トレード人口急増中
投資、トレードはなんとなく怪しいという時代は一昔前の話となりました。新型コロナウィルスが広がる中で長引く外出自粛要請、そして収入も落ちてしまい先に不安を感じ出している方も多いのではないでしょうか。
「少しでも収益をあげたい」とトレードをはじめる方も増えており楽天証券やSBI証券などの口座開設も増えています。とはいえ投資は自己責任。今回はFXについて僕自身リーマンショック前からはじめている経験を元に初心者の方向け「スイングトレード」について解説します。
そしてスイングトレードってなに?という方は是非本記事を読んで理解を深められてください。トレードは簡単に見えて奥が深く、奥が深いが故に簡単に考えなければいけません。この言葉の意味は記事を読み終える頃には解決しているように書きますね。
トレードは時間軸によって変わってくる
トレードはあなた自身が行う時間、生活スタイルによっても大きく変わってきます。株、為替、最近では暗号資産もトレードが可能となっています。全てにおいての最終目的は「利益を積み重ねる」これが重要です。
どうしてもトレードに慣れてくるといつの間にか情報通になりがち。しかしその情報通はただあれこれ頭に入れすぎているだけで詳しいけど利益を積み重ねることが厳しい負のスパイラルに陥る方も多くいます。
僕自身も過去には知識ばかりが先行してあれこれ試し過ぎて、ただただ時間とお金をトレードに奪われてしまうという経験があります。ここではまず時間軸を決めること、そしてそのトレード方法について説明します。
・スキャルピングトレード
・デイトレード
・スイングトレード
大体トレーダーはこの3つに分類されます。そして初心者の方にはスイングトレードがお勧めです。
スイングトレードを説明する前に、スキャルピングトレードとデイトレードについて説明します。
短期勝負、スキャルピングトレード
スキャルピングトレードとは高速で売買を繰り返すことをイメージしてみてください。ポジションを保有して5分で決済している感じです。早いトレードでいえば1分で勝負が決まることもあります。
知り合いのヘッジファンドは、1日1000回売買をするという人もいます。チャートで時間軸がありますが、1分足や5分足を駆使してのトレードです。このトレードで必要なのは「トレードセンスと経験」買っていたポジションをすぐに切って(損切り)売ることなど日常茶飯事です。
さてこのようなトレードを初心者の方ができるでしょうか?
出来ないことはないですが、かなりハードルが高いということはご理解いただけると思います。そして少ない値幅を繰り返すためにLOT数(枚数)を上げなければいけません。損切りの判断も反射神経よく、機械的にサクサクと出来なければ痛手を追うことになりますし、1つのトレードに固執している暇はありません。この切り替えが問われるのがスキャルピングトレードです。
中期勝負、デイトレード
スキャルピングよりは少し長めのスパンで勝負するのがデイトレードです。専業トレーダーの中にもデイトレーダーは多いです。ただ時間の拘束は比較的長く、東京時間、欧州時間、NY時間とありますがうまくいかない場合はトレードに全ての時間を使ってしまってしかも収益はマイナス・・ ということもあります。
そしてそれを無理に取り返そうとするとNY時間という相場が荒れている中でLOT数を上げてむずかしい場所でのトレードでさらに傷口を広げてしまう。これはあるあるです。長くトレードをされている方なら大きく納得される内容です。
デイトレードの場合は5分足、15分足、1時間足など色々と使いこなしデイトレにたいする定義も曖昧でしょう。1日で終わらず持ち越すということも時にはありますが、ただし持ち越しで危険なのは損失を膨らませる持ち越しの仕方は絶対にしないことをお勧めします。
損切りをしたくないから明日まで保有しよう・・ という安易な考えでの保有は明日の朝起きたらとんでもない結果が出ていることがあります。
初心者にお勧め:長期勝負、スイングトレード
スイングトレードは全体を4時間足や日足、週足などで長いスパンでのトレードです。スイングトレードの定義もそれぞれ違いますが、早くても数週間以上、長い人であれば何年も保有しています。スイングトレードが初心者にお勧めなのは、” 大きな流れに乗ることができる “ からです。
” 木を見て森を見ず “
相場では環境認識が非常に重要になってきます。まずは森を見ることが大切です。FXは上がるか下がるかですが、スキャルピング、デイトレードでは方向が別のことも多々あります。
例えば、
スキャルピングの時間軸では大きく下落中
デイトレードの時間軸では上昇の中の下落
このようにそれぞれが勝負する時間軸で内容はガラリと変わってきます。初心者のうちはその環境認識をまずは「全体を見る」ことからはじめることが重要です。
もちろん慣れてくれば短い時間軸での意味も理解してきますが、慣れない間は大きな森を見て流れが今どちらに強く働いているか?を考える必要があります。そしてその大きな流れでトレードをすることがスイングトレードです。
スイングトレードが大波であれば、スキャルピングやデイトレはその波の中にたまにある小波です。スキャルピングなど雑念だという人もいます。ただし、成功しているトレーダーはスキャルピング、デイトレどちらにしても大局は見た中でのトレードをしています。初心者の方はまずは大局をみましょうという理由はここにあります。だれもが意識している部分であるからです。
トレードは簡単にするべき
トレードをむずかしくしてしまっている人は、情報を多く取り過ぎていたり、はじめからスキャルピングもデイトレードもマスターしようと欲張っていたりします。まずはスイングトレードで長く保有すると考えて、4時間足や日足などで大きな流れを捉えることが重要です。流れを捉える方法としてはダウ理論が最も効果的です。
安値を切り上げ、高値を切り上がっていたら上昇トレンド、安値を切り下げ、高値を切り下げていたら下落トレンド、安値、高値ごちゃごちゃの場合はレンジ、このように大きなトレンドを把握してみてください。水平線を引き直近安値や高値を理解することでチャートがだんだんと教えてくれます。焦らずゆっくりとチャートと向き合ってみてください。
スイングトレードの注意点
最後にポジションを保有する際の注意点ですが、スキャルピングやデイトレに比べて大きな幅の利益が出る反面、損失も大きな値幅となります。ここはLOT数の調整が必要です。
ここまで来たら損切りをするというポイントを決めたらそこまでの値幅、そして仮に損切りをされると仮定して許容できる損失を考え、LOT数を調整してみてください。逆にリターンはここまで来たら利益を取るというのもしっかりと決めておくといいですね。
一度保有すれば後は損切り、利確のどちらかが決まるまで特に触る必要はありません。だからこそはじめに環境認識、準備をしっかりとして入る必要があります。OCO注文などを利用すると数週間後に思わぬプレゼントが届いている場合がありますし、損切りになっていれば再度トレンドを見直して入れる場所を探してください。
一呼吸おいてゆっくり考えられるのもスイングトレードのメリットです。どうしてもトレードは熱くなりがちが我に返ったときには資金が枯渇してしまっていることもあります。資金を飛ばすのであれば長いスパンで取り組んだ方がいいでしょう。
大局を捉え、大局の中に便乗するスイングトレード。もちろんトレードに絶対はありませんが是非意識されてみてください。
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