経済ビジネス

飲食店の淘汰をチャンスと捉える

新型コロナ禍により多くの飲食店の淘汰が進んでいます。しかし店舗の空室率の増加により、家賃相場も下がっていますし、中古厨房機器も需給バランスの関係で価格は下落もしていますから、新規に出店するコスト自体も大幅に下がっています。考えようによっては大きな出店のチャンスと捉えることもできるでしょう。今日は最新のこのあたりの状況についてまとめてみたいと思います。

居酒屋チェーンの売り上げは半減

新型コロナがなかなか終息しない中で、特に和民のような居酒屋チェーンは顧客が戻らず、存亡の危機に立たされています。日本フードサービス協会の集計によると、9月の「居酒屋」チェーンの来客数は前年同月の53.8%、売上高は52.8%にとどまっている状況です。

パブ・ビヤホールの前年同月と比較し、客数46.5%、売上高44.4%。
ファミリーレストランチェーン全体の売上高が前年同月の80.3%までの回復。
ファストフードチェーン全体が95.5%にまで復活。

居酒屋、パブ、ビアホールがより厳しい状況に置かれているのが分かります。

GOTOイートは始まっていますが、どうしても密が避けられないイメージが強い居酒屋は敬遠されているわけです。新型コロナが下火になったとしても、完全に終息しない限り、居酒屋の来客数などが元に戻るとは考えにくく、居酒屋業態の先行きは厳しいと考えるべきでしょう。

居酒屋チェーンの閉店状況は?

居酒屋チェーンで店舗閉鎖が広がっています。大手5社の合計で今春以降、全体の1割にあたる計約420店の閉店が既に決まっています。新型コロナの感染拡大で客足が遠のき、歓送迎会など職場の宴会も激減しています。外食業界では、持ち帰りが多いファストフードや、ファミリーレストランなどで売り上げに回復の動きもみられており、完全に明暗が分かれてきています。

大手居酒屋チェーンのコロワイドは、約2700店のうち、不採算の居酒屋を中心に約200店を閉店する計画です。ワタミは、約490店のうち、主力の「ミライザカ」など65店を閉める計画です。好立地だった駅前の居酒屋ほど、コロナ禍で売り上げが厳しい状況にあります。

そして居酒屋チェーンでは、業態転換の動きも目立っています。ワタミは、居酒屋の3割にあたる120店を焼き肉店に切り替える計画で、鳥唐揚げ店のテスト出店も既に行っています。

閉店の加速は出店のチャンスでもある

居酒屋の入っていた物件というのは大きなスペースの物件が多く、新規に借りて運営するにはリスクは高いですが、同様に中小の飲食店の閉店も続いていますので、それらの物件を居抜きで安く抑えて借りることができれば、出店コスト、開業コストは圧倒的に以前と比較して低く抑えることもできるでしょう。特に都心よりも地方部には大きなチャンスがありそうです。

小さな農業とのコラボレーション

いまは日本中で、家族規模の「小さな農業」が広がっているそうです。コロナ禍で食への関心が高まった消費者とSNSでつながり、有機栽培の野菜を届ける。そんな形がどんどん広がっているそうです。新型コロナウイルス感染をキッカケに家で食事をとることが多くなり、野菜や肉、魚などを直接注文するインターネットの生産者直販サイトの利用者が急増しています。今年3月には5万人だったのが、9月には22万人になり、2~8月の流通金額は前年同期の38倍と急増しています。

そして物を売るだけの時代から、体験を共有して付加価値を作る時代になっています。
農家から送られてきた野菜をZOOMを使い一緒に漬物の付け方を学んで親子で実践する。
こんなこともブームになっているようです。

じつは小規模農業というのは新興国や途上国では当たり前の話であり、今でも中心です。先進各国では流通の進化と流通の中間業者が増えることで小規模農業の採算があわなくなり、日本でもどんどん衰退していったわけです。しかしインターネットが進化し、SNSで誰もが繋がり、ユーチューブで誰でも動画配信できるようになったことで、物の売り方も変わり、中間業者の必要がなくなったのです。これにより小規模農業もやり方次第では、利益を大きく取ることも可能になったのです。

これからまだまだ成長するジャンルだと思いますし、地方活性化という面から考えても、さらには農業の後継者不足で困っている方にとっても、非常に可能性のある、進出すべきやりがいのある分野だと感じます。

このような農家と新しく開業する飲食店がコラボレーションし、より健康志向が強く、その上で独自性があり、美味しい料理を提供すれば、成功できる可能性は高まります。さらにはインスタ映えする料理の仕上がり。SNSを活用したファン層の獲得。GOTOイートなどを積極的に活用しつつ、宅配ジャンルも当初から取り入れていく。これらを兼ね揃えれば、成功できる確率は以前と比較して圧倒的に高いのではないかと感じます。

新たな中間上位層が日本中に広がる可能性を感じます

小さな農家、新しく開業する家族経営の飲食店に、今までとは価値の違う中間上位層というのが
生まれてくるのではないかとも感じます。所得は中間よりも少し高いくらいでも、生活そのもの、時間の使い方にゆとりを持ち実質的な上位層にいるという新しい層の誕生です。

このような層が日本中で多数生まれてくれば、新しい生き方として広がっていくでしょうし、日本の地方地方がそれぞれ独自性を持って活性化もしていくのではないかと感じます。こういう部分については、是非、国や地方の政策での応援も期待したいものですね。

【アフターコロナ】新しい生活様式が始まる!?新しい生活様式も良いがその前に・・・ 新型コロナの対策について話し合う政府の専門家会議が5月4日、新たな提言を出した。新たに確認さ...
ABOUT ME
チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
AI TRUSTメルマガへ登録しませんか?

毎週1回情報をまとめてお送りします。

AI TRUSTでは日々の金融市場に影響を与えるニュースを独自の視点から解説を行っています。是非ご自身の投資指標としてご活用ください!!