投資からビジネスに注力
実は21歳の投資のあとは、長い間ビジネスに注力することになります。投資でお金を増やすより、ビジネスで増やしたほうが圧倒的に効率が良いのではないか?
大きなリターンを出す投資をするためには大きな原資が必要となり、大きな原資を貯めるためには大きく稼げるビジネスを作る必要があると考えたのです。具体的なビジネスについては、ビジネス編で詳しく書いていきます。
23歳 高級外車販売会社への融資
これは投資というよりビジネスの領域に入ることかもしれませんが、こちらに書いていきましょう。23歳のとき、既に美容業とは別で中古CDの卸・小売業を行っていました。
その時の小田原にある取引先が、レンタルビデオ、ビデオ卸の仕事とは別に、高級外車販売を行っていました。20歳以上年上の社長でしたが、定期的なビジネスを行っていましたし、信頼できる相手でした。
その社長から、高級外車の仕入れ資金を都度出さないか?と相談を受けました。担保として店舗で販売する外車で好きな車を常に1台乗っていて良いという条件でした。
貸した資金は500万円でしたが、1回の貸付期間は約1ヶ月で、利益は25万円です。月利5%の貸付と同じことになりますね。最初に届いた車はベンツのEクラスのオープンカーでした。みなさん想像してみてください。25万円をもらえた上で、ベンツのオープンカーに乗れるのです。
味をしめて翌月も当然お金を出します。2台目はジャガーでした。そして3台目はなんと当時日本では予約しても8年待ちと言われたNSX。この日本での初めての逆輸入車のアキュラを1ヶ月預かりました。
今は合併して人口も増えましたが、当時は人口7万人程度の田舎町です。毎月違う高級外車を乗り回していますので当然目立ちます。この翌月に税務署の調査が入りました(笑)。貸付は1年半ほど行っていましたが、この会社は不動産事業も行っていたこともあり、バブル崩壊の影響もありその後破綻。
自らの事業展開を広げていたこともあり、貸付は終了していましたので損害は無し。10台以上の違う高級外車を毎月乗らせてもらいましたし、良い投資だったと思いますね。元本も短期で倍になりましたから。
番外編:バンクーバーでの高級外車店への投資
37歳のときに初めて訪れたバンクーバー。世界中の何処よりもこの街がいい。この街に住みたい。そう思い、3日目にして不動産購入を決意し、いくつかの物件を見て、最後に見た物件を即決購入しました。それからバンクーバーでは5回自宅を変えています。
不動産投資の話は後に続きますが、43歳くらいのときだったと思いますが、バンクーバー用の車がほしいと思い、様々な車屋をみてまわりました。
スポーツカーを専門に扱う店に行き、そこの社長と意気投合。まだ若い中華系カナダ人でしたが、ビジネスの話も様々する中で、10万ドルを融資することになりました。年間利息は12%で期間は3年間。そしてバンクーバーにいる間は、好きなときに店の車を使って良いという条件でした。BMW,アストンマーチン、ベンツ、アウディ。様々な車に乗ることができましたし、最終的には4年間貸し付けて48%の利息ももらい元本も回収。これも良い投資と言えましたね。
34歳 久々の投資復活
22歳から34歳までの間は自ら創業した中古CDの卸・小売販売ビジネスに注力していました。上場を目指していたこともあり、株式投資も封印していました。残念ながらこの会社は取引先の2社の破綻もあり倒産し、自らもこのタイミングで一度自己破産をしています。
しかし自己破産の翌月からは既に毎月500万円以上を稼ぐことができていました。これは会社自体は倒産をしても、ビジネスニーズがなくなるわけではなかったため、自分個人への仕事の依頼が大量に入ってくるのです。そこでお金を稼ぐ事ができたわけです。会社と違い固定コストはほぼゼロですので、ほぼすべてのお金が残ります。毎月お金が積み上がりましたので、早速、久々の投資に回していくことにしました。
当時最初に何をやったのか?
FX,外国為替証拠金取引です。当時はイギリス・ポンドの動きが大きく妙味が高いこともあり、円ドル、円ポンドのトレードを行っていました。20歳のとき、美容の修行でロンドンに行っていたこともあり、ポンドへの馴染みもありました。
数円の動きの中で売買を繰り返しましたが、当時は面白いように儲かりました。月30〜50万円をFXで稼ぎましたが、本業のビジネスでの粗利が月700万円〜1,000万円程度まで上がっていましたので、精神的に余裕があったことも勝つ秘訣だったのだと思います。しかし投資はそんなに簡単ではない。このあとドツボにハマる事になります。
35歳 ロンドンから成田の移動中に800万円が飛ぶ
35歳の夏、家族とともに1ヶ月の夏休みをロンドンで過ごすことにしました。子供たちは将来海外に留学させる予定もあったため、海外に慣れさせることも目的でした。仕事は当然休みとなりますが、PCを使ってFXは日々行っていました。
800万円の証拠金で日々10万円程度の利益をあげており、一生FXで食っていけるのでは?そんな甘い考えもどんどん膨らみます。昼からパブでクラフトビールを飲み、1日の中で1回か2回トレードするだけで良いのです。
日本よりも涼しく、昼の長いロンドンの夏。それ自体は最高の思い出となったわけです。しかしこれが永遠に続くことはなく、悪夢が訪れます。ロンドンから成田への便は当然ビジネスクラスです。成田に到着後、荷物を受け取るまでの最中にPCを開きFX口座を確認してみると驚きのことが。
全てのポジションが強制決済され、証拠金はほぼゼロに・・・・
一瞬頭の中が真っ白になりました。何が起こったのか一切理解不能になりました。しかし落ち着きを取り戻し、為替の動きを確認したところ、ロンドンから成田の13時間ほどの移動の最中に、円ポンドが10円近く動いていたのです。それによってロスカットされてしまったのです。
前年夏から始めて積み上げた利益が、フライトの最中に全て吹っ飛びました。そしてその後しばらくはFX投資を封印することになりました。
投資心得2:失敗を糧にする
投資には失敗はつきものです。自分自身の今までの投資を考えてみても、圧倒的に失敗の数のほうが多いです。
様々な投資に挑戦していますので、割り切って、勉強のためもあり、行っています。大切なことは失敗を糧にして次に活かすことです。それができるようになればその後の投資で応用を効かせることができるようになります。今回のバンクーバーでの出資が良い例ですね。
世界中で行った様々な投資③に続きます。
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