暗号通貨

今さら聞けないビットコインの話④

ビットコインが広がるポイントは?

ビットコインが今後より大きく広がっていくためには幾つかのポイントがあると考えます。

多くの企業が参入する

・ビットコインを使用できるサイトが増える。

・ビットコインの両替が簡単に行える。

・ビットコインを使える店舗が増える。

・ビットコインを気楽に使えるサービスが広がる。

使い道が様々広がる

普段の生活の中でビットコインが使えるようになる。

電子マネー感覚でビットコインが使えるようになる。

送金業務以外でもビットコインを使えるようになる。

換金の利便性が高くなる

ビットコインのキャッシュディスペンサーが日本各地に設置されるようになる。

様々な換金サービスが広がる。

認知度が広がる

様々な企業が参入することでマスコミの話題となる。

参入企業がそのサービスを宣伝広告でPRする。

参入企業、使い道、換金性、認知度。

様々な形で、広がることにより、ビットコインの付加価値はより、大きなものになっていく可能性がある訳なのです。

ビットコインの問題点

ビットコインが全て正しい情報として日本国内で流れているわけではなく、投機的なうたわれ方、ネットワーク商法としての取扱様々な問題が既に出てきています。

どんな点に注意をすべきか?問題点があるのか?

この点について少しまとめてみましょう。

詐欺的な取り扱い

暗号通貨は既に、世界中で数千種類以上存在します。

日本国内でもICO案件という形で多くの暗号通貨の情報が流れました。

その中の多くはビットコインの値上がりを例に取り、あたかも同じように上昇すること伝え、販売されたものも多いです。

しかし、ビットコイン以外の殆どの暗号通貨については、今後保有する意味は投機対象として以外には一切ないと考えます。

乱立する暗号通貨

現在、暗号通貨は数千種類以上存在します。しかし最終的には本当に価値のある暗号通貨は50以下に絞られることになるでしょう。

取り扱いができる場所の多い、利便性の高い使用する人の多い暗号通貨だけが残ることになるでしょう。そして、ビットコインはその最先端にあります。

暗号通貨としての時価総額が、他の通貨と比較して段違いに大きく、そして使える用途、場所が圧倒的に多いからです。

残った多くの暗号通貨は、実質価値を最終的には無くすことになるでしょう。

なぜ暗号通貨が乱立して新しくできたのか?

この点については明確です。

新しく作られる暗号通貨を創る人たちの欲があります。

もし、自分自身が新しい暗号通貨を創ることができたとすれば?あなたもこれを考えてみてください。

全くゼロから、仮に100億円の暗号通貨を世界中の人に持たせることができれば100億円の資産を創ることができるのです。この100億円を暗号通貨から現金や不動産に変えることができれば本当の資産に生まれ変わるわけです。

手を変え品を変え、新しい暗号通貨の話が世界中を駆け巡るのです。

乱高下する価格変動

こちらのサイトをご覧下さい。

様々な暗号通貨の現在の時価総額を見て取れます。

http://coinmarketcap.com/currencies/views/all/

ビットコインの時価総額は13兆4,000億円を超えています。(2020年4月現在)

第二位のイーサリウムの時価総額の8倍以上とその差は歴然です。

時価総額が少ないということは、流通している量そのものが少ないということです。暗号通貨としての安定性に欠けると見て取ることができます。

更にはこのサイトを見れば、日々の取引ボリュームもわかります。ビットコインは日々数兆円の取引があり安定した日々の取引量を誇ります。

実際に換金をしようとした時に、取引高が少ない暗号通貨は取引できないリスクがあります。

こういう点からの注意も必要ですね。

例えば株式市場を例に取ると、新興市場株の最大の問題点は、取引流通量の少なさに有り、少しの買い・売りにより、価格が一方的に動く点にあります。

市場が暴落するタイミングでは、売りたくても一切売れない。そんなことがままあります。

ライブドア・ショック時の新興市場の暴落のときは悲惨なことが起こりました。

売りたくても売れないまま価格が暴落し、信用取引をしていた人は、あっという間に多くの資産を失いました。

現在の暗号通貨の多くは、市場での使い道が広がらない限り、様々な手段での使用の利便性がはかられない限り、その価値は実質ゼロに近づいていくのではないかと思われます。

現在のこの時価総額の価値の差を考えれば、ビットコイン以外の暗号通貨に関しては、選択を本当に厳選する必要があります。

ただし、全く新しい暗号通貨が、新しい使われ方をもって誕生すれば話は変わります。

既存の発行されている暗号通貨であっても、例えばAmazonで使用できるようになったり、PayPalへの支払いが可能となったりとか。

Facebookが発行を検討するLibraは、世界中で数十億人が利用しています。Facebookという巨大インフラの上で使える暗号通貨になりますから、利用者は激増することになるでしょう。

価格のボラティリティの高さ

2015年のビットコインの安値は180ドル程度でした。

2016年の高値は800ドル程度です。

2018年1月には20,000ドルを超えました。

2019年1月には4,000ドル以下まで暴落し、夏には14,500ドルまで上昇しました。

2020年4月頭、現在の価格は6,800ドルです。

価格の上下が非常に激しいです。

この点は投資と言う側面で見た場合、非常に高いリスクとなります。短期的な値上がりを見込んでの売買は好ましくありません。

分散投資の一部として、長期間保管し続けることが重要です。2008年の生まれた当初からの曲線を見れば、大きく右肩上がりになっています。値上がりに目を奪われて忘れがちですがリスクも高いことも理解してください。

あくまで新興技術に対する投資ですので、新興国の高金利の定期預金などとも比較して、圧倒的にリスクが高い分類であることは、理解しなければいけません。

資産分散の一環として考えるべきものなのです。

今回はここまで。続きは下記からお楽しみください。

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AdachiMasahiro
現在、世界4ヶ国語で発売されている、英国発祥の暗号通貨専門誌CRYPTO CROWD日本版の編集長を担う。発刊以来すでに1年以上が経過し、今では日本国内で一番古い暗号通貨専門の月刊誌となっている。