政治混乱

【ハイパーインフレ】1日で物価が1.7倍になったドイツ

アフターコロナでハイパーインフレは頻発する

アフターコロナの時代、感染防止対策を徹底する先進国に対し、感染が拡大していても経済活動を再開せざるをえない新興国、途上国とでは、更に国家間の貧富、成長の二極化は広がることが確実に起こるであろう。そして幾つかの国ではハイパーインフレが起こるリスクが高いと考えられる。

太平洋戦争時の日本のインフレ

太平洋戦争直後に日本が経験したインフレは、国家予算の280倍(インフレ考慮前)という途方もない戦費を国債で賄ったことによる財政インフレだった。戦時中は物価統制によって表面化しなかったものの、終戦直後から物価上昇が一気に本格化した。

インフレが沈静化した1955年には、開戦当時との比較で約180倍にまで物価は高騰していた。ところがドイツのハイパーインフレはケタが違う。本格的なインフレがスタートした1918年から1923年までの約5年間で物価が1兆倍になるという、まさに天文学的なインフレとなった。

ドイツで起こったハイパーインフレ

ハイパーインフレで挙げられる事例の1つとして第一次大戦後のドイツが有名である。インフレとは、そもそも物価がある期間において持続的に上昇する経済現象のことであり、つまり、商品に対して貨幣価値が下がることを言う。

ハイパーインフレとは、すなわち過度のインフレを指し、物価が短期間に数倍、数十倍に上がることを指す。

ドイツのハイパーインフレの背景

ドイツのハイパーインフレの直接のきっかけは、第一次大戦後のヴェルサイユ講話条約により、戦勝国がドイツに支払い不可能な賠償金を課したことによる。

ドイツ政府はそこで賠償金の資金を調達するため、当時のドイツの中央銀行であるライヒスバンクに国債を受けさせ、その結果、大量の紙幣を新規発行したため通貨価値が急激に下がり激しいインフレが起こった。

ハイパーインフレ下の国民生活

1923年の7月22日付けの『ロンドン・デイリー・メール』紙によると「昨日までハム・サンドイッチがたった14,000マルクだった同じ喫茶店で、今日はそのサンドイッチが24,000マルクとなった」と報じている。1日で物価が1.7倍になったということだ。

また7月下旬の同紙では「1万マルク紙幣が最高額面紙幣だが、銀行にはその手持ちがない。レストランに行くために銀行に行くと、行きつけの銀行の出札係が、4分の1ペニーの値打ちしかない1,000マルク紙幣を4,000枚包んでくれる。

食事のときは、レストランのテーブルにそれをのせ、ウェイターが勘定書を持って来たとき開く。来週末までには400万マルク紙幣が発行され、不便が和らぐ予定だ。」と報道されている。インフレが続くことで、紙幣の額面はどんどん高額化していくのだ。

国民は紙幣を手押し車や乳母車で運搬するようになった

銀行券は1枚ほぼ1グラムなので、紙幣4,000枚持ってレストランに行くとすると約4kgの紙幣を運ぶことが必要だった。1枚1枚のお札にはほとんど価値がないため、紙くず同然になった。暖炉に火をつけるために、当時はお札を使った人もいたほどだった。そしてドイツでは買い物の不便から100兆マルク紙幣が発行される事態になった。

世界の歴史上で一番高い金額のお札はいったいいくらなのか? ハンガリーで1946年に印刷されたお札で、その金額は10垓ペンゲー(当時のハンガリーのお金の単位)である。世界最高額のお札として、ギネスブックにも載っている。

「兆」という数字の1万倍が「京」、さらにその1万倍が「垓」という数字であり、10垓を数字で並べて表すと、

「 1,000,000,000,000,000,000,000 」 となる。(10の21乗)。

アフターコロナ:刷られすぎる紙幣に注意を

現在、世界の中央銀行が競うように紙幣を刷りまくっている。そしてそれ以上に大量の債務を抱え込む新興国、途上国は財政崩壊に近い状況の国が多数あり、紙幣を刷り続けている。

紙幣は継続的に価値が下落していくリスクが高く、下落する紙幣に対し、相対的に価値が上昇する資産に分散をすることが最も重要な防御方法となり、米優良株、ビットコイン、金がまずは安全資産と考えられる。

そして、もう一つ重要な事は、稼ぐチカラを持つことである。日々のお金を稼ぎ出すことができれば、これが何よりも強いインフレへの対応策となるのである。

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チャーリーTAKA
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日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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