アフターコロナバブルでどんな銘柄が上昇しているのか?
まずは、6月4日時点での過去3ヶ月の上昇上位30銘柄をみてほしい。
上昇上位30銘柄
1 2191 テラ JASDAQ 1259円 1268.50% サービス
2 8256 プロルート JASDAQ 389円 727.70% 卸売
3 2158 フロンテオ マザーズ 946円 506.40% サービス
4 7707 PSS マザーズ 1,834円 455.80% 精密機器
5 3788 GMOクラウド 東証1部 7,500円 443.10% 通信
6 7094 ネクストン マザーズ 8,000円 406.30% サービス
7 4477 BASE マザーズ 3,500円 352.20% 通信
8 4563 アンジェス マザーズ 2,099円 337.30% 医療品
9 6946 日アビオ 東証2部 3,185円 324.70% 電気機器
10 3927 フーバーB マザーズ 2,001円 290.10% 通信
11 3020 アプライド JASDAQ 4,175円 286.20% 小売業
12 3933 チエル JASDAQ 4,545円 254.20% 通信
13 7066 ピアズ マザーズ 2,831円 238.60% サービス
14 4398 BBセキュ JASDAQ 2,336円 235.20% 通信
15 4598 デルタFP マザーズ 2,301円 234.40% 医薬品
16 9326 関通 マザーズ 3,295円 228.50% 倉庫運輸関連
17 3359 cotta マザーズ 664円 222.30% 卸売業
18 6026 GMOTE マザーズ 2,793円 221.00% サービス
19 4390 IPSin マザーズ 2,270円 219.70% 通信
20 8167 リテールP 東証1部 1,612円 215.50% 小売業
21 4493 Cクラウド マザーズ 28,840円 215.20% 通信
22 2372 アイロムG 東証1部 2,768円 214.50% サービス
23 4308 Jストリム マザーズ 2,000円 213.50% 通信
24 2370 メディネト マザーズ 103円 212.10% サービス
25 7687 ミクリード マザーズ 1,349円 211.50% 卸売業
26 4396 シスサポ 東証1部 2,340円 210.80% 通信
27 4970 東洋合成工 JASDAQ 7,930円 209.80% 科学
28 6027 弁護士DC マザーズ 9,290円 206.10% サービス
29 3542 ベガコーポ マザーズ 1,214円 205.00% 小売業
30 4438 Welby マザーズ 2,470円 203.40% 通信
30社中19社がマザーズ上場
上位30社の中で一部上場企業は4社、二部上場企業は1社。それに対して新興市場であるJASDAQが6社、マザーズが19社と新興市場銘柄の上昇が目立っている。
コロナ銘柄は?
殆どの銘柄が新型コロナからの直接、関節的な影響を大きく受け成長期待からの思惑買いも多く、実際の業績から株価が乖離しすぎている銘柄も多数ある。
ITバブル、ライブドアショック前の新興市場を彷彿させる。コロナ関連のIRを出すだけで、株価はストップ高になるなど、行き過ぎ感が強い。
1位 テラ
東京都新宿区に本社を置き医療支援事業を行う企業
医療機関に対する細胞医療に関する技術・運用ノウハウの提供及び再生・細胞医療に関する研究開発を行う。
2位 プロルート
マイクロブラッドサイエンス(MBS)社が有する血液検査等の器具の日本国外への提供に関する総代理店契約が締結となったことが4月15日に発表となったが、MBS社が有する採決デバイスが新型コロナウイルスの抗体検査の検査キットに実用化されるかも?といった思惑的な買いが向かってきている感じか。
3位 フロンテオ
中外製薬<4519>と創薬支援AIシステムの利用でライセンス契約を締結したと発表している。中外製薬の創薬プロセスに、FRONTEOが開発した自然言語解析AI「Concept Encoder」を用いた論文探索AIシステム「Amanogawa(商標出願中)」と疾病メカニズムをパスウェイ状に可視化できるシステム「Cascade Eye」が活用される。
4位 PSS
独自のDNA抽出技術を核に遺伝子解析、免疫測定など装置のOEM主体、関連試薬に踏み出す。コロナ思惑で株価急騰。
5位 GMOクラウド
GMO傘下。ホスティング(サーバー管理)と電子認証提供が両輪。電子認証は国際展開急ピッチ。法務省が取締役会の議事録作成に必要な取締役と監査役の承認についてクラウドを使った電子署名を認めると報じられている。
内閣府の規制改革推進室では、株式会社の定款作成時の署名や指名委員会の議事録の承認などでの活用も求める見通しとされている。同社は「GMO電子契約サービスAgree」を運営しており、今後の急速な需要拡大が意識される状況。
6位 ネクストーン
音楽の著作権管理と利用促進を目的とした様々なサービスを展開する。新型コロナからの引きこもり需要のイメージ買いが膨らんだ形か。
7位 BASE
Eコマースプラットフォーム「BASE」や、オンライン決済サービス「PAY.JP」の運営を手掛ける。新型コロナの外出自粛を受けEコマース需要は世界的に急増。
8位 アンジェス
阪大教授創業の医療ベンチャー。遺伝子医薬品等を開発。難病治療薬販売も。新型コロナウイルス薬で市場上昇の中心銘柄のひとつとなった。
9位 日本アビオニクス
防衛向け表示電子機器大手。赤外線サーモやレーザー溶接も。新型コロナの典型的な症状である発熱者を早期に検知することなどが重要となる。また、コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が再び流行していることに対する水際対策の需要なども見込めることから、体温を自動で測定するサーモグラフィーの関心が一段と高まっている。
10位 フーバーブレイン
情報セキュリティ製品の開発・販売・保守。中小企業向けの業務システムに注力。テレワーク需要の急増、テーマにマッチ。
アフターコロナバブル、過剰流動性相場は何処まで続くのか?
国からの助成金、補助金、各金融機関からの無利子無担保融資と、ばらまかれた過剰流動性資産は継続的に株式市場に流れ込む。
バブルは必ずいつかは破裂する。上昇し過ぎた銘柄は下落幅も非常に大きくなるため、各銘柄の動き、出来高、実際の業績、注目された内容の進捗には注意を払ってほしい。買いではなく、売りにこそ大きなチャンスも訪れることになるだろう。
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