ロビンフッダー砲発射準備
米国追加経済政策法案が通過しました。バイデン大統領の署名も終了しいよいよ巨額財政1.9兆ドルのマネーが流入しますが、気になるのがマーケットの動きです。今回40%は株式市場に流れるのではないかと噂されています。
そう考えると、まだまだ投機的な動きが活発化すると考えられます。ゲーム株やドージコインなどの買い上げを起こしたロビンフッダー(Redditの投資フォーラム「WallStreetBets(WSB)」に集う個人投資家集団)と呼ばれる個人投資家の勢いが増すことも考えられます。
個人給付金1,400ドル始まる
米国の追加経済政策で、個人給付1,400ドル(約15万円)が給付されます。個人への給付は、昨年春、昨年末に続き3回目となります。米国の給付はスピード感が早いので、3月末〜4月にかけてそれぞれの元に届くものと考えておいていいでしょう。
そうなると、今までの流れから見て、ロビンフッド証券を利用した個人投資家、ロビンフッダーの買いが入りやすくなると考えています。
ロビンフッド証券の仮想通貨
株価以外で注目をしておきたいのが、仮想通貨(暗号資産)です。例えば日本の仮想通貨取引所で新たに取引が可能となるコインが出たとします。そのコインは、しばらく上昇を続けることがありますがこれは、日本人の買いが入っているからと考えられます。
この原理でいえば、やはり自身が扱える仮想通貨を買うという流れとなりますので、ロビンフッド証券が扱っている仮想通貨をチェックしておきましょう。
・ビットコイン
・イーサリアム
・イーサリアムクラシック
・ライトコイン
・ビットコインキャッシュ(BCH)
・ビットコインSV(BSV)
・ドージコイン
上値余地で考えるとビットコインキャッシュ
では、これらの仮想通貨銘柄の中でどの銘柄を注目するか?過去チャートに対しての動きで分析して見ましょう。
まずは、2017年の高値を超えているか、超えていないかで考えるとビットコインのみ、2017年の高値1BTC=220万円を超え、現在670万円まで上昇しました。イーサリアムも1ETH=18万円を超え、20万円台となっています。ドージコインもテスラCEOのイーロンマスクの発言で史上最高値をどんどん更新しました。
このように史上最高値を試す動きと考えると、出遅れ感が否めないのが、ビットコインキャッシュとなります。2017年のビットコインキャッシュは、1BCH=50万円台をつけています。現在は、6万円とまだまだ50万円までの上値余地があります。チャートのみの考えでいうと、上昇しだすと、ターゲットとして高値を意識されますので、この辺り ” 上値余地 ” を意識してみるのも面白く、安く購入できるというメリットもあります。
イーサリアムがハードフォークを実施
短期的に注意が必要なのが、イーサリアムです。日本時間の2021年4月14日前後にハードフォークが予定されています。
今回のハードフォークの目的は、新規トランザクションタイプ追加の定義負担の減少やDDoS攻撃からの保護ですが、ハードフォークなどの実施で過去の値動きは、「期待で買われ、事実で売られる」状況が出やすくなっていますので、イーサリアムを保有する際は、4月14日付近まで上昇したとしても、一度利益確定の売りが出るということも頭に入れておきたいところです。
米国経済復活の兆し
米国は追加経済対策を実施する中、新型コロナウイルスのワクチン接種者1億1千万超えとなり、急ピッチで進んでいます。新規感染者数も激減しており、平均で1日54,729人でピーク時だった1月8日の22%となっています。
失業率の改善が進み、インフレ率も目標の2%に到達する時期が従来の23年から早まるとの見方もあります。16日から2日間、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されますが、ここで利上げについての議論に注目が集まります。
さらには景気が上向くと判断されると、金融政策を正常に戻すべく中央銀行は出口戦略として、量的緩和の縮小(テーパリング)が議論されだします。急ピッチで上昇しているだけにこの辺りの内容で、マーケットが上下することは意識しておくべきところです。テーパリングにたいしての議論は、今年の後半に本格化するのではないでしょうか。
バイ・アンド・ホールドからの転換を
トレンドが上昇し続けている間は、バイ・アンド・ホールドといって買ったら保有しているだけで利益が拡大されます。しかし、下落、上昇幅が大きくなる中で高くで売って、安くで買い戻すということを考えつつ保有するとさらに利幅を得ることも可能となります。
これらは、マーケットの状態によって行うべきですが、そろそろ下がったら買い、上がったら利確などの短期(中期)売買を意識していってみるのも面白いかもしれません。
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