FXで勝つにはどうすればいいのか?これは初心者のトレーダー誰もが陥るパターンですが、FXで負けてばかりの人はまずは自分がFXに向いているかどうか確かめてみるのもおすすめです。
あなたはFX投資に向いている?ダニエル・カーネマンの心理テストにチャレンジ!
FXで勝つにはどうすればいいのか?
為替相場の世界には、FXで勝ち続けている人が存在する。
残念ながらそのような人物は多くは無いが、彼らがトレードで得ている収入や、一度のトレードで得た利益額の武勇伝は他のトレーダーに夢を与えてくれる。
そういう話を聞けば、「自分もそうなれる、出来る」という根拠の無い自信を持ち、トレードを始める人もいるだろう。
ただ、相場はそれほど甘くは無い。トレードを始めた90%以上の方が、3年以内に資金を失って相場から退場すると言われている。
FXで勝つには何が必要なのか?
では、10%の勝ち組、FXで勝つには何が必要なのか?
センス?才能?相場の知識と経験?
そのどれもがYESだと言えるが、今からトレードを始める人は、自分にセンスや才能があるのかなど、確認のしようが無いだろう。
そこで一つ、あなたにFX投資に向いているか否か、有名な心理テストをやってみよう。
2002年にノーベル経済学賞を受賞した「行動経済学」の第一人者、ダニエル・カーネマンが提唱した心理テストである。
誰しも勝ち負けを繰り返すのがFX投資
以下、2つの問いがある。
あなたが何かに投資をしていたとして、その過程で問いかけられた2問としよう。
それぞれの問いに関してA・Bのうち良いと思うほうをそれぞれ選びなさい。
問1)
A. 80万円を貰う事ができる。
B. 100万円をもらう事ができるが、15%の確率で1円も貰うことができない。
問2)
A. 80万円を支払なければいけない。
B. 100万円を支払わなければいけないが、15%の確率で1円も支払う必要がない。
さて、あなたはそれぞれ、どちらの回答を選んだだろうか?
カーネマンのプロスペクト理論
この問いは、そのカーネマンの有名なプロスペクト理論に基づくもので、この中に投資で勝つため(または負けてしまうこと)の非常に重要なヒントを含んでいる。
為替に限らず相場のトレードにおいて、継続して勝つために重要な要素は「損小利大」、つまり、損は小さく押さえ、利益を大きくとるトレードである。
しかし、人は心理学的に「得ることよりも失うことに対する恐怖がある」ために「損大利小」を自分から選ぶ傾向がある、とカーネマンは説いている。
それでは、先程の問いに対する回答ごとに、それを説明していこう。
問1でA、問2もAを選んだ方
80万円が入って、80万円が出ていき、手元に得たものが何も無い状態になるということ。
投資である以上、必ずなにかリスクがある。
にもかかわらず、安直に「何も得ない」を選択するということ自体、リスクとリターンのバランスがあっていない。
トレーダーとして生き残るために、この選択はしてはいけないものの一つだ。
問1でB、問2もBを選んだ方
これは投資というよりも投機と言えるマインドセットを持っていると言える。
つまり、ギャンブルだ。
大勝ちもするでしょうし、大負けもするだろう。
しかし、FXの場合、ギャンブル気質な方は長続きはしない。
なぜなら、大きく勝ったら、次はもっと大きく…となり、掛け金を大きくしていき、最後に大負けするパターンが多いからだ。
最後に大負けすることで手元の資金を失うことになり、今までの勝ちもチャラになってしまう可能性が高いので、もう少し冷静に投資できる精神状態を身に付けるべきだ。
次に、
問1でA、問2でBを選んだ方
おそらく、一番多くの方が選択をしている組み合わせだろう。
そして、この組み合わせが、ダニエル・カールマンのプロスペクト理論で言う、FXで勝てない人の典型的な心理にあたる。
プロスペクト理論で述べられているに「得ることよりも失うことに対する恐怖がある」ため、状況分析を冷静に行えず、損失が出ること自体を避ける・先延ばしにする、という心理が働いた結果だ。
そして最後に、
問1でB、問2でAを選んだ方
この組み合わせを選択したあなたは、FXのトレードのセンスがあると言える。
その理由に関して次で述べよう。
損失を怖がることで冷静な判断ができない
先程の問いで、
問1)A
問2)B
を選んだ方は、自分がなぜダメなのか、ここまで聞いてもピンときていない方も多いことだろう。
ただ、数字で冷静に考えてみれば、簡単な答えだ。
問1)
A. 80万円を貰う事ができる。
問2)
B. 100万円を支払わなければいけないが、15%の確率で1円も支払う必要がない。
この問2のBに関して、この選択をするということは、実際に支払う金額の期待値は、
100万×85%=85万円
と言い換えることができる。
つまり、80万円もらって85万円支払う訳だから、5万円の損失が出る選択をしている、ということになる。
こういう人がトレードをするとどうなるか?というと、小さな利益でも早々に確定してしまうが、損失が少しでも出ると、損切りを避けたくなり、結果的にもっと大きな損失を被る「損大利小」に陥る可能性が高いということだ。
逆に、
問1)
B. 100万円をもらう事ができるが、15%の確率で1円も貰うことができない。
問2)
A. 80万円を支払なければいけない。
この組み合わせを選んだ方は、期待値上は85万円貰えて、80万円を支払う=5万円の利益が出る選択をしている、ということになる。
お分かりいただけただろうか?
FXで勝つには感情は捨てなければならない
ダニエル・カーネマンは、このように損失を避けたがることは人間の本来持つ心理からくるもの、つまり「普通である」と説いているので安心して欲しい。
だからこそトレードでは、このような選択をしてはいけないという気づきにして欲しい。
トレードというのは、一度ではない。
何度も何度もトレードを繰り返して利益を積み上げていく。
上記のように、5万円損をするトレードを繰り返す人と、5万円徳をするトレードを繰り返す人には、あっという間に大きな結果の差が生まれる。
これからFX投資を始めようとする人は、損失を確定することを恐れず、冷静に選択が出来る能力=トレードでは感情を捨てることを、何よりもまずは練習するべきだろう。
また、FXに影響を及ぼす数値を見て、長期的に判断する必要があるが、個人では、これは非常に難しい点も多い。
下記でも様々なFXでの勝つにはどうすればいいのか?書いているのでぜひ目を通して欲しい。
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