経済ビジネス

Uber気になる最新状況、今後の見通しは?

ウーバーの業績はライバル企業のリストラ、破綻がにより後押し

ユニコーンバブルの続く中で、2019年前半までは、世界中のライドシェア企業には大量の資金が流れ込んだ。そして底なしの資金を持っているかのように見えるたくさんのウーバーのライバル企業は、それらの金を無駄に垂れ流すように使っていた。

しかし、「ユニコーン起業の没落」の記事でも書いたが、ユニコーン起業に幾らでもお金が集まるバラ色の時代は既にもう終わっている。

ニューヨークでシェア3位だったジュノは、2019年11月に経営破綻した。フードデリバリーのポストメイツは、メキシコなどのオフィスを閉鎖し、何百人もスタッフを解雇した。
アジアのウーバーと呼ばれたグラブはIPOを棚上げしたほか、ジャスト・イートとグラブハブは、経費削減に向けて合併を模索中である。

既に北米でウーバーと真に競合できる相手はリフトだけとなった。リフトは2019年11月に初めて、全面的な料金値上げに踏み切っている。これはウーバーにとっても同じことができるわけで、ようやく好きなように値上げして黒字を目指せる環境が整ったのである。

Uberの株価大幅上昇に期待

7月24日時点でのUberの株価は32.17ドルで、3月18日の安値の14.8ドルから倍以上の水準まで値上がりしている。

上場来高値が昨年の上場後の6月28日につけた46.38ドルであり、今後大きく株価が上昇する要素を多数持っている。現在のウーバーが目指す方向は何処に在るのか? 詳細に確認してみることにしよう。

新しい分野でのニーズを模索するウーバー

新型コロナ感染対策による外出自粛などでライドシェアサービスへの需要は急減している。ロックダウンや感染の懸念から相乗りサービスの需要が減っているからだ。

2020年1~3月期の米ウーバーのライドシェア部門の需要は80%減少した。規制が解かれたあとも、完全に元通りになるまでは時間がかかることも予想できる。

そのような中で、ウーバーテクノロジーズが商機を見いだそうとしているのが、医療分野での物資輸送や患者送迎サービスである。

人手不足に加え、新型コロナの影響によるインターネット取引の増加で、既存の物流網は逼迫している。ウーバーはこの需要を取り込み、新しい事業の柱に育てようとしているのである。

NEMTという新サービス

ウーバーは自分で車を運転できない人を診療予約に合わせて送迎する、非救急の病院送迎(NEMT)サービスに特に力を入れている。ウーバーの試算によると、非救急の病院送迎サービスだけで年間150億ドルのビジネスチャンスを見込んでいる。

ウーバーヘルス:診療予約に合わせた送迎サービス

ウーバーが医療関連の送迎サービスに乗り出したのは2018年である。ウーバーヘルス(Uber Health)という名称で、診療予約に合わせた送迎サービスを提供している。非救急の病院送迎サービスは以前からあったが、このモデルはより柔軟に予約できて便利な上に、供給台数も多いことを特徴としている。

医療分野の様々な事業者と提携しており、提携パートナーには、非救急の病院送迎サービスのバリューチェーン全体のあらゆる企業やスタートアップなども含まれている。

食品・必需品の配達

新型コロナの影響で必需品や医療物資の配達への需要も高まっている。外出制限令に伴い、全米各地で移動や食料品店への買い物が制限されていることが背景にある。

ウーバーはこの新たな収益機会に対応し、プラットフォームの拡充を急いでいる。ライドシェアの需要が低迷している中で、契約運転手はこうした新たな役割を引き受けることができる。

ウーバーダイレクト:料理の配達サービス

ウーバーダイレクト(Uber Direct)は料理配達サービスを行い、ウーバーイーツから派生したサービスで、配達の対象を小売り全体に広げている。

ウーバーコネクト:ーバーの運転手を通じて互いに物資を送り合える

ウーバーコネクト(Uber Connect)では家族や友人がウーバーの運転手を通じて互いに物資を送り合うことができるようになっている。他の配送手段とのコスト比較にもよるが、相当に大きな需要が見込めるのではないだろうか。

これから有望な分野

ウーバーは処方薬やワクチン、医療機器の配送など医療の他の分野のサービスに参入する方針も示唆している。

今後を見据え、既に全米で荷物を輸送しているウーバーフレイト(Uber Freight)事業のインフラを活用する可能性がある。その場合には、全米の医療従事者に耐久財の医療機器も輸送できるようになる。

処方薬・ワクチンの宅配

ウーバーは新型コロナの感染拡大前に、処方薬を患者の家に届ける事業への関心を示していた。

米カプセル、米アルトファーマシー、米ジップドラッグなどは同様のサービスを手掛けておりライバル企業となるが、それよりも大きな競合先と言えるのはアマゾンだろう。この分野は両社が将来、提供に力を入れそうなサービスといえる。

ウーバーイーツ問題

着々と万全な体制ができつつあるようなウーバーだが、足元には多くの問題も抱えている。ウーバー配達員の置かれている待遇の問題がそのひとつである。

ウーバー配達員は労働者ではなく、自営業者という扱いになるため、労働法上の保護が受けられず、非常に弱い立場にある。こうした状況を受け、日本では昨年10月には、ウーバーイーツの配達員による労働組合・ウーバーイーツユニオンがつくられた。しかし、ウーバー側はウーバーイーツユニオンによる団体交渉を複数回にわたって拒否している状況である。

ウーバー利用者の性暴力被害

2017年から2018年までの2年間で、アメリカ国内でウーバーのサービスに関連する性的暴行が6,000件近く報告されていたとする報告書を公表している。

報告書によると、性的暴行の件数は2017年には2,936件だったのに対し、2018年には3,045件に増加した。一方で、全体の配車数は10億件(2017年)から13億件(2018年)に増加したことから、発生率は16%減少した。

配車件数は23億件だったため、報告書はサービスの99.9%は安全面の問題なく提供されていたとしている。性的暴行の加害者として訴えられた人の半数近くが乗客だったという。

全く新しいビジネスには問題もつきものであり、それをどのように乗り越えていくのか?これからのウーバーの成長に注目し、期待したい。

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