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【 トレンドはフレンド 】過剰流動性相場の中での投資の勝ち方

過剰流動性相場はチャンス相場

現在株価や為替でも大きなボラティリティが上昇しています。ボラティリティとは値幅のことをいい、取引が盛んに行われると値動きが活性化され勢いがつきます。そういうときはトレーダーにとっては”チャンス相場”といえます。

ただやり方を間違えば大きな損失を抱えたままになり、いつの間にか損を切れない、最後には強制ロスカットなどという状況が出てしまいます。今回は、トレードの基本について解説しますので、是非トレードや投資の見つめ直しにご活用ください。

トレードの基本、トレンドとレンジ

トレードにはトレンド相場とレンジ相場が存在します。割合としてはトレンドが2、3割でその他はレンジ相場です。レンジ相場というのは、チャート形状を見ると、上昇したかと思えば下落し、そして下落したかと思えば反転上昇する、これを繰り返します。

レンジ相場を得意とするトレーダーは、こまめにレンジでトレードを繰り返し利ざやを抜きますが、トレーダーにとって味方に付けておきたいのはトレンド相場です。もちろん好みがあるでしょうが、トレンドは一度出るとトコトン継続する習性があります。ではトレンド相場とはどのような相場なのでしょうか。

・高値を切り上げ、安値を切り上げる ⇒ 上昇相場
・高値を切り下げ、安値を切り下げる ⇒ 下降相場

この2つしかありません。先程のレンジ相場でいえば、高値と安値がバラバラな状態で初心者の方は分かりにくいでしょう。トレンド相場はチャートをパッと見たら分かるのが「トコトン上昇している、トコトン下落している」と一目で分かります。

レンジ相場も慣れてくると分かるようになりますが、相場は毎分上下に揺れていますので、なかなか冷静に判断するのはむずかしく、また資金を投資するとなると余計に冷静さを欠きます。一度遠目からチャートを見て「今はどの状態だろうか」とみる練習をしてみるといいでしょう。

トレンドをフレンドに

トレンドはフレンドといわれるくらいに、トレンドを味方につけるのは重要です。しかしトレンドと仲良くなるのはなかなか至難の技なんです。理由は皆さんの勝手判断にあります。あまりにも極度に上昇、下落が続くと「そろそろ流れが変わるんじゃないか?」といった勝手判断をしてしまいます。

日本人の個人投資家の多くはこの流れに逆らう判断、逆張りが大好きです。逆張りとはレンジ相場では有効なのですが、トレンド相場ではもったいなく損切りを繰り返してしまいます。トレンドをフレンドにするにはまず高値安値が変わらず継続しているか?それであれば何度でも同じ方向(買いなら買い、売りなら売り)で勝負をし続けるのみです。

トレンドの終わりは分かるようになってきますが、はじめのうちは、トコトン取れていたのに最後の方だけ損切りが増えてくるようになります。そのときじっくりとチャートを見つめ直してみてください。

” トレンドが終息を示すサイン ” が出ています。

トレンドに乗るには長期足を重視する

トレードでは時間足、時間軸での環境認識が重要です。

・年足
・月足
・週足
・日足
・4時間足
・1時間足
・15分足
・5分足
・1分足

細かくはもっとありますが、大体これだけの足が存在します。例えば日足でいえば、1日の値動きがローソク足となって表示されます。陽線や陰線ですね。この足の積み重ねがチャートを形状していきます。

5分足でいえば5分に1本、その5分足の積み重ね3本をまとめたのが15分足となり、その15分足の積み重ね4本をまとめたのが1時間足となります。

見る時間足はトレードによって変わってきます。

スイングトレード:週足、日足、4時間足
デイトレード:4時間足、1時間足、5分足
スキャルピング:1時間足、15分足、1分足

ここでは僕自身のトレード足の概念を書きましたが、デイトレード1つにしても1日で終わらせるのをデイトレードと考える人や数時間、なんなら数十分で終えるのをデイトレードを認識している人もいます。ただ何を行うにしても長期足を軸に ” 環境認識 “ を行うことが重要です。

例えば長期足の週足が上昇、日足が上昇であれば4時間足で高値、安値の切り上げを狙いトレードを行います。すべてのトレードにおいて、目先の値動きやチャートに振り回されるのではなく、全体の流れがどうなっているか?そしてその流れに今時点ではどうなのか?

これがトレンドを認識する上でのポイントです。トレンドの終息は短い足から始まりますが、長い足までひっくり返らないこともあり、また元に戻ることもあります。ですので長期足の流れを毎日チェックして、どの方向でトレードするのか?このイメージ作りを毎回行うようにしてください。

勝つよりも大事なこと、 ” 負けを減らす ”

勝率は高いに越したことはありませんが、トレンドに乗った場合は、一度のトレードで大きく利益を上げることが可能です。しかし、絶対に覚悟しておく必要があるのが、自身の考えと少しでも逆にいったら損切りをすることです。 損切りをしないトレード、投資はありません。それはただ放置しているだけでうまくいってもギャンブルです。

” 負けを減らす ”

これを課題に持つべことが重要と僕は考えています。理由は大抵の人は「勝つことばかりを考えている」からです。負けないことを考えるというのはリスクを減らすことです。勝つことと負けないことって一緒ではないのか?その辺を説明します。

利益が出始めたら逆指値を建値に変更

さてトレンドに見事に乗ることが出来ました。しかしここで満足していてはいけません。トレンドはいつどのタイミングで変わるかはだれにも分かりません。ですので、ある程度利益が伸びたら損をしない設定を行うことが重要です。

それははじめにポジションを持ったポイントに逆指値、いわゆる損切り設定をズラします。例えば、ドル円を1ドル100円のときに買いを入れて101円になりました。利益はまだまだ引っ張りたい、でも負けはなくしたい、こんな時に逆指値設定を100円にします。そうすることで、仮に相場が急変して100円に戻してもあなたの資産は減りません。

ある程度の利益をみた後でのプラスマイナスゼロは、損した気分になる人も多いでしょう。僕もそうでした。しかし実際損失を出しているでしょうか?一切取引所の残高は減っていませんね。このように負けを減らすことにより、何度でもトライすることが可能となります。

世界情勢は荒れています。シートベルトはしっかりと

現在、世界情勢は荒れに荒れています。しかしトレンドは大きく出る場面も多いので、チャンス相場といえばチャンス相場ですが、損切り設定はしっかりと行い挑んでください。シートベルトをしっかりとして、そしてブレーキをかけるときはかけて、アクセルを踏むときはアクセルを踏む、これを繰り返しマーケットの流れに乗ります。

” 相場に絶対は存在しない ”

今から株が上がりますや下がりますなどアナリストはいうでしょう。しかしこれは投資の神様ウォーレンバフェットでさえ分かっていません。逆に分かるという人がいれば、ただの詐欺師かペテン師なので気をつけてください。

投資はあてっこゲームではありません。思惑と違えばすっぱりと切り(損切り)、大局を見直し再度トレンドを捉える、これの繰り返しです。

もしあなたがうまくいっている投資家、トレーダーはなにか特別な技術や能力があると信じているのであれば、今すぐその考えを捨てるべきと僕はお伝えします。僕も何年もあらゆる方法を試しました。高額商材やセミナーも。

しかしそこに正解はなく、結局のところ、自分自身の中にありました。ルールを明確化しそれをトコトン貫き日々ブレないこと。是非あなた自身のルールを見つけ磨いてみてください。その中にトレンドがフレンド、高値と安値の意識、これは大きなルールとなるでしょう。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。