ビットコイン、アルトコインが11月26日に急落をしました。これはなるべくしてなったと「ビットコイン急落、なるべくしてなった下落要因とは」の記事でもご紹介しましたが、その後の上昇であっさりと高値を更新してきました。円価格でいえば、ポイントとなる1BTC=200万円を超えてきています。
次なるターゲットは、ドル価格の2万ドルです。この2万ドルを超えていくと史上最高値そして、真空地帯に突入します。ただ、マーケットにまだ過熱感はそこまで見られません。今回は、2017年のビットコインバブルと今回の違い、そして専門家の多くもビットコイン容認に傾いている流れについて解説します。
なぜ、ビットコインの価格がここまで上昇しているか?
ビットコインの上昇の今回の要因はいくつかあります。
それは下記の5つです。
①PayPalの仮想通貨参入報道
②DeFiバブル
③コロナ組参入
④大手企業などの投資としてのビットコイン参入
⑤各国の金融緩和・じゃぶじゃぶマネー
では、それぞれ見ていきましょう。
①PayPalの仮想通貨参入報道
米大手決済企業PayPalが仮想通貨を扱う報道が流れました。決済システムとしての仮想通貨への期待が強まり、また大手決済企業であるPayPalの参入は世間に与える衝撃となり強気や新規参入者が増えるきっかけとなりました。
②DeFiバブル
利用者同士が直接売買するDEX(分散型取引所)がDeFiです。DeFiブームが起こることで、基軸通貨であったイーサリアムが買われ密かに仮想通貨への買いが増えました。
③コロナ組参入
これは、新型コロナウイルスの影響による、米国の給付金にたいして、そのまま取引所に送られ、ビットコインに替える動きが出ました。米国の給付金は、1200ドル。米国の取引所には、キッチリとした金額「1200ドル」が増えたようです。
そして、日本でも特別定額給付金の10万円が支給されましたが、米国ほどではありませんが、仮想通貨市場に参入する動きが出ています。これは、株式投資も同様の流れが出ており、消費するくらいなら、投資をしようという流れとなりました。
④大手企業などの投資としてのビットコイン参入
PayPalの参入や時代の流れを読み、大手企業が投資としてのビットコイン保有に乗り出しています。企業が投資をすることは何ら不思議ではありませんが、ビットコインを買いそれを保有するということは、仮想通貨業界にとっては非常にポジティブな内容となります。
⑤各国の金融緩和・じゃぶじゃぶマネー
コロナ禍で、じゃぶじゃぶマネーと呼ばれる、各国の紙幣が増えていますが、ここで懸念されるのが紙幣の価値が安くなることです。代表的なのがドル。
ドルはFEBがしばらくの間は、インフレ率が2%になってもドル安を容認しています。ということは、ドルで保有しているのであれば、ビットコインに替えて保有しておこうという考え方が出ます。またドルの価値が上がればドルに戻せばいいのです。
ビットコインはバブルではないと専門家も底堅さを認める
株や為替のアナリストやトレーダーなどは、2017年のビットコインの上昇時は、様子を見ている人たちが多かったです。僕の知り合いのFXトレーダーの方も「少しの保有はしてもさすがに怖いね。」と話されていました。
2017年は日本もですが、個人投資家を中心に意味もわからず、ただただ儲かるからといって買い続ける流れが出ました。それがバブルとなりました。ですので、売りが出れば狼狽売りも速く一気に2018年には値を下げ、30万円台となりました。投機ですね。
ただ今回は大手企業など長期視点での参入が相次いでいます。そうなると、それを見た大口投資家も安心感が出て参入する流れとなり、底堅さが生まれます。ですので、専門家も認める、2017年のバブルの200万円とは違うということです。
11月の陽線確定、強い形状
執筆時が、12月1日です。先月11月の月足が確定しました。月足とは、1ヶ月に一回確定する足です。この足が、非常に強い形状となっています。陽線(買いが強い)上に、髭も殆どありません。2017年12月の月足と比較して見てください。
2017年の12月の月足は、陽線ですが最終大きな上髭となっています。これは、上げた後に大きく下落していることを現します。それが2020年11月にはありません。11月の上昇は非常に強く終わったということを意味します。11月26日の30万円幅の下落も搔き消す上昇がすぐに出ています。
一方通行はない
ただ、気をつけておきたいのが高値で買ってしまうことです。これを避けるには、しっかりと押した(下落)したところを狙うのがいいのですが、なかなか押し目が出来ない状況となっています。そのような場合、僕が行うのは、日足を見てそれを抜けたら打診買いといっていつも買う枚数よりも少なめの枚数で買いを入れていきます。
上昇すれば利益となりますし、下落すれば残りの枚数を買い増せばいいという考え方です。あげつづけ、下げ続けの相場はありませんので、この辺は参加される方は十分に意識して行うべきですので、無茶な資金の導入、一攫千金狙いは投資目線では避けるべきです。
ギャンブルでご自身が責任を取られるのであれば、特に止めることはないです。
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