FXでの失敗とは
FXは今やだれもが簡単に取引可能で、そしてすぐに、いつでも、どこでも “ 資産が増える “ 夢のようなツールです。なんて書き出しをすると勘違いする人も多いでしょう。
だれもがFX取引で成功しているのであれば働く人など世の中にいなくなるでしょう、そして貧困者などいなくなるでしょう。
FXで失敗した人の中には、FXで大損をして地獄をあじわい、人生終わった人もおり、いまホームレス生活をしている人だっています。
しかし、あなたにはそうなって欲しくありません。
FXに手を出しても多くの人が失敗して退場していきます。今回は自身の投資歴16年の失敗談もふまえて
「FXで失敗しないにはどうすればいいのか?」
「FXで大損して地獄をみなくてもいい方法」
をご紹介します。
FXで誰もが失敗は一度はする
まず、これだけは覚えておいていただきたいのが、僕自身、多くのトレーダーの方とお会いした中で感じているのが、誰一人として天才はいないということです。
これはバカにしている訳ではなく、日々謙虚な姿勢でマーケットと向き合い、地味な努力を繰り返し続けている人が生き残り続けているということです。
逆に大きな利益を一発で出したような人は、その後連絡が取れなくなることも多々あり、ホームレスになってしまっている人もいるのも事実です。
FXに取り組むのであれば常に貪欲に、そして誰でも簡単に儲かる魔法などないということを理解しておく必要があります。
FXで失敗する人の傾向、まとめ
では、FXで失敗する人には何か共通点があるのでしょうか?
今回はFXで失敗しやすい人5つの特徴をまとめました。
1.感情的になる
2.人のトレードで夢を抱
3.無茶な金額でいきなり始めない
4.なんでもかんでもトレードする
5.むずかしく考える
それでは、順番に説明していきます。
FXでの失敗その①:感情的になる
最大の失敗はなんといっても ” 資産を失うこと ” これです。FXは資産を増やすことを目的としてはじめるのが当然の流れですが、資産を増やす裏側には、資産を失うリスクが常にあります。
そして少しでも資産を失うと熱くなって感情的になり、さらに資産を失う速度を速めることにもなります。まずFXで失敗する中で一番多いのが ” 感情的になる” ことです。AIなどの自動売買ソフトが人気で、プロでも導入するのは感情的にならないからです。この辺を理解しておく必要があります。
FXでの失敗その②:人のトレードで夢を抱く
僕がFXをはじめた頃はブログもほとんどありませんでした。そしてFXの書籍といっても本屋の片隅にあるくらいで、株ですら怪しいといわれていた時代です。
そんなFXが脚光を浴びて現在は、だれもがやってみようというまで成長したのですが、最近ではネット配信やブログ、書籍も充実しています。そしてそれらの人の内容をみると夢があり、ついつい自分もできるのではないか?など錯覚をしてしまいます。
もちろんこれらを否定するわけではありませんが、人のトレードで夢を抱くのではなく、出来ればその人は「なにをどう考えてそのトレードをしているのか」といった考え方に焦点をあてて参考にすることをお勧めします。
ついつい真似しがちなのがトレード手法ですが、これは正直なんだっていいです。ボリンジャーバンドを使うもよし、一目均衡表、移動平均線、水平線なんでもいいのです。これらの手法ばかりをとっかえひっかえて、人のトレードを真似して夢を抱くと、失敗する可能性が高いです。理由は明確で自分軸がないからです。
まず自分はどのやり方でトレードをするか決め、決めたら徹底的にその内容でトレードを繰り返し検証をしてみるといいでしょう。
FXでの失敗その③:無茶な金額でいきなり始めない
FXトレードは毎日の地味な作業の繰り返しで華やかではありません。しかし同じ値幅でも人によっては、数円、別の人は数万円と変わります。
ネット上では華やかに価値トレードをあげている人もいますし、非常に参考になります。参考にするべきポイントは金額ではありません。考え方ですね。初心者の方がFXトレードの失敗で多いのが、いきなり大きな枚数でトレードをしてしまうことです。
トレードにも慣れていないうちに無茶な金額でのトレードを行うと、損失を出したときの精神的ダメージは大きいです。逆に運良く自身の金銭感覚ではあり得ない資産を、いきなり増やせばそれはそれで厄介です。ギャンブル脳になってしまい、次もまた次もと資金を膨らませます。
ここで慣れていない方は、再度損失が出た際に躍起になり取り返そうと金額をさらに大きくします。このようにトレードが確立していない間の無理な資金量は、退場への近道となりますので十分に注意するべきです。
FXでの失敗その④:なんでもかんでもトレードする
FXの売買チャンスはだれでもいつでもどこでも生まれます。パソコンやスマホで注文ボタンを押すだけですから。ここに失敗の罠が潜んでいます。成功しているトレーダーは売買が少ない場合がありますが、この理由をご存知ですか?
理由は、”自分の得意な場面でしか売買をしないから” です。
野球のバッターで例えると、自分の間合いに来たらいつものスイングでボールをバットにあてます。よくヒーローインタビューなどで選手が、「自分のスイングができました」という言葉を聞くと思いますがそういうことです。
自分の好きなところ、得意なところに来るまでしっかりと待ち、いざ来たらいつものスイングをする、そんなイメージです。失敗するトレーダーは、全てが利益チャンスに見えてしまい、なんでも売買してしまいます。ピッチャーがどんなボールを、どのコースに投げてもバットを振るようなものです。
これではヒットやホームランが出ても、長続きなしないということはご理解いただけると思います。しっかりと間合いを作るには、ご自身のトレードルールを確立させそしてそこまで待つことです。
FXでの失敗その⑤:むずかしく考える
知り合いで、書籍を出版している元ヘッジファンドのトレーダーがいます。今も現役バリバリのトレーダーですが、この方がある裏話を教えて下さりました。それは ” 書籍の中身の殆どは必要がない “ ということです。
本屋さんをイメージしてみてください。仮にFXの本がペラペラだったら買いますか?
買わないですよね。ですが本当に必要な部分はあまりなく、シンプルに物事を考えることがトレードでの近道です。
FXで失敗する人は、ここをむずかしく考え、徹底的に勉強すれば資産が増えるといった幻想を持っています。もちろん学びは必要ですが、トコトンシンプルに考え、機械的にトレードルールに従うことをお勧めします。
以上、ざっとFXでの失敗例をあげてみましたが、成功例は当然この逆を実践することです。売買は為替FXでいえば月〜金ほぼ24時間、暗号資産FXであれば年中行うことが可能です。上手に理解し活用されると強い味方となります。
世界情勢が荒れています
現在新型コロナウィルスの影響でマーケットが荒れています。大きくトレンドが出ていることもありますが、急に激しいレンジになることもあり、終わったチャートを見ると簡単に見えるトレードも思わぬ落とし穴が潜んでいます。
荒れたマーケットはボラティリティが上がると勝ちやすくなるともいわれていますが、毎回同じ考えが通用しないことがあります。まさに今がそうなのですが、例えば大きなトレンドにしっかりと乗れて利益をあげます。
それに味をしめて再度同じことを繰り返すと、レンジ相場で損切りばかりになってしまう・・。このようなこともよくある失敗として頭に入れておくといいです。