投資

【 稼ぎ場は買いだけではない! 】空売りポジションとは

空売りとは

投資というとどうしても株を買う、ドル円を買う、ビットコインを買うなどの「買い」のイメージが先行しがちですが、実は売り、空売りでも利ざやを狙う人は多くいます。今回は、そんな空売りポジションとはについてまとめます。買いしか知らなかった、という方も是非売りを知り、投資の幅を広げてみてください。

投資で買い保有しているポジションに利益が出るのはどのようなときでしょうか?答えは、「株価が上昇しているとき」ですね。では、売りで保有するポジションに利益が出るときは?その逆です。空売りは、マーケットが下がっているときに利益が出ます。

例えば、下落している局面で買いを保有している人の損失が広がっている一方で、売りでポジションを保有している人には利益が出ているということです。当然、買いも売りも最終的に「利益(損失)を確定」させなければ、収益はプラスにもマイナスにもなりません。含み益、含み損は約定してはじめて損益が確定します。

信用取引と現物取引

現物取引(普通取引)は、低い(安い)ときに買い、株価が上昇すれば利益が乗ります。では売りはどのようにするのか?それは信用取引といって、まず取引口座に担保となる証拠金を入れます。その担保で証券会社から株を借りて株を売ります。信用取引の売りの流れは以下の通りです。

1:証券会社から株を借りる
2:株を売る
3:株を買い戻す
4:証券会社に株を返す

特に原理を知らなくても、取引所の「売り・sell」等のボタンをクリックするだけで取引が可能となります。その他、ややこしい表現として、ネット上などで、「ショートで利益が出ました。」などを見たことがありませんか?ショートとは売りという意味です。逆に買いをロングといいます。ショートとロング、売りと買い、言葉だけ見ると別物に感じますが、全く同じ意味です。

買い=ロング
売り=ショート

暴落時に現物買いをしながらの売り

では売りはどのようなときに使うか?の一例を説明します。現在、A社の株を買い保有をしているとします。どれだけ調子のいい株でも上下を繰り返しています。上昇トレンドの中にも調整といって下落する局面があります。その下落局面で売りを入れて利益を得るという方法です。

基本買い目線で買いを保有しているけど、短期的には下がりそうだから、売りで利益を狙うというやり方です。これは、売りも買いも行うので両建てともいいますが、頭が混乱しないように行えるのであれば、同じ時間で取引するにしても、売りを入れることで効率よく利ざやを抜くことが可能となります。

空売りの場合は売買手数料に注意!

空売りをする上で注意しておきたいのが、手数料です。信用取引売り(空売り)の場合には、信用取引貸株料という金利が発生します。為替では通貨ごとによって変わってきます。

ですので、長期で売りを保有していて、さらに利益が出ない場合は、損失も膨らみ、なおかつ手数料も発生するというリスクがあることを覚えておく必要があります。

◯◯ショック時の対処法

金融ショックは、近年ペースが早まり、2年に一度くらいの割合で起こっていますが、2020年は、3月のコロナショックといわれる大きな暴落がありました。このときに買いポジションを保有していた方は、損失や含み損で日々ハラハラした方も多いのではないでしょうか。

しかし、予期せぬ内容、そしていつまで落ちるか不明なときは、売りを行い損失をロックすることも売りの1つの対処法です。利ざやを得るというよりも買いポジションの含み損を増やさない方法です。仮に売りを入れてさらに落ちれば買いポジションの含み損の金額は膨らみますが、逆に売りポジションに利益が乗ります。

これをマイナス10万のときに行えば、いくら下落してもマイナス10万円から損失は広がりません。ある種の保険的な売りです。ただ、注意したいのが、逆に買いが一気に戻した場合は損切りをする必要が出てきます。そして前述したように、手数料も考慮しておく必要があります。

無駄な売りを覚えず、根拠を立てる

対処法を見て、「じゃあ買いに損失が出たら売りだな」と考える方もいらっしゃると思いますが、根拠のない売りは危険ですし、逆に損失を繰り返す可能性があります。ですので、売りを行う場合、どのような理由でどうなれば撤退するか、をポジションを保有する前から頭の中で組み立てておくことがおすすめです。

買いの含み損から逃げたくて、慌てて売りも入れたけど余計にややこしくなった・・ とならないように、イメージをして、それでも分かりにくいのであればルールとして、紙などに書いておくといいです。視覚的に残しておくことで、根拠ある組み立てが出来るようになります。

まずは、イメージ・検証から

ここまでご覧になった方で、売りを知らなかった方はもしかしたら「これは、稼げる!」と考えた方もいるでしょう。ただ、慣れが必要ですのでいきなり実弾(現金)を使ってやることはおすすめ出来ません。頭が混乱するからです。ただ売りを覚えておくことは長く投資を行う上で、非常に有効な内容となり大きな武器の1つになると考えられます。

ですので、まずはイメージすることから始めて見てください。例えば、買いを保有しているけど、そろそろ落ちそう・・ と感じたり、チャート形状がそう見えたら、根拠立てて売りポジションを作って見てください(イメージで)そしてその売りは最終どうなったか?を検証することを繰り返してみてください。このような検証を繰り返すと、自身の形が出来てきて、いざリアルで取引をしようと考えたときにも行動がしっかりと伴うようになります。

下り最速を利用し売り専も人気

下り最速という言葉があります。ネット用語だと思われますが、これは本当にその通りだと毎回暴落相場を見ると思います。10日間かけて上昇していたチャートがわずか2日で上げ幅が帳消しになるなどの相場展開はよくあります。

知り合いの為替トレーダーで、このような売りのスピード感に魅了されて、為替トレーダーの中には、「売り専」といって常に売り場しか探さないという人も実際にいます。下り最速を利用しての売り専も収益をあげるには興味深いやり方ですので、意識して見るのも面白いですね。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。