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パウエル議長発言を受け米株式市場は急騰、さてこの先は?

パウエル議長の昨日の演説で、12月のFOMCでの利上げは0.5%となることがほぼ確実となりました。

当初はかなり厳しい発言をするのではないかと思われていましたが、かなり金融市場に対して遠慮をするようなマイルドな内容となり、これを受けて米株式市場は大きく上昇しました。

そして、利上げペースが緩むことを背景に米ドルが前面安となり、ドル円も136円台まで円高に進みました。

中国 コロナ政策一部緩和開始

中国ではコロナ政策が一部緩和され、広東省では今まで封鎖されていたところも開放され、密になる場所も営業開始OKと告知がでました。

町中のPCR検査場もなくなり、今後は病院でしか検査は受けられない形となりました。オミクロンの病原性は弱いとコロナ政策担当者の発言も本日ありましたし、中国全土での緩和は進むことも予想できますね。

中国経済が相当に悪化しており、昨日発表された経済指数も悪いです。この辺りも配慮し、コロナ政策の転換は近いと予想できます。

フォンファイの工場での混乱でiPhoneは600万台生産不足の状況ですが、ボーナスを4倍に引き上げることで混乱を抑えようとしています。

↓↓iPhone生産混乱 Appleの業績は?↓↓

iPhone 生産混乱でAppleの業績はどうなる?中国のコロナ感染が拡大しています。ゼロコロナ政策を行っても感染拡大は止まりません。 日本を含めて他国ではすでに多くの人が一度は感染...

日本の自動車メーカーの工場も止まっていたものが、再開も始められているようです。中国経済の立て直しのためにコロナ政策の変更を行うことは、世界の金融市場にとっては後押しになります。

米株上昇は本物か?

基本的にはベアマーケットラリーの最中だとは引き続き考えていますが、12月の株式市場は強い展開が予想できます。

しかし、高値掴みには注意が必要です。NYダウの過去1年チャートをみてみると、10月からの上昇幅は非常に大きく、年初の高値水準までかなり戻してきました。

昨日決算発表をしたセールスフォースは売上・利益とも予想を上回りましたが、CEOの急遽の辞任を受けて株価は6%下落しました。大手IT企業の人員削減も非常に大きな規模で進められていますし、企業業績悪化はこのあとの決算に現れてくると思います。

そして、利上げペースが緩むというだけの話であり、まだまだ来年春までは利上げは続けられますので、金利上昇は株価の頭を抑えますので、今から高値を追うにはリスクは高いと考えるべきです。

↓↓米株価と金利の相関性↓↓

米金利と米国株の相関性、暗号通貨はどう動くか?金利政策と株価の相関性 今年に入り大きく下落した米国株ですが、過去40年を振り返ると基本的には上昇を続けていました。 下記グラフ...

暗号通貨市場も上昇!!

暗号通貨市場も上昇しBTCは17,100ドル台まで回復しています。FTX問題があった割には底値が硬いです。

今日もインタビューでバンクマンフリード氏は、多くの失敗をしてしまったが、詐欺をしたことはないと言っています。しかし、行っていたことは明らかな不正行為です。

↓↓バンクマンフリードが行っていた愚かな行為↓↓

FTX バンクマンフリードが行った愚かな行為FTX、アラメダが破綻して早くも1週間がすぎました。破綻後の暗号通貨市場の動きは割合落ち着いていますが、まだまだ余談を許さない状況です。...

暗号通貨交換業大手のクラーケンも今日は30%の従業員削減を発表しました。さらにはブラックロックのファンクCEOは昨日のスピーチで、FTXの経営破綻をきっかけに関連企業のほとんどが事業を畳むことになる可能性が高いとの見解を示しています。

ブラックロックとは?

ブラックロック(BlackRock Inc.、NYSE: BLK)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置く、世界最大の資産運用会社です。

2021年末における同社の運用資産残高(AUM)は10兆ドル(約1,153兆円)と日本のGDPの2倍に相当します。

一昨日には暗号通貨レンディング大手のブロックファイが最大1.4兆円規模の負債で破綻しました。負の連鎖はまだまだ続くリスクが高いですから、慌てて今の市場を追いかけることはリスクが高いです。

ただし、暗号通貨関連企業の連鎖破綻が起こったとしてもこれは暗号通貨市場内だけの話であり、世界の金融市場全体に与える影響はほぼ無いと考えて良いと思います。

暗号通貨市場の目先の上昇に囚われず、リスクの高いタイミングでは、市場をじっくり観察するのが正解だと思いますね。

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