昨日の米株式市場で地銀ファースト・リパブリック・バンクが急反発しました。
前日には上場来安値で終了していましたが、同行の支援を巡り、JPモルガン・チェースが新たな案を提示したことが好感された格好です。
ファーストリパブリックバンクはまずは一安心か?
これによりファースト・リパブリック(FRC)の株価は一時60%近く上昇しました。(ただし先物市場では最下落していますので要注意です。)
この流れを受けて他の地銀株も上昇し、米国株は上昇しました。
そして、本日はFOMCでパウエル議長より政策金利発表があります。
0.25%の利上げが予想されていますが、それによって金融市場はどう動くか?
今回ばかりはなかなか読みが難しく、今保有するポジションはそのままにして静観します。
↓↓現在保有するポジション(3月1日)↓↓
中央銀行はよく間違いを起こすということを理解すべき!!
少しアメリカのFRBを事例にとって説明したいと思います。
米FRBの議長を務めたアラン・グリーンスパン氏は、長期にわたって円滑に金利が下がるよう指揮し、マエストロ(巨匠)として知られていました。
米当局が1998年に一連の金融危機を沈静化させるために介入すると、タイム誌はグリーンスパン氏および当時のロバート・ルービン財務長官と、ローレンス・サマーズ財務副長官を「世界救済委員会」と呼びました。
FRBや財務省などの当局は過去数十年にわたって、破綻は選択肢ではないと言わんばかりに繰り返し市場に介入し、金融市場を安定化しようとしてきました。
・1998年、大手ヘッジファンドのロングターム・キャピタル・マネジメントに対する36億ドルの救済策を策定
・2001年、インターネット株の暴落後、投資家を安心させるために利下げを実施
・2008-09年の金融危機時、マネー・マーケット・ファンド(MMF)に最大500億ドルの支援、経営不振の銀行や事業会社に4250億ドル以上を投入、1兆7000億ドル以上の政府証券を買い入れ
・その後の大半にわたり、金利を0%近辺に据え置く
・新型コロナウイルス流行下の2020年、投資家を落ち着かせるために約1兆5000億ドルの米国債を購入
規制当局や政策立案者は自分たちが未来を予見できると思い込む節が往々にしてあるように見えます。
しかし、実際にはこれは大きな間違いで往々にして過ちを犯し続けます。
リーマンショックでも・・
2007年5月、当時FRB議長だったベン・バーナンキ氏は講演で下記のように述べました。
” サブプライム部門の問題が、住宅市場全般に及ぼす影響は限定的だろうとわれわれは考えている。サブプライム市場が経済全般や金融システムに重大な副次的影響を及ぼすとは予想していない ”
しかし、実際には、講演後、重大な副次的影響が生じて2008から2009年のリーマンショックをはじめとする世界金融危機が起きました。
インフレも・・
最近でいえば、物価が13年ぶりの高水準をつけた数カ月後の2021年11月、FRB幹部らはインフレについて ” 一時的とみられる” と主張していました。
しかし、現実には、それから8ヶ月後の2022年7月にようやくインフレ率は9.1%でピークを迎え、なお今現在でも高止まりが続いているのは皆さんもご存知の通りです。
予想よりも8ヶ月も遅れた上で、しかも継続して高止まりしているわけですから、完全に後手後手になってしまっているのです。
利上げも・・
そして、笑えてしまうのは、ジェローム・パウエルFRB議長は2020年6月10日の発言では、
” われわれは利上げを考えていない。利上げの検討さえ考えていない ”
と述べています。
それから2年もたたないうちにFRBは利上げを開始しました。利上げ開始からこれまでの利上げ幅は4.5ポイントに上っています。(本日のFOMCの結果は含めず)
中央の当局は全知全能ではない
こうした事例から、さらに大きな問題が見えてきます。
中央の当局は全知全能ではなく、金融システムからリスクを排除しようとすれば、リスクは下がるどころか増す可能性があるということです。株式市場、為替市場、債券市場とも暗号通貨市場のように非常にボラティリティが高くなるということです。
規制が拡大し、救済する事例が増えているにもかかわらず、米国の株式市場は2000年以降、20%以上の暴落を4回経験しています。
巨大に膨れ上がった金融資本主義の今の流れの中では、非常に不安定な状況はまだまだ続くと考えて間違いがなさそうです。
先週の金融市場の動きを時系列で理解してみましょう。
かなりわかり易く解説してありますので是非時系列で読んでみてください。
3月14日)【米CPI本日発表】金融市場はこのあとどうなる?
3月15日) 米CPI発表、金融市場にはパーフェクト!BTC,ETHは利確
3月16日) 世界の金融不安、金融危機に向かうのか?
3月17日) 金融システム混乱はまずは一段落、そのまま終焉か?否否否
日銀が犯した間違いの結果はどうなるのか?
黒田総裁が行ったばら撒きのみの金融政策はほぼ失敗だったと考えられます。今は世界的な金融市場の混乱が起きていますから、日本の債券金利も下落しています。
このタイミングで上手に政策変更できれば、日銀の抱える大きな問題のいくつかは問題の先延ばしはできると思います。
しかし、基本的には既に日銀は詰みの状況にあるのは間違いありません。
ドイツ銀行は顧客レポートの中で
” 日本銀行による本格的な金融政策正常化と、米金融当局の緩和サイクルが同時に進行した場合、円・ドル相場は1ドル=85円まで急伸する可能性がある ”
と言っていますが、今の金融市場のボラティリティの高さを考えれば、このような極端な為替変化の可能性はゼロではないと思います。
↓↓ドイツ銀行レポート↓↓
円の価値の下落は変わらない
しかし、本質的な円の価値の下落は変わらないと思います。
紙幣、中央集権型金融への不信感は確実に増し、改めてBTCが買われ上昇しているのも面白い傾向だと個人的には思っています。
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