人工知能を活用する必然性
株式、為替、暗号通貨、全ての投資家にとり、人工知能、AIを活用することは今後の投資では必然となるであろう。
投資を行う上での人工知能の活用方法は、EAを使った自動売買システムが一般的だが、アルゴリズムを活用し、相場の動きを前もって察知して売買を行ったり、クオンツトレードという超高速売買でも活用されている。
今回の新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO)が公表したのは、1月9日で、湖北省武漢市で肺炎の集団発生が報告されており、感染源は武漢の「華南海鮮卸売市場」で販売されていた生きた動物の可能性があると報告された。
そして、実はそれよりも早く12月31日に今回の集団感染を知らせていたのが、カナダの健康モニタリングプラットフォームであるBlueDotなのだ。
人工知能が今回の集団感染を察知!!
BlueDotは、人工知能(AI)によるアルゴリズムを利用したシステムで、外国語での報道や動植物の病気に関するネットワーク、そして公式発表を精査した結果を基に、利用者に警告として知らせる。
中国の当局は過去に遡っても、病気や大気汚染、自然災害に関しては口を閉ざし、情報を公表してこなかった実績がある。今回も情報公開も含めて後手後手にまわったことで、感染が拡大、更にはウイルスの変異に繋がってしまっている。
今後はAIが圧倒的に情報を素早く収集できる可能性が高い。BlueDotは集団感染の可能性を伝えるニュースや、何らかの異常な出来事が発生していることを示す小さなつぶやきやフォーラム、ブログを抽出することができる。
BlueDotのアルゴリズムではソーシャルメディアの投稿は、データが乱雑で、正確さにかけるため使用せず、全世界の航空会社の発券データを利用している。感染した住民がいつどこへ向かうのかを予測する上で役立ち、BlueDotのアルゴリズムは、新型コロナウイルスが最初に出現してから数日後に、武漢からバンコク、ソウル、台北、東京に広がることになると正確に予測した。
BlueDotでは、自然言語処理と機械学習の手法によって65カ国語の報道や航空会社のデータ、動物疾病の発生報告を選別する疾病監視分析プログラムを開発している。
ディープラーニングによる自動データ選別が完了すると、次に人間が分析する。科学的な観点から納得のいく結論であると疫学者が確認したあと、レポートは政府、企業、公衆衛生のクライアントに送られる。
BlueDotのレポートはその後、感染患者の移動先となりうる数十カ国の公衆衛生当局、航空会社、および最前線の病院に送られる。BlueDotはデータを一般販売していないが、現在その実現に向けて取り組んでいるという。
感染は何処まで広がるのか?
1月24日には、中国では3,500万人が暮らす8都市が封鎖されている。感染の中心地である武漢市ではマスクや消毒剤などの医療用品が足りなくなり、病院が患者を拒否している状況にあるという。
病気のこれ以上の蔓延を止めるには、公衆衛生当局が真実を伝える必要があるだけでなく、素早く伝える必要がある。だが当面は、AIを活用する疫学者たちに公衆衛生当局の代わりを務めてもらう価値は大きそうだ。
今回の新型コロナウイルスの流行後、資生堂の株価は昨年2月来の安値となった。
良品計画やユニクロを展開するファーストリテイリングなど、中国で人気のある小売業が売られている。
ANA,日本航空、HISなどの旅行関係の株価も下落し、SARSのときと同様の関連業界株が安値となっている。詳細については下記の記事などを読んでみて欲しい。
https://ai-trust.info/corona2020/
マスクを製造するユニ・チャームは注文が通常時の10倍となっている。医薬品メーカーなどの関連株は米国でも個別では上昇しているが、相場全体が弱含みの中では、現状は個別、指数の売りを行うのが定石であり、新型コロナウイルスの流行が収まった段階で、安値を狙った買いが有効であろう。
AIやEAへの理解、活用はますます全ての投資家にとって必要不可欠なものとなる。
AI TRUSTでは世界最新の選りすぐりのEAを今後も選別し紹介をしていく。それぞれの投資に上手に活用し、よりクレバーな投資を心がけてほしい。