暗号通貨

今後最も必要とされるスキルはブロックチェーン技術である

2020ブロックチェーン

2021年はブロックチェーン技術スキルが最重要

LinkedInの調査報告によると、今、最も需要が高いスキルは、ブロックチェーン技術となった。

ブロックチェーン技術は現在、様々な業界で積極的に活用され始めており、大小問わず非常に多くの企業がブロックチェーン関連の技術者を募集している。

2018年の暗号通貨バブルの崩壊、その後の業界低迷により、暗号通貨ブームが去ったように思われがちだが、ブロックチェーン技術そのものは、確実に世界中での活用が広がっている。

世界最大級のビジネス特化型SNSである、LinkedInが行なった最新の調査では、ブロックチェーン技術は2020年に最も需要があるハードスキルだという結果が報告されている。

LinkedInの1年前の調査では、ブロックチェーン技術はリストにあがっていなかったが、2020年の調査では最も需要のあるハードスキルのトップにランクインされた。

LinkedInの調査では、求人の供給に対して需要が高かったものが選ばれており、需要は最も高いレートで雇用されているLinkedinユーザーのプロフィールに記載されているスキルを識別することによって測定されている。

今回の調査での、ハードスキルのトップ5は?

1位:ブロックチェーン
2位:クラウド・コンピューティング
3位:分析的思考
4位:人工知能(AI)
5位:UXデザイン

今回の報告において、ハードスキルとは”特定のタスクを実行する従業員の能力に関するものであり、ソフトスキルは、それを行うための適応・コラボレーション・問題解決・意思決定を行う方法に関するものだと説明された。

具体的には、ハードスキルにはソフトウェア開発・税務会計・特許法の専門知識などの専門知識と技術的能力、ソフトスキルには行動と思考・個人の特性・認知スキルに関するものが含まれるとされる。

既にGAFAもブロックチェーン技術を活用している!!

LinkedInはブロックチェーン技術が大手金融機関である、JPMorgan Chaseや、Amazon、FacebookなどのGAFAと言われる企業群、更にはMicrosoft、Oracleといった大手IT企業にとっても重要な技術になってきていることを強調している。

実際にブロックチェーン関連の求人募集は世界中で増えており、昨年はNASA(アメリカ航空宇宙局)の無人探査機などの研究開発及び運用に携わる研究所でも、仮想通貨やブロックチェーン技術の知識・経験を有しているデータサイエンティストを募集している。

ブロックチェーン技術は現在、世界中の企業で研究開発が進められているため、今後もブロックチェーン関連の技術者を求める企業は増加していくことになると予想される。

日本ではブロックチェーン技術者の数はまだまだ圧倒的に足らず、世界の最先端と比較すると、既に大きく遅れを取っている。

ブロックチェーン開発分野においても、中国の成長スピードは凄まじく、中国政府自体がブロックチェーン技術に対して力を注いでいることもあり、今後も注目される。

ブロックチェーン技術の一般社会での活用により、暗号通貨市場の新たなブームが起こる可能性もあり、この点は注目していくべきであろう。

IT技術者の誰もがブロックチェーン技術を理解、マスターすれば、自らの生涯所得を大きく上げることにも繋がるし、これから就職をする若い世代にとっては、習得を最も検討すべき技術と言えるだろう。

株式市場においても、2017年、2018年はビットコイン、仮想通貨関連企業の株は大きく上昇したが、それ以降は落ち着いた様子を見せている。

しかし、ブロックチェーン技術活用が一般社会で広がる段階では、ブロックチェーンへの認知度が上昇することで、関連企業の株式は大きく上昇に繋がる可能性も高いと予測されるため、これらの企業の株価も注意深く見てほしい。

ABOUT ME
AdachiMasahiro
現在、世界4ヶ国語で発売されている、英国発祥の暗号通貨専門誌CRYPTO CROWD日本版の編集長を担う。発刊以来すでに1年以上が経過し、今では日本国内で一番古い暗号通貨専門の月刊誌となっている。