株式

【 株価暴落時期 】逆流出るか!?4月、6月のFOMCに要注意!

株価高値圏で推移

米国3指数、NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数、そして日経平均と高値圏で推移しています。NYダウ、S&P500でいえばじり高ですが、史上最高値を更新、日経平均では2月に30年ぶりに3万ドルをつけてからその後、3万ドルを挟んだ動きが2ヶ月ほど続いています。

コロナショック以降上昇し続けた株式相場が下落するとしたら、、、という観点から今回は解説します。

目先、材料にリスクオフで下落も戻す展開

高値圏で、悪材料が出ると反応、を繰り返しています。4月19日、ジョンソンアンドジョンソン(J&J)のワクチン報道で下落、20日、世界の新型コロナウイルス新規感染者が最大数を記録したことを受け、世界的に株価指数は続落、21日にはすぐに戻すも、22日にはバイデン大統領がキャピタルゲイン税引き上げに言及し、再度下落しています。

バイデン政権は、財政出動を大幅に行う一方で増税を常に匂わせています。ただ、マーケットの反応はその時、その時でマチマチです。前回、法人増税報道の際、株式市場はあまり反応しませんでしたが、今回はマーケットが反応、下落しました。NY ダウは一時 400 ドルの大幅下落となりました。ただそれも長くは続かず、高値圏での乱高下が続く展開となっています。


トレーディングビュー:NYダウ1時間足

日経平均は、落ちたら日銀ETF買いが入り上昇

日本は、4月25日から緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫で発令されており、この報道を受けた際に日経平均は下落しましたが、落ちたところは、日銀がETF買いをしてきています。4月のETF買いはゼロでしたが、4月22日の東京株式市場で701億円の買いが出ました。

このタイミングで上昇。日銀のETF買いが入ったのは、3月30日(501億円)以来。701億円の買い入れでいうと3月24日以来の動きとなりました。


トレーディングビュー:日経平均1時間足

そろそろ株価が下落する発言出るか

金融緩和で大きく上昇している株式市場ですが、合理的バブルと割り切っておく必要がありますが、常に懸念材料があるということは意識しておく必要があります。

懸念材料とは、投資家にとっての懸念材料も含めてですが、直近でいえば米国の中央銀行であるFRBが月に1度のペースで行なっているFOMCで金利やテーパリングに言及する時期はチェックしておく必要があります。

4月28日,29日
2日目米東部夏時間午後2時(日本時間30日午前3時)に声明発表
日本時間午前3時半に記者会見

6月9日,10日2日目米東部夏時間午後2時(日本時間11日午前3時)に声明発表
日本時間午前3時半に記者会見

5月にFOMCは行われません。米国は経済が一気に回復している兆しが見られています。この辺りを受けて、もしかして4月にでもパウエル議長が金利についての発言を行うと、内容によっては急落する可能性も考えています。

まだ時期的に早いという声もありますが、隣国であるカナダは、すでにテーパリングを行うと発表しています。カナダに続くとは限らず独自の判断をするでしょうが、世界的にテーパリングを意識する必要があります。

テーパリングとは、金融緩和を縮小し、金利を上げることです。そうすることで税収を増やすというのが狙いで、行き過ぎた金融緩和はバブル経済を生みます。経済とのバランスを取る必要が、あります。

【 世界の通貨強弱 】FX取引でテーパリングを意識するFXではテパーリングに注目 世界各国で新型コロナウイルスの感染懸念やワクチン接種による回復など、様々な報道が日々見られます。日本のみで...

その他、直近でいえば22日に欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルスによる影響が続く中、景気の下支えに向け、大規模な量的緩和の維持を決定しています。年内は大丈夫だろう、、、という考えでいるとカナダのように時期的サプライズが飛び出すと一気に流れが変わる可能性もありますので、注意が必要です。金利が上がるとなると、株安・ドル高の流れにシフトします。

気になる「悪材料」

中央銀行の発信とは違う、下落する「悪材料」は株価の下落を加速させます。今のように高値圏で伸び悩んでいる時期に飛び出すと一気に急落する恐れもあります。解決したかのように話題にも上がらない、アルケゴス事件です。

レバレッジを効かせたファンドの破綻が今後、加速するようなことがあるとマーケットは一気に顔色が変わります。また株式市場ではありませんが、チャート形状と悪材料のマッチで見ておきたいのが、21日トルコの暗号資産(仮想通貨)取引所「Thodex(トデックス)」が 突然、取引を停止し2,000億円以上を持ち逃げした可能性が高いと報道したことで、その後ビットコインが重要節目を下に割り込み下落が加速しています。

株式市場、為替市場、暗号資産市場と、チャート形状や材料で動いていますので、双方を比較しながら読み解く癖を持つ必要があります。悪材料に反応する、しないはチャート形状からも判断できることがあります。同じ内容(例えば減税)でも反応するときはなんらかのキッカケが欲しかっただけということもあります。


トレーディングビュー:ビットコイン円1時間足

セルインメイ(GWの株価下落)

これはあくまでもアノマリー的な内容ですので、毎回そうなるという訳ではありませんが、頭の片隅に入れておきたいのが、ここから日本はGWに入ることです。

東京株式市場は取引を行わない中で、セルインメイといって4月後半から5月に株価が下落しやすい地合いになることがあります。上述の下落材料と合わせて、あらゆる「キッカケ」を意識しておく必要があります。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。