昨日の米国株式市場で、ファーストリパブリックバンクの株価は半値近くまで下落しました。
S&Pによる信用格付けが先週ジャンク級に引き下げられたばかりでしたが、再度の引き下げにより、見切り売りが続きました。
資金流出はまだまだ続きそうですし、大手行からの資金が入っても、それで収まるようには正直思いません。
アメリカ経済がいよいよ悪化する兆候が!!
米当局はこの1週間で、破綻したシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の預金の全額保護を約束しました。
バランスシートが不安定なその他の銀行に最大250億ドル、約3兆3250億円を貸し出す新たなプログラムも立ち上げました。
パニック防止のためにこうした対策が取られたにもかかわらず、金融市場はパニックに陥いりました。SVBの株価が急落して顧客が一斉に預金を引き出した3月9日から15日までの間に、地方銀行の株価は22%超下落しました。
↓↓金融市場混乱は終止符を打てたのか?↓↓
地銀の金融引き締めが経済悪化を招く
アメリカの経済がいよいよ落ち込むリスクが高くなったと感じます。
これを分かりやすい形のお金の流れを説明したいと思います。
シリコンバレーバンク等連続破綻
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アメリカの中小銀行から巨大銀行へ資金逃避
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中小銀行は手元資金の余裕を保つために融資を貸し渋る
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アメリカの中小銀行は地域密着で地元企業・住民にメインに貸付
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地元企業・住民が融資貸し渋りにより手元資金が薄くなる
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手元のお金に余裕がなくなれば?????
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企業は雇用に慎重になり、個人は消費に慎重になる
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消費が落ち込めば企業業績は悪化し、企業業績悪化が株価下落を招く
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株価下落によりアメリカ国民の資産が劣化し、余計に消費には慎重になる
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消費が落ち込み、雇用が悪化し、更に株価が下落する
この形の負のスパイラルがいよいよ起こる可能性が高くなってきたと感じます。
↓↓アメリカ人のクレジット債務膨張↓↓
このあと、金融機関や類似機関が融資に慎重になる
銀行業界の混乱によって一般企業や家計が融資を受けづらくなる可能性が高く、それが経済成長の鈍化につながり、景気後退リスクを高める可能性が高いということです。
ある一部の金融機関にストレスが生じると、その金融機関や類似機関が融資に慎重になりやすくなります。そして、今の世界中の金融混乱を見ると、このような状態が長引く可能性が高いです。
中小銀行は、米経済の原動力である信用の伸びをけん引する重要な存在です。FRBのデータによると、大手銀行25行よりも規模が小さい銀行による融資は、融資残高全体の約38%、商業用不動産ローンの67%をそれぞれ占めています。
融資基準と失業率の間には相当強い相関関係がある
中小銀行の対応は、融資基準を厳しくしたり、融資を絞ったりすることで自己資本比率を高める形になるでしょう。
中小地方銀行のバランスシートを立て直さなくてはならないという理由で自動車ローンや消費者ローン、商業用不動産ローンを組むのが急に難しくなれば、自動車や洗濯機を買う資金を調達できない人が増えたり、企業融資に打撃が及んだりする恐れが生じます。
銀行がリスクの高い融資を減らし始め、融資を行う場合は預貸金利を拡大します。資金調達の難易度が上がることで、一部の投資プロジェクトが延期されそれが雇用減少につながることもあり得ます。
融資基準と失業率の間には相当強い相関関係があるわけなのです。
3月21日、22日にFOMCが開催!
先週のECBではクレディスイス問題があるにもかかわらず0.5%の利上げを行いました。
今回のFOMCでも0.25%の利上げが行われる可能性が高いです。
それに対して市場はどのような反応を示すのか?今回ばかりは読みきれません。
↓↓1月のFOMCを振り返る↓↓
しかし、利上げを行い金利が上昇し、債権価格が下落すれば、銀行の持つ保有債権の含み損はさらに膨らむことになり、厳しい状況をさらに後押しすることになります。
そろそろ既存の金融システムの限界
お金をばら撒いてインフレになったのですから、それを解決するにはばら撒いたお金を金融引き締めで回収するしか方法はありません。
そうすれば経済全体に存在する預金の総量が減ってゆき、そして銀行は資金不足に陥ることになるのです。
既存の金融システムを守るために新しい形のばらまき政策を銀行に対して行っています。
ばら撒きはインフレを促進します。
ばら撒きは新たな過剰流動性バブルを発生させます。
既存の金融システムの限界を感じますね。そして紙幣の価値の継続にも限界を感じます。
↓↓鳥インフルエンザとインフレ・金融市場への影響↓↓
暗号通貨市場は引き続き堅調
世界中の金融市場が荒れる中で暗号通貨市場は堅調です。
先々週までの上昇は、ステーブルコインの下落リスクから回避先としてBTC、ETHが買われました。
先週からは外部資金が暗号通貨市場に流入してきています。中央集権への信頼下落が、非中央集権であるBTCを押し上げているのです。
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