お金の話

ケインズの投資名言集

世界経済の不確実性が増す今だからこそ、改めて注目すべき経済学者がいます。

ジョン・メイナード・ケインズです。ケインズは、大不況下では、金融政策は効果的ではなく、消費を直接的に増やす財政支出政策が最も効果があると主張しました。

ケインズの有効需要創出の理論は、大恐慌に苦しむアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領によるニューディール政策の強力な後ろ盾となりました。大恐慌以来のマイナス経済に陥る状況下で、ケインズの発した一言一言が非常に重みをましているように感じます。今日はケインズの名言をまとめてみました。

ケインズとは?

ジョン・メイナード・ケインズ(John Maynard Keynes、1st Baron Keynes、1883年6月5日 – 1946年4月21日)は、イギリスの経済学者、官僚、貴族。イングランド、ケンブリッジ出身。20世紀における最重要人物の一人であり、経済学者の代表的存在である。有効需要に基いてケインズサーカスを率いてマクロ経済学を確立させた。また、戦後の外為体制(ブレトン・ウッズ体制)をめぐりハリー・ホワイトと案を出し合った。

ケインズ名言集

1) 嵐の最中、経済学者にいえることが、「嵐が遠く過ぎ去れば波はまた、静まるであろう」ということだけならば、彼らの仕事は他愛なく、無用である

2) 今日、経済学にとっての主要な課題は、おそらく、政府の「なすべきこと」と「なすべからざること」を改めて区別し直すことである

3) 我々はいかに善を為すかより、いかに善であるかの方が要義である

4) 生きるために働く必要がなくなったとき、人は人生の目的を真剣に考えなければならなくなる

5) 今日我々になしうることのすべては、我々の力の及ぶかぎり、当面のいろいろな出来事の背後にある基本的な経済的傾向の方向を変換し、その傾向が我々をさらに深い不幸へと導くのではなく、繁栄と秩序の再建を促進するようにすることだけ

6) 世界は、私的利害と社会的利害が常に一致するように天上から統治されているわけではない

7) 際立った点を挙げるなら、将来の利回りを推定する際の基礎になる知識がきわめてあやふやである。何年か後の投資利回りを左右する要因に関しては、通常、知識がきわめて少なく、無視できるほどであることも多い

8) プロ投資家にとって問題なのは全投資期間に渡る利回りについてのベストの予測ではなく、一般投資家より一歩でも早く価格形成の変化を先取りすることである。彼らは長期保有のための評価ではなく、3ヶ月ないし12ヶ月先に投資家心理が市場に与える影響に関心がある

9) 世の中の大多数の人は、常識どおりに動いて失敗するほうが、常識に反して成功するよりましだと考えている

10) 経済学者や政治理論家の思想は、正しい場合にも間違っている場合にも、一般に考えているより、はるかに強力である。世界を支配しているのは、思想以外にないと言えるほどである。自分は現実的であって、どのような思想からも影響を受けていないと信じているものも、いまは亡き経済学者の奴隷であるのが普通だ。権力の座にあり、天の声を聴くと称する狂人も、それ以前に書かれた学者の悪文から、錯乱した思想を導き出している

11) 投機家は企業活動の着実な流れに浮かぶ泡沫であれば、害にはならないだろう。しかし、企業活動が投機の禍巻きに浮かぶ泡沫になれば、深刻な事態になる。一国の資本の発展がカジノの活動の副産物になった時、資本を発展させる仕事はうまくいかない可能性が高い

12) 企業家を悪徳利得家に変ずることは、資本主義に打撃を加えることになるであろう。なぜなら、それは、不平等な報酬の永続を許容する心理的均衡を破壊してしまうからである

13) 仕事がないなら、公共投資でピラミッドを作ればよい。炭鉱労働者が失業した?では、炭坑にポンド紙幣を埋めて、それを掘り出させればいい

14) 財政支出は浪費的かつ消耗的であればあるほど景気対策としては好都合だ。どんどん無駄金を使うべきだ

15) 資本主義社会の難点は完全雇用を実現できないことと分配の不平等である

16) 株式投資とは美人コンテストである。この投票で賞金を得るには、あなたが美人と思う人が重要なのではなくて、多くの人々がどんな女性を美しいと思うかが重要であり、あなたの好みとは無関係である。相場の時価は美人投票の結果である

17) 船は港にいれば安全だが、それでは船の用をなさない

18) この世で一番難しいことは新しい考えを受け入れることではなく、古い考えを忘れることだ

ケインズの名言で有名な長期的には

ケインズは名言で、下記のような言葉を残していますが、

我々は長期的には皆死んでしまう

この言葉は非常に有名で、「長期を無視するのではなくて、より優れた経済分析をすべしとの懇願でもある。」との意味でもありました。

別の言い方をすれば、

将来は徹底的に不確実だと言える

これはケインズが生きていて時代でこういう事を言う人はおらず、現実主義者のケインズは経済学に革命を起こした。

三大経済思想となったケインズ経済学

ケインズ経済学は、マルクス経済学、新古典派経済学とならんで三大経済思想と称されるまでとなっている。

改めて世界を主導する側の人たちにも読み直してもらいたい内容だと思います。そして投資やビジネスにも応用、活用が効く基調なアドバイスだと思いますね。

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