10年後の食生活はどうなる?
みなさんは10年後の食生活がどうなるのか、考えたことはありますか?
今まで通りの食生活を続けられる、と考えている人も多いかもしれません。
しかし、私たちの食生活には、少しずつ変化が起き始めているのです。今回は「10年後の私たちの食生活はどうなっているのか」について、今想定できることをまとめてみました。
実は10年後の食生活にはあまり変化はない
結論からいうと、10年後の食生活は急に変わらないと考えられます。ただし、食生活そのものは、いつ変わってもおかしくない状況です。というのも、日本各地で少しずつ異常が起きている影響で、各地域で獲れる食材が変化してきているのです。
年々さんまの漁獲量が減っていますが、今年は過去と比較にならないレベルまで激減し、既に高級食材化してしまいました。
深海生物のリュウグウノツカイが富山湾で1ヶ月の間に6匹も確認されたこともありました。滅多に深海から上がってこないリュウグウノツカイが、わずか1ヶ月間の間に数多く目撃されていることから考えても、海の中でも異常が起きているのは明らかです。
この10年間は、私たちの食生活が変化する通過点でしかありません。つまり、急な食生活な変化はないでしょうが、いつ食生活が変わってもおかしくはないという 注意をしておいたほうが良いでしょう。
食材の物価が上がる可能性もある
今後10年間で、食材の物価が上がる可能性も出てきています。今まで通りに、食料を確保できるか分からないからです。そして今回の新型コロナにより、新興国、途上国の多くでは、既に深刻な食糧不足になっています。
異常気象の影響も考えると、世界全体で考えた場合、慢性的な食糧不足に陥るリスクも考えるべきでしょう。食料を確保できなくなっていくと、行き着く先は物価の高騰です。
食材の物価が高騰していくと、次の3つの行動を多くの人がするようになると予想されています。
食材の入手が困難になっていく
違う資源を食材として利用するようになる
食材を無駄なく使う習慣が身に付いていく
食材の物価が上がると、今まで通りの食材の使い方はできなくなっていきます。例えば、ある食材を1日で1個使っていたとします。使っている食材の物価が高騰してくると、1日で1個使っていたら、差額分が家計に響いてきますよね。
すると、1日1個使っていた食材を「3日間で1個使い切るように節約しよう」といった節約思考になりやすいです。さらに言えば、食材を無駄なく使う習慣が身に付いていきます。食材を無駄なく使う習慣が身に付いてくると、買い物上手になっていきます。
買い物上手になる
買い物に行くのが面倒なので、買い物に一度行ったら、食べたいものをまとめ買いした経験がある人はいるのではないでしょうか。
このタイプの人は、買い物上手ではありません。「食べたいものをまとめ買いした方が、効率的で良いのでは?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、食材をうまく使い切れずに賞味期限がきてしまい、結局捨ててしまったということはないでしょうか。
食材をうまく使い切れる人なら、まとめ買いで良いかもしれません。しかし、食材をうまく使い切れない人だったら、面倒でも毎回使う分だけを買いに行った方が、食材を無駄遣いしなくて済むようになります。まだ、食生活に大きな変化が起きていないうちに、食材の無駄遣いを防ぐ練習をしておいた方が良いかもしれません。
食材の入手が困難になっていく
これからは物価の高騰で、今まで食べていた材料が手に入りづらくなる可能性が高いです。今まで食べていた材料が入手困難になったとき、どう対処をしていけば良いのでしょうか。
例えば、違う食材や調味料を使って、今まで食べていたおかずに近いおかずを作るのも、ひとつの手段ですよね。どうしても食べたくなったら、自分で食料を調達するのではなく、食べたいメニューを提供しているお店に行き、お金を払って食べるのもアリでしょう。
食材の入手が困難になっていくとしても、食べ物がなくなるわけではないので、うまく他の食材を活用していくことになるでしょう。
絶滅によって急に食べられなくなることもある
食物連鎖がありますから、今まで食べていたものが、絶滅によって食べられなくなってしまうこともザラにあります。どういうことかというと、絶滅の危機に面している動物は、絶滅危惧種として保護されるようになります。
つまり、あなたが好んで食べていた動物が、絶滅危惧種に指定されてしまったら、その動物を食べることはできなくなるということです。少なくとも、他の食料を代用して味や食感を似せるしか、方法はなくなっていきます。あなたが、いま食べている動物も、いつか食べられなくなると考えていれば、食材を大切に扱えるようになっていくでしょう。
違う資源を食材として利用するようになる
物価が上がれば、今までと同じ食生活を送ることが難しくなっていきます。すると、今まで食べてこなかった材料を、食材資源として買い食べていくことになります。もしくは、今まで嫌いだった食材や、あまり好きではなかった食材を、資源として食べるようになっていくでしょう。
例えば、特定外来種が違う資源として、活用できるのではないかといわれています。特別な指導のもとであれば、特定外来種を調理して食べることができます。
違う資源として特定外来種は受け入れられる?
10年後の食卓に特定外来種が並んでいるかは分かりませんが、否定はできないことです。特定外来種に含まれるのは、ザリガニ類のアメリカザリガニ、他にはブラックバス、カルムチー、ブルーギルといった魚が含まれます。
テレビでも、いま挙げた特定外来種を、一流シェフによって調理してもらう企画もあります。いきなり「新しい食料として受け入れよう」といっても難しいので、デパートで行なっているような試食会から馴染んでもらう方法も、アリだと考えられます。
もしかすると、10年後に特定外来種を食べている光景が、普通になるかもしれませんね。
結論
食生活そのものは大きく変化はしなくても、過去に普通に食べられていた食材が食べられなくなるということは普通に出てきそうです。
特にサンマをはじめとする魚介類は特に影響を大きく受けそうな気がします。
マグロの養殖技術も急速に進化したことで、畜養マグロも割合安価に食べられるようになってきましたが、養殖というジャンルは日本のお家芸でもありますし、この分野の進化にも期待したいところです。
おいしい食材がいつでも安価に食べられる時代が、変わらずいつまでも続いて欲しいものですね。
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