夢がある、世界長者番付
毎年、米経済誌フォーブスが発表する世界の長者番付は全くの別次元で起こっている内容にも捉えて見ている反面、どこか夢を感じつつ見ています。もちろん人によって見方、捉え方はバラバラでしょうが、2020年は、コロナ禍でも発表されています。
1位は堂々の連続1位のAmazon.com 創業者のジェフ・ベゾス。3年連続の1位となっています。ベスト10に目をやると2位のマイクロソフト創業者のビル・ゲイツや6位にはフェイスブックのマーク・ザッカーバーグなど、まさに今の時代をリードする人たちが名を連ねている。
そんな夢見心地の中、侮れないのが女性陣の存在。今回は、世界長者番付で輝く女性陣にスポットをあてて見てみたいと思います。
女性の世界長者番付トップはアリス・ウォルトン氏
圧倒的な強さが出たのが、米国。1位のアリス・ウォルトン氏(70)、彼女は、世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、売上額で世界最大の企業のウォルマート創設者、サム・ウォルトン氏とヘレン・ウォルトン氏の娘で、総資産額は544億ドル(約5兆8,169億3,800万円)といわれています。アリス氏を筆頭に、米国はベスト10のうち半数の5名がランクインしています。
1位:アリス・ウォルトン(米国):544億ドル
2位:フランソワーズ・ベタンクール・メイヤー(フランス):489億ドル
3位:ジュリア・コーク(米国):382億ドル
4位:マッケンジー・ベゾス(米国):360億ドル
5位:ジャクリーン・マーズ(米国):247億ドル
6位:楊惠妍(中国):203億ドル
7位:ズザンネ・クラッテン(ドイツ):168億ドル
8位:ローレン・パウエル・ジョブズ(米国):164億ドル
9位:钟慧娟(中国):146億ドル
10位:ジーナ・ラインハート(オーストラリア):131億ドル
女性の1位、2位が男性陣も含めたランキング20位の中に入っている状態です。米国の強さはわかるのですが、経済大国2位の中国もしっかりと2名の女性がランクインしています。となると気になるのが、経済大国第3位に位置している我が国、日本の存在です。
日本の世界長者番付の女性陣
まず、日本勢のトップとして君臨しているのが、ユニクロでおなじみの柳井正氏。そしてソフトバンクの孫正義氏と続きます。柳井氏の2兆3870億円、孫正義氏は、2兆1940億円となっています。女性陣の前に男性陣のトップ5を記載しておきます。
1位:柳井 正:2兆3,870億円
2位:孫 正義:2兆1,940億円
3位:滝崎武光:2兆1,190億円
4位:佐治信忠:1兆60億円
5位:高原豪久:6,320億円
ベスト3が圧倒的大差という感じですね。では、続きまして、気になる日本の女性陣ベスト5です。
1位:武井博子:1,790億円
2位:森 佳子:1,500億円
3位:松井(道夫)・千鶴子:1,480億円
4位:襟川(陽一)・恵子:1,450億円
5位:飯田和美:1,070億円
夫婦連盟でランクインされていたり、武井博子氏や森 佳子氏、飯田和美氏は未亡人となっており、創業者から引き継いでいたりするケースが多いです。
アパ社長でお馴染みの元谷芙美子氏は、代表でありご主人である元谷外志雄氏の名前のみとなっていますが、ランキングでいえば1,550億円となっており、森 佳子氏の上の2位に位置することになります。日本の女性陣の強さも健在ですね。
脅威の史上最年少資産家とは
2019年3月、史上最年少の21歳で初の世界長者番付ランキング入りを果たした富豪がいます。彼女の名は、カイリー・ジェンナー。
カイリー・ジェンナー氏は、1997年8月10日生まれ、現在23歳。米国のファッションモデル、テレビタレント、女優として活躍し、リアリティ番組で一躍有名になっています。しかし彼女を一気に億万長者へと押し上げたのは、2015年、18歳で立ち上げたコスメブランド「カイリー・コスメティックス」での成功です。
立ち上げから18カ月でオンラインの売り上げが4億ドル超え、2018年11月には、全米1,000店舗以上を展開する大手コスメショップチェーン「ウルタ」との提携を果たしています。23歳で一児の母となった2020年、総資産は約950億円となっています。
インフルエンサーの中でも別格の地位を築き上げているカイリー。現在1億800万人以上のフォロワーを誇っており、時代の最先端の稼ぎ方を知っている彼女は、今後も世界の女性の中で、大注目株であることは間違いありません。
だれもが見れる夢
冒頭でお伝えしたように、別次元で起こっている内容にも捉えて見ている反面、どこか夢を感じる内容ではないでしょうか。その証拠に、23歳の女性があるキッカケで一気に資産家へと躍り出ています。
女性陣、男性陣問わず世界の長者番付にランクインしている方々は、常にビジネスのヒントを提供してくれているのではないか、そう感じながら注目をしています。これからの時代何が注目され、何が伸びるのかなど常に注視したいですね。