暗号通貨

【 ビットコイン急落 】なるべくしてなった下落要因とは

ビットコイン、仮想通貨が下落

年初来高値更新が続いていたビットコイン。主要アルトコインも追随するかのように連日上昇を見せていましたが、26日マーケットの顔色が一変しました。

ビットコインは、一時8.7%下落し、8月前半以来最大の下げを記録し、アルトコインの中には2桁の下落率が多数見られました。しかし、今回の下落はなるべくしてなったと考えていますし、僕自身Twitterでリアルタイムで発信しています。

なぜ、下落となったのか?そして今後どのような動きが考えられるか、解説します。

200万円の壁

ネガティブな要因がいくつか同時に飛び出しましたがそれは後ほど記載しますが、なんといっても達成感の売りと考えています。

Twitterで記載しているように、200万の壁。ここが意識されていました。なぜ、意識されるのか?というと、心理的節目だからです。ビットコイン円でいえば、100万円や200万などの節目、ドルでいえば、10000ドルや20000ドルなどです。ドル円でいえば、1ドル=100円や110円などが意識されるのと同じです。

そして、この200万に近づくに連れて、各暗号資産の取引所のビットコイン価格に開きが出ていました。価格差は、僕が見た中での最大の開きが、12万円幅。1BTCの価格が188万円のとき、高い取引所では200万をつけていました。

これは、アービトラージといって、安い取引所でビットコインを買って、高い取引所に送り、そこでビットコインを決済するとどうなるか?利ざやを抜くことができます。

達成感からの利益確定の売り

200万を一度タッチしにいき、その後下落。個人的には再度200万を狙いにいき、その際に高値を超えなければ利益確定の売りが出るのではないか?と考えていました。

理由は、「自分だったらどうするか?」ということです。200万円をタッチして下落すると、なんとなく嫌な感じになりますし、決済しておけばよかったと後悔します。では、再度200万をつけにいったら?利益を確定してしまえという流れが出やすいという考えです。

当然、もっと上を目指すのではないか?と保有する人もいますが、今回は200万を意識して利益確定を出した人が多く、さらにはそこから売りを考えていた人も多かったということです。

停止していた、OKExが出金再開

その他の材料としては、約1ヶ月半ほど出金停止となっていたOKExが出金再開となりました。これも200万円の壁と同じ心理で考えて見ると、あなたが仮にOKExにビットコインを預けていたらどうでしょうか。

この1ヶ月半、気が気じゃなかったのではないでしょうか。上昇しているから嬉しい反面、出金が停止なので利益を確定しても・・ という考え方の人が、出金再開の報道を知り、法定通貨に替える動きに出たと考えられます。

テクニカル的に下げの形

これは、チャートを見れる人は、高値を抜けられずにWトップの形となりました。チャートは、ビットメックスのチャートです。

今回は、取引所によっては、右肩上がりであったり、右肩下がりであったりとマチマチですので、細かくみるにはいくつかのチャートを見比べる必要があります。

僕の場合、ビットメックス、ビットフライヤー、GMOコインを見比べて最終、GMOコインでポジションを保有することが殆どです。ビットメックスの場合は、ビットコインドルですので、ビットコイン円との違いも見ています。

ただ今回は、大きな差が出ましたが、普段はほぼ同じ動きをしていますので、なかなか毎回比較するのは手間のかかる作業ですので、大きな動きが出た場合にのみ、やって見るのもアリかなと思います。

PayPalの取引停止報道

昨日の下落の要因は、ネガティブな材料も含まれてさらに売りが売りを呼びました。まず1つ目は、PayPalの取引停止報道。これは、海外での報道で、大手暗号資産メディアCoinPost代表の各務さんが、警告されていました。

一部停止であれこのような報道では、狼狽売りが出やすい地合いでした。

狼狽売りとは、何らかの材料で、株価が急激に下落した際に心理的に混乱を生じてパニック状態に陥り売りを加速させることをいいます。

今回の何らかの材料が、PayPalの取引停止です。事実としては、” 一部 ” 取引停止ですが、マーケットは大衆で動いており、報道を大雑把にとって判断することが多々あります。結果的にたいしたことがない報道であってもその時のマーケットの環境によっては、大きく動くということです。今回はその環境が整っていました。200万円という壁、そこで出たネガティブ報道、これで利益を目減りさせたくないという心理が出ての売りも多く含まれているでしょう。

米国の規制の噂

米国財務省とムニューシン長官が任期満了前に、駆け込みで規制を入れるのではないかとの噂が流れました。当然この噂が耳に入っていない人も多いでしょうが、ネガティブ要因に傾く1つの要因になったことは間違いありません。

2018年は各国のあらゆる規制で、仮想通貨市場は暗黒の時代に突入し、価格が暴落、低迷した年となりました。その記憶がある人なら一度逃げておこうと考えることも不思議ではありません。

現段階では調整、売りでも収益は上がります。

ただ、今回の下落は大きく見られますが、上昇幅から見ると調整にしか過ぎません。もちろん未来を予測することは誰にも出来ませんが、チャートの傾向としたら上昇のチャートが一度売りの調整が入ったと見ています。

調整は必ず入りますし、上げ続けのチャートはいつか大きく崩れます。そういう意味では健全なチャート形状になる中では、重要な調整と考えています。さらに毎回上昇し続ける、下落し続けるということはなく、日柄調整といって、上にも下にもいかないグダグダした展開が続くことは、大きな流れが出た後は、覚悟しておく必要はあります。

僕自身、買いはもちろん、売りでも収益をあげるFXを行なっっています。今回は、うまくワークしました。

*投資は、自己責任でお願いします。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。