投資

ウォーレン・バフェット氏の商社株買いをどう読み解くか?

バークシャー・ハサウェイ社 60億ドルの商社株投資

ナスダック市場は連日過去最高値を超え、通常であれば閑散期である8月の米株式市場は3市場とも好調さを保ちました。しかしFRBのBS(バランスシート)と比較しても、少し株高が進みすぎ、加熱しすぎているようにも見えます。

ウォーレン・バフェット氏による日本の商社株への60億ドル規模の投資は、外国人投資家をバリュー株の比率が高い日本の株式市場に呼び戻すきっかけとなる可能性があります。バフェット氏の狙いは何処に在るのか?日本の株式市場の方向性も含め、本日は書き進めてみましょう。

日本の5大商社全ての株へ分散投資

バークシャー・ハサウェイ社は、伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大商社株をそれぞれ約5%ずつを取得しました。現在の商社は投資会社としての趣が強く、世界中に関連会社及び投資先を持っています。

バークシャー社は新型コロナの収束後の先に目を向け、世界の成長を見越し、そこで大きな成果を得られる先として日本の商社を投資先として選択したと言えるでしょう。バークシャー・ハサウェイ社自体が投資会社でもありますし、日本の商社の行っている事業が理解しやすかったということも投資理由としてあげられます。

バフェット氏の投資ルール」の記事もぜひご覧ください。

バリュー株とは?

売り上げや利益の成長がさほど期待できないなどの理由から、現時点の株価が本来的な企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式のことで、「割安株」とも呼ばれます。知名度の低い企業が多いことから、堅実経営を続けているような場合でも、投資家の人気は低いのが一般的です。値動きも値幅も地味になりがちで、いったん売り込まれたまま放置されているケースも目立ちます。

グロース株とは?

企業の売り上げや利益の成長率が高く、その優れた成長性ゆえに株価の上昇が期待できる株式のことで、「成長株」とも呼ばれます。革新的な商品やサービスを通じて市場シェアを拡大し、増収増益を続けているような企業が多く、一般に投資家の人気が高いという特徴があります。ひところのIT株のように、ほんの数年で株価が数倍~数十倍に上昇するものも珍しくありません。

現在の株式市場は米、日本ともに春先からの過剰流動性相場ではグロース株が買われ続けてきましたので、今回のバークシャー・ハサウェイ社の商社株買いは、ここに来て相場の向きが変わってくる節目とも考えられます。

バリュー株への流れが加速するか?

バリュー株がグロース株をアウトパフォームし始めれば、世界中の投資家は日本株に注目し始めることになりそうです。日本のバリュー株への投資は世界のバリュー投資家にとって賢明な選択のひとつとなるでしょう。現在の日本株のバリュエーションは世界との比較で、過去の平均よりもかなり低い水準にあります。工業株、金融株、素材株など伝統的なバリュー銘柄はTOPIXの約37%を占めています。

31日の取引でバフェット氏が購入した商社株はいずれも大幅高となりました。TOPIXも上昇しましたが、同指数は年初来で6%安と、世界の株式市場と比較して大きく出遅れていますので、海外投資家の買いが日本の株式市場に向かうことで、日本株は底堅く推移することも予想され、為替については継続的な円買いによる、円高方向への推移を予測しておくのが良いかもしれません。

相乗効果をもたらす投資となるか?

バフェット氏は今回の商社株の前にも最近になり、バリック・ゴールドなど商品関連銘柄を購入していましたた。バークシャーは最近、インフレに備えてポートフォリオをシフトする動きを見せており、日本の商社は資源トレードなどに強みがあり、インフレに強いビジネス構造になっている点も特筆すべきでしょう。

ゼロ金利、マイナス金利が長期間続くと予想され、刷られすぎている紙幣の価値は継続的な下落も予想される中、紙幣に対して安全性が高い資産への逃避を続けていると考えるべきでしょう。

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高い配当利回りも魅力

商社株は5社ともPER(株価収益率)が低く、PBR(株価純資産倍率)も低く、配当利回りは高いため、長期的な投資を行うバークシャー・ハサウェイ社とすれば、高い配当も大きな魅力となっています。いままでは大手総合商社の利益に占める資源事業の比率が高いことが、商社株の人気が低い原因の1つとなっていました。

しかし最近になり、貴金属価格は大きく上昇し、資源価格も回復してきていますので、海外勢を中心に投資家が連想でインフレに強い日本の会社に注目するきっかけになるでしょうし、市場から取り残されたバリュー株への投資に市場全体が向かっていく可能性は高そうです。

バークシャー・ハサウェイ社ではこのあと引き続き10%近辺までは各商社株を継続的に買っていく可能性が伝えられていますし、商社株には引き続き注目していきましょう。そして合わせてバフェット銘柄の全体構成をチェックしつつ、割安株を拾っていくことが良い投資戦略となるのではないでしょうか。

過剰流動性相場、アフターコロナバブルへの戦略は?

世界中の株式市場は、過剰流動性資金によって、企業業績とはかけ離れた形で上昇が続いています。しかしこれは何処かのタイミングで必ずショック安が来ます。

基軸通貨のドルに円から分散させること。そして長期的な視点から成長株をドルコスト平均法で分散投資を行うこと。これが今最も正しい投資戦略となります。

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チャーリーTAKA
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日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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