外国為替証拠金取引、FXは通貨の相関関係重視
FXとは、世界の通貨を売り買いすることをいいます。チャートのみでトレードをする人、世界情勢を理解、活用し、ファンダメンタルズを重視してトレードする人など、それぞれですが、今回は通貨の相関関係を意識することの重要性についてお伝えします。
FXでは、人の情報を精査するよりも大切なこととして、目の前の通貨の強弱を見ることがあります。ここには騙しは絶対に存在しないのです。
ファンダメンタルズ分析
・思惑と逆にいくことがある
テクニカル分析
・フェイクも存在し、絶対はない
どちらも完璧ではありません。しかし、それに通貨の相関関係を取り入れることで、取引精度を上げることができます。聞き慣れない方は、なんだかむずかしそうと拒絶反応が出るかも知れません。
ただ、これらは全て慣れなのです。僕自身もFXを始めた13年前、当初はさっぱり何をいわれているか、分からない時期が長くありました。ただ先人たちは常にこの通貨の相関関係を気にしていることだけは知っていました。
ですので、意識して見るクセを付けました。そうすることで、今ではトレードをする上での判断材料の強い道しるべとなっています。噛み砕いて説明しますので、お付き合いください。
ドル円でチェック
ドル円をご存知でしょうか。ドル(USD)と円(JPY)ですね。
ドル円=USDJPY
ドルが買われると⤴️ドル高
ドルが売られると⤵️ドル安
全く同じドル円でも言い方が変わると頭が混乱します。
ドル円=USDJPY
円が売られると⤴️ 円安
円が買われると⤵️ 円高
どちらも同じ意味なのですが、ドルをベースに考えているかと円をベースに考えているかの違いです。細かくいえば、その時の主役がドルが強いのでドル買いということも考えられます。
ですので、ニュースによっては、ドル買いが起こってます、円売りが起こってますというどちらの言葉も耳にするのです。ややこしい場合は、そこまで深く考えずにまずは、基本的な覚え方左に表記される通貨を買うか売るかを意識すればよいでしょう。今回でいえばドルですね。
強い方を買って、弱い方を売る
通貨の相関関係では、強い方を買って弱い方を売るとうまくいきます。
ドル円買い(ロング)→ ドルが強い、円は弱い
ドル円売り(ショート)→ ドルが弱い、円が強い
ざっくりというとこんな感じになります。ドル円のみではない、他の通貨との関係で見えてくるものが深まります。
一番強い通貨と、一番弱い通貨を選ぶ
先ほどの応用となりますが、少し慣れてきたら、複合して通貨を見比べてみるのが大切です。ドル円・ユーロドル・ユーロ円を例に少し問題を出して見ますので是非考えてみてください。
問題
ドル円・ユーロドル・ユーロ円のチャートが下記の状態です。それらを見て一番強い通貨を見つけて見てください。
ユーロドル=EURUSD⤴️
ドル円=USDJPY⤵️
ユーロ円=EURJPY⤴️
いかがでしょうか? 一気に通貨が増えると嫌気がさしますね。ただ、1つ1つを細かく区切ってみると答えは出てきます。
ユーロドル=EURUSD⤴️
ユーロが強い
ドルが弱い
ドル円=USDJPY⤵️
ドルが弱い
円が強い
ユーロ円=EURJPY⤴️
ユーロが強い
円が弱い
答えは、これです。
ユーロ>円>ドル
この中で一番強いのがユーロ、一番弱いのがドルです。ではトレードするなら何がいいのか?ユーロドルの買いが優位性があるといえます。このようにただ単体を見てユーロ円を買おうと考えるだけでなく、通貨の強弱で深堀りしてみるとさらに見えてくるものが変わってきます。
チェックすべき主要通貨
トレードをする上での通貨ペアの相関性は、さまざまな通貨の強弱から成り立ちます。まずは、ドル円のみで通貨の強弱に慣れ、それが理解できるようになれば次のステップとして、複合通貨、ドル円、ユーロドル、ユーロ円で慣れて見てください。それらが出来ると他の通貨も同じ感覚で見極めることが可能になってきます。
抑えておきたい主要通貨
証券会社によっては、あらゆる通貨が画面上に出てきて頭が混乱してしまいます。ただ中には、あまり触らない方がいい通貨もあります。
例えばトルコ・リラ。スワップ金利目的に買っていた人は、大暴落で価格差で損失を出したのではないでしょうか。安定性でいえば、主要通過を軸にトレードするのがベターでしょう。
・ドル
・円
・ユーロ
・ポンド
・オージー(豪ドル)
この辺りです。これらを組み合わせると。。
ドル円、ユーロ円、ポンド円、オージー円、ユーロドル、ポンドドル、オージードル、ユーロポンド、ユーロオージー、ポンドオージー
これだけの通貨ペアになります。ここでの強弱をいきなり見分けるのは、至難の技ですので少しずつ慣れていく、そして1日1回通貨の強弱を確認する作業を行って見てください。見えてくるものが変わってきます。
さらにはなぜその通貨が強いのか?をヘッドラインなどで確認すると、その通貨に有利な情報が発信されていたりと、理解が深まることがあります。トレードは決して当てっこゲームではありません。
細かく分析することで視野が広がります小手先の情報に振り回されずに、自身のスタンスを身に付けて見てください。時間がかかっても、日々考えていると、ある日突然腑に落ちるときがやってきます。必ずそれはやってきます。そしてこれが何よりもの財産となるのです。
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