暗号通貨

【 大イベント後暴落 】ビットコイン下落の理由と傾向

ビットコイン急落

4月14日にピークで700万円超えをつけたビットコイン。徐々に上値の重い展開となり、17日に下落、そして18日には5万ドル(600万円割れ)までの大暴落となりました。

背景には様々なネガティブ要因が出ましたが、今回は、今後も多く見られるであろう、「大イベントとその後の関係性」について解説します。

米最大手仮想通貨取引所コインベース・ナスダック上場

仮想通貨交換業者コインベース・グローバルが14日、米ナスダック市場に上場しました。これは、投資家の注目を集めました。

コインベースの時価総額は、一時1,120億ドル(約12兆2,000億円)を超えましたが、その勢いは長く続かず下落、初値を下回る水準で取引されました。このコインベースの上場を起点に、ビットコインが一度ピークをつけています。

セルザファクト・バイザルーモア

コインベース上場のような、注目イベントの際に気をつけたいのが、流れの変わり目です。セルザファクト・バイザルーモア(期待で買われ、事実で売られる)といわれますが、ビットコインは、コインベースが上場する日に高値をつけました。時間でいえば、日本時間の15時がピークの700万円台超えました。

個人的にはコインベースの上場(NY時間ですので日本でいえばその日の夜)の時にビットコインは上昇することをイメージしていましたが、伸びずに低迷。ここで頭をフラットにし「流れの移り変わり」を意識しました。

その後、下落・そして一時15%の大きな下落に繋がりました。この背景には、他の要因もありますが、まずはセルザファクトこれを覚えておくことは重要です。今後なんども出てきます。

売りが売りを呼ぶ展開

アルトコインも大きく上昇していた中で、逆の流れが出ると出てくるのが「損をしたくない」という心理です。ロスカットも巻き込み、売りが売りを呼ぶ展開となり、24時間で清算されたロングポジションは86億ドル(9,350億円)に及びました。

トルコ・仮想通貨(暗号資産)の決済利用を禁止

下落の要因の1つとなったのが、16日にトルコがモノやサービスの購入決済に、暗号資産(仮想通貨)の利用を禁止する措置を決めたことです。通貨危機に見舞われているトルコだけに、ビットコインへの期待は大きかったと考えられますが、これを受け16日は下落のトリガーとなっています。

国の規制といえば、3月15日にインドが、仮想通貨を禁止する法案を提案する方針であることが分かっています。取引だけでなく、国内で保有することも禁じるという内容で、人口が世界トップの中国に追いつく勢いのある国だけに、今後インドの動きも懸念材料として覚えておきたいところです。

米政府規制の動きが出るのか

アルトコインの暴騰やNFTが一気に話題になり、違法的な内容も出始めています。そうなると当然、規制の動きが出ると考えるのが今までの流れです。米財務省がデジタル資産を経由したマネーロンダリング(資金洗浄)に、断固とした措置を取る可能性も示唆しています。これも価格の下落に拍車をかけた報道となったと考えられます。

この規制前に、コインベースの役員一同は売り抜けるという動きも出ているようです。一方でこの報道に対して不確かな情報源だとの指摘もあります。報道は、不安心理を加速させます。それが事実でないとしても。この辺り(規制の動き)は事実ではない結論と最終なったとしても、結果としては不安からの売りが出たということです。

パターン的に調整の日柄

このような大きな下落が出ると目先のみで判断しがちですが、そういうときこそ大局を見る、振り返る癖をつけることが重要です。今年に入りあるパターンが出ていると以前寄稿しました。それは、「月末から月半ばまでの上昇、その後調整」を繰り返しているという内容です。今回も同様のパターンとなりました。

【 ビットコイン好材料出揃う 】4月は過去5年連続上昇データ過去最高値に近く 3月31日現在、ビットコイン価格は1BTC=640万円台で推移しています。本稿執筆時刻が早朝6時ですので、この価格も...

今年に入り見られる傾向
1月27日底〜上昇⇒ 2月21日まで
2月28日底〜上昇⇒ 3月13日まで
3月25日底〜上昇⇒ 4月14日まで

4月12日新月となっており、2日遅れの14日にピークをつけています。次の満月が27日になりますので、この辺りと月末から上昇パターンが続くと考えると、しばらくの調整局面、次に向けてパワーを溜める可能性を意識するのも1つの考え方です。

米株の強さ健在

個人的にまだポジティブな考えでいるのが、今まであらゆる規制を繰り返しビットコインや仮想通貨は存在し続けています。特にビットコインはその象徴といえます。

地盤を固め成長、世界に受け入れられる、このような繰り返しの中、米国の株価の強さが健在です。この株価も「異常」と考えられながらもまだまだ上昇余地が見込める展開となっています。いつ梯子を外されるかは注視したいところですが、それまでまだビットコインに関してはポジティブな見解を持っています。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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