな流れが生まれてくることになります。

既に世界では様々な取り組みが進められていますが、今後日本でもこの分野においては様々な助成金等が出る可能性も高く、個人が効果的な投資を行えるものも出てくると思います。今日はこの辺りについての世界の最新状況をまとめてみました。

電気自動車社会の加速

温室効果ガスゼロの目標を実現するためのカギは、人の移動やモノの輸送に伴う温室効果ガスの排出をいかに削減するかがひとつのポイントです。ガソリンや軽油で走る自動車を電気自動車(EV)に切り替え、それを再生可能エネルギーで充電すれば、日本の二酸化炭素排出量の16%を占める自動車からの排出をゼロにできます。内燃機付き自動車からEVへの切り替えは温室効果ガス削減の目標を達成するために絶対に必要となるのです。

EVは内燃機自動車よりも構造が簡単で、モーター、蓄電池、制御装置を積めば動く車を作ることができます。電気製品の常で、こうしたユニット部品はモジュール化され、単体で売られるようになるでしょう。そうなれば、そうしたモジュールを買ってきて組み合わせて車を作ることができるので、小企業もEV生産に簡単に参入できるようになるわけです。そうなると、世界的な大企業による寡占化が進んでいた自動車産業の構造が根底から覆され、多数の小メーカーがEVを作る時代が来ることが考えられ、現実的にこれは中国で起こっています。

中国でのEVの進化

中国のEV業界はまさにその状況にあります。その最大の立役者はアメリカのテスラ・モーターズです。上海に単独出資で工場を建て、2019年11月より生産を始めています。生産を始めた時期は中国のEV市場の低迷期でした。電気自動車を含む新エネルギー車の購入に対する補助金が削減されたため、2019年後半から新エネルギー車の販売はマイナス成長に陥っていたのです。2020年に入ってからさらにコロナ禍の打撃も加わり、2月には中国での新エネルギー車販売台数が前年同月比7割減と落ち込みました。

中国では、2014年からテスラの成功にあやかろうと大勢のベンチャーがEV生産に乗り出していました。その数は最盛期には300社以上といわれています。多くはネット業界から転身した企業家によるもので、ユニークなアイディアをひっさげてベンチャー・キャピタルにアピールし、最後は株式の上場を狙うものでした。しかしその多くは途中で資金が続かなくなり淘汰されましたが、いまもなお中国にはまだ40社近くのEVベンチャーが生き残っています。

50万円以下のEV


中国では、今年8月に販売価格が2万8800元(46万円)という破壊的なお値段のEV「宏光MINI」が売り出されました。たちまち月間2万台を売り上げるヒットとなり、ブランド別でテスラの「Model 3」を抜いてEVのトップに躍り出ました。

「宏光MINI」は2ドアで、後部のシートを立てると4人乗れる、という軽乗用車タイプのEVです。航続距離は120キロと比較的短いですが、最高時速は100キロまで出せるといいます。搭載する蓄電池の容量を小さくすることで値段を安く抑えているのでしょうが、50万円を切るEVというのは驚くべき安さです。テスラの蓄電池のパワーウォールの価格が99万円ですので、宏光MINIが2台買えてしまいます。

宏光MINI EVは、中国の上汽通用五菱汽車が、2020年7月下旬に発売した小型電気自動車です。
一充電航続距離はNEDC基準で9.6kWhグレードが120km、13.9kWhグレードが170kmとアナウンスされています。より実用に近いEPA基準に換算すると約70%程度と推定して、それぞれ「84km」「119km」程度となります。

日本のメーカーのコンパクトな電気自動車というと、三菱のi-MiEVとなりますが、電池容量16kWh、全幅の拡大で軽自動車から登録車となった現行モデルの価格は約300万円〜となっています。電池容量10.5kWhでエントリーモデルとしてラインアップした「M」でも約200万円〜だった(すでに生産終了)ことを思うと、13.9kWhで60万円という価格がいかに衝撃的か理解できます。

柔軟な発想で変化を捉えること

中国製品に対して ” 安かろう悪かろう ” というイメージを持つ日本人もいまだ多いかと思います。しかしスマホやIT製品、様々なアプリをみても、中国は確実に進化を続け、今では多くのジャンルでは日本を超えているものもあります。偏見を持ち大局を見れなくなれば、変化においていかれてしまいます。この点は個々人の注意が必要です。

50万円以下の電気自動車が発売されて、既に大量に売れている。

日本の家庭向け蓄電池の価格は200〜300万円。

テスラのパワーウォールの価格は99万円。

宏光MINIと太陽光発電を組み合わせれば?

家庭の屋根にソーラーパネルを設置し、宏光MINIを乗用車として利用しつつ、使わないときには蓄電池として活用する。このような形がもしできたとすれば、仮にソーラーパネルの設備が100万円だとすれば、たった150万円で移動手段+電気代がほとんどかからない生活を手に入れられるということです。

ただし宏光MINIはまだ日本で発売されているわけでもありませんし、今は現実的な話ではありませんが、最新の情報を得て理解をしておけば、普段の生活をコストのかからない形に変えていくこと。創意工夫ができるということです。

ここにも大きな投資の可能性があるわけです。将来にわたって電気代金のかからない生活を手に入れることができるとすれば、これは非常に優先順位の高い投資と言えるわけなのです。

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