投資

【 2021年干支 】相場格言「つまずき」株価下落に要注意

2021年干支にまつわる相場格言

皆さんもよくご存知の十二支。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥とありますが、12年で一周します。2021年は、「丑」の年ですが、マーケットでは干支にまつわる相場格言が意識されていることがあります。それが、丑年のアノマリーです。

アノマリーとは、経験的に観測できるマーケットの規則性のことをいいます。
簡単にいえば、過去のデータの集まりです。

当然100%はないですが、今回は丑年は「つまずき」と言われるアノマリーについて解説します。

丑年は十二支の中で二番目にパフォーマンスが悪い

十二支の中で、今年の丑年は二番目にパフォーマンスが悪い年です。最悪な年は「午(うま)年」です。1950年以降で丑年の日経平均株価の年間騰落率は平均でマイナス0.05%。十二支の中では、午年のマイナス5.04%に次いで二番目に悪いデータが出ています。

1950年から回数で見ると5回の丑年のうち、下落したのは2回ですが、その2回の下落が非常に大きく、岩戸景気の最終局面となった1961年、アジア通貨危機が起きた1997年です。頭に入れておきたいのが、下落するしないの前に、パフォーマンスがあまり良くない年になりやすいということです。

丑年の過去の日経平均のパフォーマンス

では、丑年の過去の日経平均のパフォーマンス、年間騰落率を年ごとに見てみましょう。

・1961年:+5.59%
・1973年:▲17.30%
・1985年:+13.61%
・1997年:▲21.19%
・2009年:+19.04%

1950年以降の過去5回のデータでの、平均騰落率は▲0.05%です。数字からも分かるように非常に悪い丑年がある一方、良い年もあります。それが交互にやってきており、今年でいえば順番的にはあまり期待できないとも考えられます。しかし、リーマンショック後の2009年の状況と考えるのであれば、新型コロナウィルスの収束次第といったところも期待したいところです。

最大リスクは、新型コロナウイルスではない

現在、世界で感染拡大、国内でも緊急事態宣言が発令されている新型コロナウイルスですが、昨年マーケットでも、大きなショックとなりました。その後、金融緩和、経済対策などで一気に株価は息を吹き返していますが、今年のリスクは、新型コロナウイルスだけではないという認識は持っておきたいところです。米国の混乱による分断です。

バイデン政権が誕生してもこの分断は、続くと考えられます。トリプルブルーとはいえバイデン氏が大統領になり、民主党が米国を引っ張っていくリーダーシップを発揮できるかが現時点では疑問です。すでに年始から不穏な状態は始まっています。

【 二極化する重要情報 】マインドコントロールに陥る人の特徴重要情報が割れている 非常に違和感を覚えている情報が2点あります。すでに気づいて意識されている方もいるでしょうが、「新型コロナウイルス...

気になる:米国混乱にたいしてのマーケットの反応

少し気になるのが、米国情勢の大混乱です。現在、トランプ大統領をTwitter社が永久凍結をしたり、その他のSNS企業も規制に入っていたりするとのことですが、ドイツのメルケル首相はこの対応に関して、「やりすぎ」といった発信をされています。この違和感です。

大統領にここまで圧力を民間企業がかけることに対して、マーケットがたいした反応をしていません。当然個別株でいえば、Twitterが12月から20%の下落幅を見せていますが、果たしてそれほどたいした内容ではないのでしょうか?ここは、冷静に考えておく必要があります。遅れてマーケットが反応する可能性があることを個人的に懸念しています。

来年、再来年と年々回復傾向

干支の話に戻りますが、丑年がパフォーマンスが悪いのであれば、来年以降はどうでしょうか。これもアノマリーとして見ると、寅・卯・辰と徐々にパフォーマンスがよくなっています。特に辰年は最高の年ですので、今年を乗り切り、寅年、卯年で徐々に回復し、辰年で開花するといった上昇の流れとなっています。

金融市場でいえば10年に1度や、今回でいえば100年に1度の世界恐慌以来という文言もよく目にしますが、リセット的な流れは起こります。このことでいえば、昨年のコロナショックが金融リセットだったのか、果たしてさらなるリセットが今年あるのかという感じですが、金融マネーが入り込んでいるため、上下はあるものの、底堅さはあるのではないかと考えています。

アノマリー+その他の要因も見る

アノマリーを知ると、「じゃあ下落ですね」や「そろそろ買えますね」と安易に判断される方もいるでしょう。しかしそれだけで判断するのは危険です。当然世界情勢、国内情勢を見る必要がありますし、チャートがみれる方はチャートの状況を合わせて判断することで、タイミングが見えてくることがあります。

さらに、世界は新型コロナウイルスでの金融マネーが入り込んでおり、今までと違うことになる可能性も意識したいところです。そんな中でも「賢者は歴史に学ぶ」ことは大切なことですので、安易に扱わずに丑年のパフォーマンスを知った上で、今年はどう動くかを見極めたいところですね。

2021年1月23日には、AI TRUSTのチーフストラテジストであるチャーリーTAKAより最先端分散投資方法を、そして2021年以降の世界経済、金融市場の行方についてウェブセミナーで披露いたします。

ここでも今年の投資の予測を公開していきますので、ぜひ気になる方は詳細チェックしてみて下さい!

今回のウェブセミナーの5つの題目

①過剰流動性バブルの行方と世界経済
②ビットコインの効果的な積み増し方法
③上昇した暗号資産の効果的な分散方法
④ファイルコイン の行方-IPFSの浸透と価格推移予測
⑤世界の方向性に合わせた脱炭素社会における投資

今すぐこちらから申し込みをどうぞ!

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。