お金の話

格差社会が引き起こす問題①

金融資本経済が進む中で、様々な格差が発生し、それが拡大しています。そしてそれぞれの格差は複雑に絡み合い、格差社会そのものをさらに広げる結果につながっており、格差の下層に一度落ちてしまうと、そこからなかなか元に戻ることができない厳しい現実があります。

今回は2つのシリーズとしてこの問題を取り上げてみます。

所得格差

所得格差とは言葉の通り所得における格差のことで、賃金格差などと言われることもあります。所得格差を測る指標にはジニ係数が主に使われており、3年おきに行われている厚生労働省の調査によると、所得格差は年々開いていることから、格差社会の中でも最も問題視されている格差の1つです。

そのため近年日本で格差社会と言った場合には、この所得格差を指すことが多く見られます。現在の日本の所得格差は「少子高齢化」や「労働派遣法の緩和」「教育の格差」など様々な原因により開いていると言われています。

資産格差

資産格差とは現金や株と言った金融資産、土地や建物と言った不動産関連の資産において生じる格差のことです。所得格差や賃金格差と似た言葉ですが、所得と資産と言った格差を表すことから似て非なるものとなります。

また、資産は持つ、持たないと言ったことから「持てる者(持つ者)」と「持たざる者」と言った表現をすることがあります。

フランスの経済学者のトマ・ピケティによって「資本収益率>経済成長率」と言った不等式が提唱されています。簡単に言えば資本収益率とは株や不動産などの資産を運用して得られる収益の割合のことで、年間4~5%と言われています。

一方、経済成長率とは労働によって得られる収益のことで、年間1~2%と言われています。つまりすでに多くの資産を有している富裕層は、労働でしか収益を生み出せない中間層及び貧困層よりも収益を生み出しやすいため格差は開きやすいと解説しています。金融資本主義が最も進化しているアメリカにおいて、特に今回の新型コロナにより、資産拡大の拡大は更に広がったことが、誰にでも明確に理解できたわけです。

所得自体は高くても、お金を残すことが下手な世帯というのも多くあります。入ってくるお金と出ていくお金の差が資産として年々積み上がっていくわけですが、どれだけ高い所得をとっても、入った分をまるまる使えば残りませんから資産を構築することはできません。

たとえ学力が低くても、所得が低くても、残ったお金をしっかりと増やすことができれば、時間はかかりますが、一定以上の資産を作り出すことは多くの人にとって可能なことです。重要なことは、無理を投資をしないことです。短期的な考えで投資に取り組まないことです。慌てたり、焦って良いことなど投資には何もありません。

知識*実践数=投資力 なのです。
まずは知識を積み上げることが最初なのです。

情報格差

若い世代の中でも、情報格差があるということが今回の新型コロナで明確になりました。雇い止めなどにあい、若い世代のホームレス化も深刻に進んでいます。高齢者の情報格差に関しては、社会保障自体は当面の間は維持されるでしょうから、まだなんとかなる問題だとは思いますが、オレオレ詐欺等の特殊詐欺は最近は強盗等、より犯罪が重度化もしています。高齢者の方も、最新の情報の入手、流行っている犯罪等についてはテレビなどからでも理解を深めておく必要があります。

情報格差とは情報量やインターネットなどを利用できる者と利用できない者の間で生じる格差のことで、デジタルデバイドとも呼ばれています。例えば、能力がほぼ同じ2人の経理担当の間でパソコンが使える、使えないといったことで、給与や役職などに差が生じている場合などがあげられます。

また、日本ではあまり見られませんが、先進国と発展途上国の間でインターネット回線の有無や回線速度の違いから情報量に差が生じている場合なども、情報格差が生じていることとなります。

年齢格差

年齢格差とは年金や健康保険といった社会保障制度などにおいて差が生じる現象のことをいいます。例えば厚生年金は1955年生まれを境に、それよりも前の世代は貰い得をしやすく、それ以降の世代は払い損をしやすいといった格差が生じています。

もちろん、何歳まで生きるかは人それぞれ異なりますが、平均寿命から考えると格差が生じており、現在の高齢者世代と今後の世代を比べると1億円以上の差があるといったデータもあります。

また、損する世代の中でも若い人ほど払い損が大きくなるため、格差が大きなっているため大きな問題となっています。世代間格差の1つの指標である世代間不均衡率によると、日本は諸外国に比べ世代間格差がひときわ大きく、様々な格差社会における問題に中でも深刻な問題となっています。

今回のコロナ対策の支援金詐欺など見ても、格差社会の犠牲者が、罪の深さも理解せず、犯罪に手を出してしまっている場合も多いでしょうし、お金に困っている人たちをうまく利用し、裏側でもっと悪いことをしている連中が多数いるのも問題が多いと思います。

日本の様々な格差は、更に様々な問題をこのあと悪化させ、負のスパイラルは加速するのだろうなと感じられます。そして結局の所、ここから逃れるためには自らの知識、実践力を高め、投資を上手に活用していく。強く賢く生き抜くチカラを手に入れて実践していくしかないと思います。

ABOUT ME
チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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