エネルギー

電気自動車は本当にCO2削減につながるのか?

温室効果ガスゼロ化の動きは世界で加速していますが、今回はハイブリット車、電気自動車それぞれを比較してみたいと思います。そしてその上で、自らの投資二度のように活用すべきか?この点について考えてみたいと思います。

火力発電所で電気を作っても電気自動車が効果的

電気自動車の電力を火力発電所で作れば、火力発電所での発生するCO2で、実際は効率が悪いのではと思われがちなのですが、火力発電所での効率や送電ロスなどを入れても、電気自動車はガソリンハイブリッド車より、燃料から動力への変換効率が高いのです。

ガソリン車は、燃料であるガソリンを直接エンジンで燃やし、それをそのまま動力に変換します。電気自動車は、火力発電で電気を発電する場合、燃料を燃やし、発電し、それを送電線を通して送り、電池に充電してからモーターで走行します。こう並べてみると、一見、ガソリン車のほうがエネルギーの変換回数が少なく、効率が高そうに感じます。

1リットル当たりの燃料で走行できる距離で効果を比較してみることにしましょう。ガソリン車と電気自動車を同じ条件で比較するために、石油火力を使います。

サイズが同程度の車として、ガソリン車代表トヨタ プリウス(ハイブリッド車)とテスラ モデル3で比較します。今回は単位はMPGを使います。これはクルマの走行燃費率を表す単位です。 燃料1ガロン(3.79L)当たりの走行マイル(1.6km)をいう。 主としてアメリカで用いられています。

ガソリンハイブリッド車(TOYOTAプリウス)1L=22.1km

プリウスのEPA燃費は52MPGです。EPA燃費は、日本で使われているJC08基準やグローバルで使われている欧州WLTC、そして日本で使われている日本WLTC基準よりも厳しい基準で、実燃費に近い値が出ます。

EPAはアメリカ合衆国環境保護庁の略で、米国では距離はマイル、燃料はガロンで測るので、MPGすなわち1ガロン当たり何マイル走るか、という単位を使っています。
52MPGは22.1km/lにあたります。

電気自動車(テスラModel3)1L=24.8km

まず石油火力発電所の効率は39%です。所内率4.8%というのがありますが、これは発電した電気を発電所内で使っていますよ、ということですから、本来の効率は34.2%とします。
同じ資料より、1リットルの燃料からの発熱量は41.16MJ(メガジュール)。

これを電力量に換算すると11.43kWh。

つまり、1リットルの燃料から11.43 x 34.2% = 3.91kWhの電力を発電できます。

ここで電気は発電所を出発します。電気は送電線を通り、送電ロスが5%発生します。結果として、自宅で充電するときに使える電力量は3.91 x 0.95 = 3.71kWh。

やっと電気自動車のところまで来ました。ではこれを充電します。EPAでは電費も公開されており、この電費には充電ロスを含みます。モデル3のEPA電費は24kWh/100mi。またマイルが出てきましたね。24kWh/100miとは、100マイルすなわち160.9km走行するために24kWhの充電電力量が必要ということです。これは電力量1kWh当たりに直すと、6.7km/kWhにあたります。
すなわちモデル3の原油/C重油における燃費は6.7[km/kWh] x 3.71[kWh/l] = 24.8km/lです。

電気自動車が12%効果的

現時点で、電気自動車は、石油火力で発電しても、ガソリンハイブリッド車より12%も効率が高いということが分かりました。ガソリン車は原油やC重油では走行できず、エネルギーを使って原油から精製する必要があります。

また電気自動車の試算では電気の輸送にかかる送電ロスを加味しましたが、ガソリンをスタンドまで届ける輸送ロスは加味していません。この辺りを加えれば実際にはこの差はさらに大きくなります。

ハイブリット車でさえこの数字ですから、通常のガソリン車と比較すれば圧倒的に大きな差となります。世界の潮流として、ガソリン車、ディーゼル車を新規廃止。さらにはその先にはハイブリット車もなくす方向性の理由がわかるかと思います。

究極のガスゼロ化

今回は火力発電で発電した電気を使っての計算としましたが、クリーンエネルギーでできた電力を使えばこの差はさらに大きくなります。そして家庭の屋根を活用して太陽光発電で電気を作り、それを使って電気自動車を走らせれば?究極のガスゼロ化が進むわけです。

そう考えれば、今後日本もこの流れに向かうことになるだろうと考えられますから、政府の助成金等も家庭での太陽光発電、蓄電池、電気自動車に手厚い策が行われるでしょう。

それを上手に活用していけば、地球環境改善を自ら積極的に行いつつ、継続的に発生する電気代、燃料代を抑えることもでき、積極的に取り入れていくべき投資の一つとなることは間違いないです。

2021年はこの組み合わせの投資に注目していきましょう。生涯電気代金、移動燃料代金がかからない生活を得ることができれば、毎月の生活コストを大きく引き下げることができます。漠然とした不安を解消するという意味では、非常に大きな一手となると考えられます。

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チャーリーTAKA
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日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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