著名投資家スタン・ドラッケンミラー氏は9日、米経済がリセッションの瀬戸際にあり、ハードランディングを予想していると述べました。
日本時間の今日の夜にはアメリカのCPIが発表されますが、5%のインフレの伸びが予想されていますが、コアCPIが上昇するようだと、更なる利上げが予想され、今日の夜の金融市場は荒れることが予想されます。
ドラッケンミラー氏とは?
投資家ドラッケン・ミラー(Druckenmiller)氏は、アメリカ合衆国の成功したヘッジファンドマネージャーおよび投資家であり、金融界で高い評価を受けています。
彼は1953年生まれで、ペンシルベニア州生まれの起業家です。
サン・ジョルジョ・ヘッジファンド: ドラッケン・ミラー氏は、1981年にジョージ・ソロス氏と共同で、サン・ジョルジョ・ヘッジファンドを設立しました。
彼は同ファンドの主要なポートフォリオマネージャーとして活躍し、独自の投資手法と的確な市場予測で知られるようになりました。世界的な成功と評価: ドラッケン・ミラー氏は、特に1990年代の通貨市場における成功で知られています。
彼はイギリスのポンドを売り、ドイツのマルクを買う売りポジションを取り、1992年のブリティッシュ・ポンドの暴落において数億ドルの利益を上げました。
投資哲学とアプローチ: ドラッケン・ミラー氏の投資哲学は、基本的にはグローバルマクロアプローチに基づいています。
彼は経済の基本的な要素や地政学的な要因を分析し、市場の方向性やトレンドを把握することに注力しています。また、リスク管理にも重点を置き、損失を最小限に抑えるために柔軟な取引戦略を採用しています。
ドラッケン・ミラー氏の影響力と評価
ドラッケン・ミラー氏は、投資界での洞察力と成功により、広く評価されています。彼の投資判断や市場予測は多くの投資家やトレーダーに影響を与え、その戦略やアプローチは業界で注目されています。
ドラッケン・ミラー氏は、時折メディアに登場し、経済や金融に関するインタビューや解説を行っています。また、投資関連のイベントやカンファレンスにも登壇し、意見や経験を共有しています。
ドラッケン・ミラー氏は、投資界での成功や投資手法の洞察力により、多くの投資家や起業家に影響を与えてきました。
彼の経歴や業績は、金融界での注目を集めるだけでなく、投資哲学やリスク管理の重要性を強調する貴重な教訓となっています。
昨日のソーン・インベストメント・コンファレンスで、リセッション入りは以前の自身の予想より早い今四半期中になると予測しています。
ルドビク・スブラン氏もミンスキーモーメントリスクについて前日に語っています。
↓↓ミンスキーモーメントリスクとは?↓↓
小売売上高の減少や米国の地銀を襲った混乱など、さまざまな要因を踏まえてリセッションに陥る時期が早まると予想したことを明らかにしました。
↓↓米地銀売りはまだ収まっていません↓↓
レイダリオ氏の指摘する戦争リスクも考慮すべきです。
↓↓米中は戦争の危機に瀕している↓↓
2008年のリーマン・ショックほどひどくならない?
今回ドラッケンミラー氏は ” 2008年よりも悪くなるとは思っていない ” と述べた上で、良いリスク管理者であるためには、本当に悪いことが起こると柔軟に構えている必要があるとの認識を示しました。
同氏はハードランディングについて、失業率が5%を超え、企業収益は20%以上落ち込み、倒産件数が増加する状態だと定義しました。経済予測には難しい時期だと指摘し、同氏の株式ポートフォリオはネットロングでもショートでもなく、株式ヘッジファンドには慎重になるよう助言しているといいます。
” 2、3年後には信じられないようなチャンスが到来する ”とも述べ、” 業界内には多くのばらづきがあり、チャンスが訪れるまで資金を温存しておくことが大切だ ”
と語りました。
米経済がリセッションから脱出するにつれ、銅や住宅産業、バイオテクノロジー企業、AIに注力する企業などが大きな利益を得る可能性があると予測しています。
現在自分自身のポジションとしては米国株の個別銘柄としては、エヌビディアを大量保有しており、こちらは中長期戦略で継続保有です。
そして、AI関連として恩恵を受けるマイクロソフトも保有しています。高配当の継続保有銘柄としてはAT&Tとホライゾンです。
それぞれ基本的には売る予定はなく、押し目があれば買い増す戦略です。そしてNASDAQ、日本国債についてはショートを行いリスクヘッジをしています。
更には暗号通貨はTONはステーキングで長期保有です。中長期的には非常に大きな成長を見せると考えています。今の価格水準は非常に割安感があると思いますね。
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