34歳 上海でのマンション投資
話は38歳から3年前に遡る35歳の時のことです。
当時日本でコンサルティング先だった今は著名な上場企業の仕事で、上海を訪れる機会がありました。今から18年前の上海はまさに開発ラッシュに入るタイミングでした。外灘(バンド)地区もまだまだ裏通りは未開発で、バラック小屋が並んでいました。当時そこに開発される良いマンションがあると、現地の知人の中国人が教えてくれ、早速モデルルームを一緒に視察しました。
120平米で1,500万円ほどでしたが、完成は2年後です。完成までの間に5%ずつ4回、合計20%を支払い、完成時には中国銀行とHSBCで融資も受けられるということで、まとめて10ユニットを購入しました。
この物件は完成時には価格は倍に上昇したために売却をしましたが、今持っていれば、購入価格の15倍以上にはなっています。頭金20%に対しては500%の利回りとなりましたので、売却の判断も決して誤っていたとは言えませんが、今思えば残念なことをしました。
35歳 住むためのマンションも上海に購入
上海での仕事も増えそうだったこともあり、日本人に人気の太陽広場という130平米のマンションを購入しました。1度利用した後、管理をしてくれていた会社から賃貸のオファーが入り、確か3,000万円程度で購入したマンションでしたが、10%以上の高い利回りでしたし、借り手が日本の有名な上場企業でしたので、貸す判断をしました。
高級ホテルも当時は1万円で泊まれましたので、月間せいぜい数泊しか予定はありませんでしたので、この判断は間違っていなかったと思います。ちなみにこの物件は3年後に良い価格で売却し、上海の不動産投資はその時点で終了となりました。
38歳 マカオ不動産との出会い
さて、話は38歳に戻ります。香港に住みつつ、日本からの知人が訪れるたびにマカオにカジノをしに訪れていました。当時はマカオの不動産にはまだ興味があまりなかったのですが、mixiを通じて知り合ったマカオ住まいの女性(その後スタッフとして長くお手伝い頂きました)とゆっくり話をし、マカオの不動産成長の可能性を確信したのです。
そしてマカオの不動産を日本人で唯一紹介していて、香港のフォーシーズンズホテルにも同じ時期に住んでいた知人の紹介で、今のマカオの自宅を購入することになりました。
120平米で価格は2,000万円程度だったと思います。プレビルドの状態での購入で、頭金は5%程度でした。この物件は銀行に50万HKD(約700万円)の定期預金を組むことで、不動産投資ビザが取れるというメリットもありました。今ではありえませんが、当時は不動産を購入することでマカオの投資家ビザを取得できたのです。そして7年継続してビザを保有することで、永住権に切り替わるのです。それにより無事、今ではマカオの永住権を持てているのです。
38歳 マカオへの移住
このあと、マカオに住まれている女性も、会社を作れば一緒に働いてくれるということにもなり、香港からマカオへの移住も決め会社を設立しました。プレビルドの物件は完成まで時間もかかりますので、マカオタワー、マカオ半島側の夜景が綺麗な海沿いの、オーシャンガーデンというコンドミニアムの最上階の250平米程度の物件を購入し、思いっきり内装を豪華に作り変えて住むことになりました。
その後、マカオでは2度自宅を変え、その後はアジア各地を移り住むことになります。当時は日本のパンローリング出版社でマカオ不動産についての本も出しています。本の中でマカオの不動産価格は10年で5倍〜10倍に値上がりすると書いていますが、実際にそのとおりの価格まで一気に上昇することになりました。
38歳 フィリピンの成長を確信する
当時、マカオからも飛行機で1時間半のフィリピンにはよく訪れていました。しかし正直言ってろくな思い出もありませんでした。1度は同じ道の100m程度後ろの車の中で、日本人が強盗にあい拳銃で撃たれて殺害されました。空港でこの話を知り、二度とフィリピンには行くまいとも思っていたのです。しかしマカオの不動産投資を一緒に行っていたフィリピン在住の社長が、是非フィリピンの不動産を案内したいということで、不動産視察のためにフィリピンのマカティを訪れたのです。
ワンセントラルとの出会い
今はマカティ地区でも最も有名なコンドミニアムである、ワンセントラルとの出会いがこのときでした。メガワールド社、ワンセントラルのモデルハウスを、半袖、短パン、サンダルという出で立ちで訪れ、その場で物件の価値を確信し、50ユニットをまとめて購入しました。
メガワールド社の担当者も驚きで、変な日本人がやってきて爆買したと社内でも話題になったそうです。なぜこれだけの数の物件を抑えたのか?最終的には200ユニット以上を購入したのですが、当時は既にマカオで日本人向けの不動産を中心とした投資会社を経営しており、そこのお客様への紹介を予定していたからなのです。今ではワンセントラルは当時から比較して大きく値上がりし、良い投資物件となりました。
投資心得6:国・街の成長を投資に活かす
成長する国、成長する街の成長の入口で、良い物件に投資を行う事ができれば、物件価格の上昇だけでなく、その国の為替が上昇することで、二重の恩恵を受けることも出来ます。現在は残念ながら、アジア各国の成長も一段落していますので、10年、15年前のようなチャンスはありませんが、この視点から様々な国を見て回る投資視察旅行も是非体験してみると良いと思いますよ。
ここから先はアジア各国での投資が続いていきます。話も長く続きますので、一度ここでこのコラムは途中中断し、ビジネスや他の話をしていきたいと思います。世界中で行った様々な投資⑦〜 はしばらく後に再開していきますので、それまで楽しみにお待ち下さい。
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