暗号通貨

【 祝2万ドル突破! 】歴史的節目のビットコインに価値はあるのか

ドルベースで史上最高値更新

12月16日歴史的瞬間がついにやってきました。ビットコインが2017年につけた高値である2万ドルを突破。円ベースだと円高で円が強いのでまだ高値更新とはいきませんが、18日午前の時点で、1BTC=233万円(ビットフライヤー)をつけており、年初来高値を大きく更新してきました。

理由は、以前寄稿した「【 ビットコイン再上昇 】年末2万ドル突破の条件」ここで書いていますが、以下の通り

・マイクロストラテジー社ビットコイン追加購入準備
・米大手生命保険会社のマスミューチュアル ビットコイン購入
・FOMC・追加経済対策が大注目
・米通貨監督庁長官発言が前向き

この中で、FRBは16日、連邦公開市場委員会(FOMC)で事実上のゼロ金利政策と量的緩和の維持を表明しました。ドル安・量的緩和維持からビットコインも上昇。ドルが売られていることが、ビットコインドルを上昇させた大きな要因といえます。通貨でもドル売りが進んでいます。

今回は、ここからのビットコイン、そしてビットコインの価格に、そもそもそれほどの価値があるのか?を解説します。

青天井、思わぬ急騰、急落も視野に

ビットコインドルが過去にない高値、いわゆる新高値をつけました。トレードをする場合の基礎としては、直近高値や安値を意識して行いますが、ここからはその「高値」が存在しない状態になります。相場が天井知らずに連日最高値を更新して上昇し続ける青天井の状況になることもあります。

また目安でいえば、ビットコイン円ではまだ2017年の最高値をつけていませんので、まずはそこに向けて上昇する可能性もあります。ただ、大口による利確が出やすいのは当然の位置ですので、思わぬ乱高下を起こす状況は視野に入れておく必要があります。

ビットコインに2万ドルの価値はあるか?

ビットコインやその他の暗号資産の価値について、疑問を抱く方もいるでしょう。ビットコインは形としては存在しません。ただの暗号化されたデジタルの羅列がビットコインです。
世の中に出回っているコインの絵のビットコインはあくまでもイメージであって、あれが売買される訳ではありません。そこに価値があるのかと思う方も多いでしょうが、それでいえば、金やダイヤモンドはどうでしょう。投資家が価値を認め価格がついています。しかし、視点を変えれば、金やダイヤモンドを持っていてパンが食べれるでしょうか。

多くの方は、「交換したら大金持ちになる」と言うでしょう。これは、価値がありそれを人々が認めており、あらゆる物と交換できるので価値があり、価格が上昇しています。野生の動物にとっては、金やダイヤモンドなど無価値です。

それと同様でビットコインも人々が認めるから価格がついています。買いたいと思う人がいれば価格は上昇する、ただそこに価値があるのかといえば、地球上に存在する全てのものには価値はないと言えるかも知れません。バブル期のゴルフ会員権などはどうでしょう?高値で売買されていましたが、あれはゴルフの価値を人々が認めていたからですね。

ジュース1本100円を受け入れている

時代の変化によっても変わりますが、自動販売機で買うジュースはいくらが妥当でしょうか?消費税導入前であれば、100円ほど、現在は130円くらいでしょうか。この100円付近の水準に違和感を覚える人はいません。しかし、ある日突然1,000円なければ購入できないとなると、人々はパニックを起こすでしょう。

逆に、たまに50円ほどで販売されている自動販売機がありますが、中身を見ると見たことのないメーカーのジュースであって、敬遠してしまいます。それは、ジュースは100円であるべきという固定概念が長きに渡り、植え付けられているからです。

実際、缶コーヒーは30円ほどしかかかっていません。業者の利益なども考慮しての価格となっていますが、ビールも同様ですね。一昔前は500円ほどしていた生ビールが最近では190円などで飲めることもあります。これは、価値を決める側がコントロール、悪い言い方でいえば価格破壊を起こしているからです。

その業界、業界が価格を決めているという中で、ビットコインは、2009年は1BTC=1ドルもありませんでした。しかし、暗号資産を取り巻く業界も着実に進化しており、業界の成長とともにビットコインの価格は変わってくると考えられます。

価値があるないを決めるのは市場参加者

価格と価値をごっちゃにしがちですが、一概にそうではないということは頭に入れておきたいところです。天才芸術家で知られたピカソの絵をご存知でしょうか。正直、絵だけを見たら何がどういいのか分かりません。お金を出して買うか?と聞かれても僕は買わないと思います。

ただ「ピカソ」と知ると話は別です。ピカソの絵というだけで高価な金額となります。偽作で騙されて購入する人が出るのもピカソという価値を認めているからです。

ビットコインもただのデジタル情報であって、お金を払って購入しても、それがビットコインなのか、なんなのか理解できるでしょうか?ただ「ビットコイン」であることに価値がついています。そして価値に価格が魅力的であるともっと買いたいという人が増えます。このように、あらゆる市場で参加者によって価値、価格が決められています。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。