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金融システム混乱はまずは一段落、そのまま終焉か?否否否

株式市場が欧米とも上昇していますが、本質的には何も解決していないということを誰も理解ができていないのか?馬鹿ではないかと思いますね。

ファーストリパブリックバンク4兆円注入

米銀ファースト・リパブリック・バンクの財務安定化を図る米政府の調停で、複数の大手銀行が合計で約300億ドル(約4兆円)を同行に預け入れることで合意しました。

参加する銀行にはJPモルガン・チェースやシティグループ、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、USバンコープ、トゥルイスト・ファイナンシャル、PNCファイナンシャル・サービシズ・グループが含まれています。

この1週間でシリコンバレー銀行(SVB)、シグネチャー・バンクが相次いで当局の管理下に入り、ファースト・リパブリック株はその余波で大きく下げていました。そして、大量の資金流出が起こっていましたので今回の4兆円の注入で安心感は一時的には広がります。

これにより昨日書いたUSDC問題はひとまず安心感が広がり暗号通貨市場も上昇しました。

↓↓USDC問題とは?↓↓

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問題解決はあくまで表面的な部分だけ。本質的リスクは一切未解決

ファーストリパブリックバンクの株価推移をみても、4兆円の注入があっても株価は決して大きく戻しているわけではありません。今回のような形での救済は2008年の世界金融危機時に起きたこととは非常に異なります。

JPモルガンがベア・スターンズとワシントン・ミューチュアルを、あるいはウェルズ・ファーゴがワコビアを買収したようには、今回はどこの大手銀行も買収はしていません。

ファースト・リパブリックが新たに自己資本を得ているとも伝えられていません。単に4兆円という資金がただ銀行システム内で移動しているだけなのです。

一番の問題は預金の引き揚げ

ファースト・リパブリックなどの銀行が注目を集めている理由は大量の不良債権ではありません。これら銀行の差し迫った問題は預金の引き揚げなのです。

昨日も書きましたが、TwitterなどのSNSを介し

”○○銀行がヤバい!”

それがあっという間に拡散し、ネットバンクを経由してあっという間に資金引き上げ、これで資金繰りがつかなくなり、損切りをして大量保有する国債を売却、実損が出ることで信用不安が高まり実際に破綻してしまう。。。そういう循環なのです。

差し当たり大手銀はファーストリパブリックバンクを救済できるかもしれませんが、預金を失っている他の銀行に対して同じことを次から次へと行うことなどとてもできません。そして、金利上昇に伴うより長期的な問題に対処するものでもありません。

銀行の破綻を食い止めることが現在の最優先事項ではありますが、これは銀行が抱える問題の終わりではないということを理解しなければいけません。

表面的な好材料に見えるニュースに飛び付き慌てて買えば、結局高値掴みをすることになります。

↓↓米銀の抱える含み損は84兆円もあるのです↓↓

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次のターゲットはチャールズシュワブか?

米証券会社チャールズ・シュワブの顧客が今週、差し引きで88億ドル(約1兆1800億円)をプライム・マネーマーケットファンドから引き出しました。

株価も年初来高値の86.26ドルから14日には52ドルまで売り込まれました。現金引出しが再加速するようなことになれば一気に資金が詰まる可能性もあります。

そして同様のことがアメリカ中の中小銀行に言えるのです。銀行の抱える含み損は84兆円あり、FOMCの利上げが続けば含み損は更に拡大します。

クレディスイスの株価推移を見ても明確

スイス国立銀行から最大500億スイスフラン(約7兆1800億円)を調達する用意があるとの発表を受け、昨日の株価は一時40%急騰しましたが、その後上げ幅を半分以下に縮小し、19.2%高で取引を終えています。

手元にお金が入ることで一時的に凌ぐことはできたとしても、根本的な問題は一切解決していないのです。

昨年のうちからこのリスクについては指摘しています。欧州の高いインフレ率はまだまだ続いているのです。

↓↓欧州危機からのリスク拡散に注意を 2022年12月15日 ↓↓

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ECBは0.5%の利上げ

欧州中央銀行は16日、計画通り政策金利を0.5ポイント引き上げました。中銀預金金利は3%に引き上げられましたが、今後の金利の軌道を示唆する文言は声明から取り除かれました。今後は慎重に対応するとしつつも、現状ではインフレ退治が最優先だということです。

これを受けて来週のFOMCでも、当初は利下げ観測まで出ていましたが、0.25%の利上げは確実に行うことになるでしょうね。

ファーストリパブリックバンクの問題を表面的には解決してますから、インフレ退治がアメリカでも優先されるでしょう。

しかし、これにより金利は一段高ということになります。アメリカの銀行の持つ84兆円の含み損は更に拡大します。資金繰りが悪化する全ての銀行を守ることなどできません。まだまだ問題解決には程遠いのです。

利上げが行われることで企業業績は確実に悪化します。米国株がそのまま上昇することはないと考えるべきでしょうね。NASDAQ指数については引き続きショートしています。

↓↓現在のポートフォリオ↓↓

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ECBのラガルド総裁の発言も実際のところは?

昨日の会見で、ラガルド総裁は

” 最近の混乱が世界金融危機の再来につながり得るか? ”

との問いに対して

銀行セクターは2008年に比べてはるかに堅固な状態にある

と語っています。

しかし、今回書いたように、一切問題は解決していません。市場に安心感を与えるための一時凌ぎでしかないと感じますね。

2008年といえば何か?

リーマンショックが起こった年でもありますが、ビットコインがまさに生まれた年なのです。

先週からの銀行連鎖破綻の中でのリスクオフ環境で、ビットコインが上昇したのはBTC誕生から初めてだと思います。ビットコインはまさにこの瞬間のために作られたのかもしれません。

ビットコインネットワークは、多くのプログラマーたちが、政府も金融システムも自分たちのために機能していないと感じた2008年の金融危機に対するダイレクトな反発として生み出されました。

ビットコインの最初のブロックには

「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank(The Times 2009年1月3日 首相、銀行に対する2度目の救済措置の瀬戸際)」

とのメッセージが刻まれていました。

ビットコインの強みは、人間に検証・サポートしてもらう必要がなく、演算が裏付ける分散型の形で価値を保存できるところにあります。

銀行のように利益を生むためにリスクを犯す必要もなく、取り付け騒ぎの可能性も一切ありません。

USDCからのリスク回避は多くがBTCに向かった

USDCからのリスク回避がBTC価格の上昇にもつながりましたが、

USDCからのリスク回避が現金に向かわず、多くがBTCに向かったこと。

これは非常に大事なポイントだと思います。

新たなBTCの上昇のまさに始まりなのかもしれません。来週はFOMCでの利上げ発表があれば利確売りも進むでしょう。上手に下値をドルコスト平均法で分散購入していくのが正しいと思います。

暗号通貨市場で大きな投資成果を得るために必須のアイテムです。

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