新型コロナウィルスにより一気にテレワークが加速
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言発令で日本中でも働き方が変わりました。まさに「働き方改革」といっても過言ではないのではないでしょうか。テレワークという言葉をよく聞くようになりましたがテレワークとはそもそも何を意味するのか?ご存知でしょうか。
テレワーク=離れて仕事をすることを意味します。
テレ(tele)が離れるという意味です。ですので在宅ワークだけではなく、喫茶店や移動時の新幹線などで仕事をすることもテレワークといえます。最近ではサテライトオフィスやシェアオフィスといって会社の本社以外でも会議や自身で仕事をするスペースを設けている人も多くいます。しかしまだまだ日本ではテレワークが認知されていない中での新型コロナウィルスにより在宅勤務を余儀なくされたという部分からテレワークが注目されるようになりました。
在宅ワークのメリット:隙間時間や無駄な出費がなくなる
今回の在宅ワークでは「急に余儀なくされた」ということがあり、自らが好んで行っていないというところにポイントがあります。フリーランスなど自身で好んで在宅などのテレワークを行なっている人とは違うのが「心構え」。心構えが全くない中でやらされている感が出ているという人も少なくありません。
在宅ワークメリットのデメリットとは何が考えられるでしょうか。
在宅ワークのメリットはなんといっても、通勤時間がゼロ。通勤といえば、満員電車に何時間も揺られたり、車の渋滞にイライラしながらの出社、そして帰社。仮に通勤時間が1時間の人でも月20日自宅と会社を往復すると考えると。。
1日の通勤時間:2時間
1週間の通勤時間:10時間
月の通勤時間:40時間
なんと!40時間も通勤時間にあてているということになります。年間で考えると480時間。これは家族と過ごす時間や趣味に変えることはできるのではないでしょうか。もちろんさらにスキルを上げるための学びの時間にも変えれます。
通勤時間中にスマホで勉強したり、読書をしたりと時間を効率よく使っている方もいますが、そもそもその時間を好きな場所で過ごせるというのはメリットですね。さらにメリットとして服装や化粧などに気を使わなくていいところがあります。
サラリーマンであれば毎日パリッとしたスーツやOLであれば綺麗なメイクにお金や時間をかけることもあるでしょう。在宅ワークにはzoomなどでの会議がある組織も多いですがその際は、服装(上部分)だけ少しキチンとしたり、化粧はマスクをすることで解消できます。このように時間や費用も削減できるというのがメリットです。
仕事では飲みがつきもの。「ちょっと一杯飲んでいきませんか?」との誘いに渋々参加している方も多いのではないでしょうか。しかし在宅ワークどころか外出自粛の中で外で飲むことは一切なくなり、その分の飲食代は全て浮きます。無駄な出費も時間も浮くことで新たなことに挑戦している、するという考えも出てきます。
在宅ワークデメリット:自己管理、家族の理解
普段会社組織で指示をされながら勤務することに慣れている人は、自分の考えで判断して動くことや自己管理をする機会が少し少ないでしょう。
これは会社勤務を否定するのではなく会社に通うことが習慣化されている、そして組織の上司の判断や意見を聞きながら仕事を進めるという環境が在宅ワークでは一変することになります。そこで戸惑う人もいるでしょう。
さらには家族の理解が得られず、自身の部屋も持っていない場合は肩身の狭い在宅ワークになっている家庭もあります。
” 亭主元気で留守がいい ”
昔、このフレームでCMが大ヒットしましたが、適度なバランスは家族間、夫婦間では必要なときがあります。しかし、急に毎日自宅にいる、そして仕事をしているという環境に変化することで家族も受け入れるのに時間がかかったり、仕事中というのを理解できない幼い子どもからするとストレスが生じたりします。
そのような小さなズレが仕事以外の時間帯もギクシャクすることにより、最終的に家庭内DVや離婚などのケースも増えています。
長いスパンで考えると在宅ワークは増える
今回の緊急事態宣言の在宅ワークは、デメリット・メリットはあるとしても企業側からしても考えさせられることが多かったでしょう。
昔は六本木の一等地にオフィスを構えることがステータス・・ こんな風潮がありましたが、果たしてそうでしょうか。無駄な賃貸料や固定費を支払っているのであればその分を社員に還元し、サービスの向上につなげる投資に回すことは可能です。
そして、働く側も在宅にこだわるのではなく、シェアオフィスなどを借りることで家から近くで働き、自分の場所でメリハリをつけることが可能となり、さらには自身の趣味の時間や家族と過ごす時間が増えることになり、より豊かな人生設計が構築できます。
在宅ワークは是達に出来ないという業種ももちろんあるでしょう。しかし、組織の中で改善出来るポイント、削れるポイントを再検討するいい機会に今回のテレワークは気づかせてくれたのではないでしょうか。
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