暗号通貨

【 ビットコイン急騰急落 】チャートの節目とテスラ社決済・北朝鮮ミサイル報道の関連性

報道とテクニカル(チャート)分析

株、為替、ビットコイン(仮想通貨)も同様な内容ですが、トレーダーや投資家にとって重要なのは、上に行くのか?下に行くのか?ということです。特に短期的目線のトレーダーからすれば意識したい部分ですが、今回は報道(ファンダメンタル)と同時に重なったテクニカル、重要節目との兼ね合いについて、チャートを用いて解説します。

3月24日ビットコイン急騰、3月25日深夜〜早朝ビットコイン急落

本日は、2021年3月25日です。ただ、今回ご説明するケースはいつでも似たようなパターンが繰り返されてるという認識で確認していただきたい内容です。これらを知るとチャートと向き合いやすくなります。

まず3月24日は、テスラ社がビットコイン決済導入について発表しています。そして、その後米株の弱さが目立ち再度下落、その後25日朝、北朝鮮のミサイル発射報道がありました。

テスラ社のビットコイン決済とイーロンマスクの思惑

まずテスラ社がビットコイン決済を導入するという内容ですが、CEOのイーロンマスク氏もTwitterをアップしています。

テスラ社は、まずは米国本土でテスラでの支払いにビットコイン決済を導入するとしています。ここからが重要なのですが、その決済で導入したビットコインを法定通貨に替えないとの報道もあります。これはビットコインの下支えになる可能性が高いです。

ビットコインでテスラ車を購入 ⇒ テスラはビットコインで保有

法定通貨(ドルなど)に換金すると、当然ビットコインの下落圧力となります。大手企業が行えば行うほどです。さらにこれを受けて、テスラのビットコインに対しての本気度が伝わってきます。

では、なぜイーロンマスクはビットコインを導入するのでしょうか?個人的な見解としては、「宣伝効果」と考えられます。テスラ社は広告を行わないので有名ですが、今回もビットコインというブームな内容に便乗して注目を集めています。

テスラ=ビットコイン(仮想通貨)のイメージを持たせることによって、時代の波に乗っている企業の代表に見えます。実際、時代を牽引する企業であることには間違いないのですが、消費者に対して、世界全体に対して影響力がある戦略であるということといえます。

節目で報道、反発急騰

前述の報道を受けたときに、ビットコインは調整色が強まっていました。これは、パウエル議長の仮想通貨に対して厳しい見解が示されたことが背景にありますが、重要節目は抜けていませんでした。画像4時間足でご覧ください。

トレーディングビュー:ビットコイン円4時間足

水平線という横ラインを引くとだれでも納得できると思いますが、意識されているポイントです。この意識されるポイントでは、売り買いが交錯します。売り手VS買い手です。この攻防が繰り広げられるポイントでテスラの報道がありました。そうなると、買いが出ます。

トレーディングビュー:ビットコイン円1時間足

ファンダメンタル分析とテクニカル分析といわれますが、報道(ファンダメンタル)がなくてもテクニカル(チャート)で動くことはあります。ただ節目などで今回のような大きな報道が出ると急騰することがありますので、覚えておきたいところです。

北朝鮮ミサイル発射報道と節目抜け

テスラ報道で急騰したビットコインですが、約40万円幅ほどの値幅でした。日本で24日の午後の報道でしたので、米国参入時間でさらなる上昇を期待していましたが、米株の軟調さと共につられ上昇は続きませんでした。

再度重要節目に戻ってきていたところで、次なる報道が25日の朝7時過ぎにニュース速報で流れました。北朝鮮のミサイル発射報道です。以前は為替の円高要因として注視されていましたが、最近では狼少年ではありませんが、「またか・・」といった感じでマーケットの反応は薄いです。

ただ、今回の報道と同時にビットコインチャートが反応しています。これも節目付近での出来事でしたが、今度は下にブレイク。個人的にはタイミングよく報道をみて、チャートも見たので飛びつき気味で売ることが出来ました。

ここで注意したいのが、為替ではもう相手にされていないミサイル報道であるということ。ですので、節目ブレイクとはいえ引っ張ることは危険です。特に流れが上のビットコインのチャートでは売りは慎重に行うべきと考えています。ただ、節目を抜けることはある程度走ることを意識して、日頃からチェックしておく必要があります。

トレーディングビュー:ビットコイン円1時間足

まずは水平線を引きまくる

チャートってよくわからない・・ という方は僕の周囲にも多くいます。自分もトレードを始めた頃は、ただ上下に動いている棒、意味がわからなかった記憶があります。

むずかしいという概念をまず捨て、「水平線」をポイントと思うところに引きまくって見てください。どの取引所にもチャートは表示されますし、水平線の機能はあります。そして、水平線を引くのはタダ(無料)です。引いて消して、を繰り返すうちにポイントがわかるようになってきます。

さらに大きな報道のタイミングで活用すると、利益を得るきっかけになります。過去何十年、僕がトレードをはじめて10年以上経ちますが、変わらず機能していますし、今後もこのような動きは続きます。すぐに習得できるものかそうでないかは個人差がありますのでなんともいえないですが、習慣化することで見えてくる世界は変わってきます。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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