経済ビジネス

カリフォルニア山火事とワインへの影響

近年毎年被害が拡大するカリフォルニアの山火事

米カリフォルニア州で発生している山火事が歴史的規模に拡大しており、焼失面積は140万エーカーに達しました。同州のニューサム知事によると、今年に入って山火事は7,000件余り発生し、昨年に比べて63%増えています。そして現在の焼失面積は1年前の25倍になっています。消防当局は現時点で625カ所の山火事に対応していますが、空からの監視能力が限られているため、公式統計が示す以上に多くの火災が発生しているのはほぼ間違いない状況です。

今年のカリフォルニア州は新型コロナ感染拡大や記録的な熱波など複数の危機が重なっています。山火事の多くは落雷が原因です。今年の米国の山火事による焼失面積の4割近くを同州が占めています。

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州消防当局の対応能力は限界に

オーストラリアの山火事でも放火によるものが多かったですが、カリフォルニア山火事でも当局は放火の疑いがあるとして男1人を逮捕しています。

気温は州内の一部地域では38度を超え、熱波が続いています。州北部の都市バカビルの一部では、住民に対する退去指示が出ており、山火事が近隣の田園地帯にまで延焼しています。

熱波で多くの地域では人が住めなくなる

今回のカリフォルニアの山火事も熱波がひとつの原因となっていますが、日本の熱波も同様ですが、異常気象は世界中で毎年酷くなっています。もしも今のままのペースで地球温暖化が続いた場合、現在30億人が暮らしている場所が、50年後には暑すぎて人の住めない場所になるかもしれないという研究結果も発表されています。

この研究では、気温が1度上がるごとに、10億人が別の場所への移住を余儀なくされるか、極端な猛暑に順応しなければならなくなると予測しています。今のやり方を変えなかった場合に起こり得る最悪の筋書きと形容していますが、過去10年、20年の異常気象の経緯をみれば、確実に未来に起こり得る状況だと考えておくべきでしょう。

世界の人口の大部分は、年間平均気温が11~15度の地域に集中しており、モンスーンの影響を受ける南アジアの地域では、20~25度の温度帯に多くの人が住んでいます。空調などの技術が進歩しても、人類は過去6000年にわたってそうした環境に住み続けてきました。
しかし今、その状況が変化を強いられています。

地球の気温は2100年までに3度の上昇が予想されています。陸上は海上に比べて温暖化のペースが速いことから、人が経験する気温は2070年までに約7.5度の上昇が見込まれています。そうした変化は食糧生産や水資源の確保に重大な影響を及ぼし、移住に伴う衝突や紛争を発生させることも予想されます。

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ワインへの影響は?

ワイン・スペクテイターによると、今回の山火事は拡大し、著名なワイン産地であるナパ、ソノマ、レイク、ソラーノ郡に迫っているそうです。ナパでは複数の火災と一緒になり既に7万8000haが焼失しています。ナパヴァレーのハウエル・マウンテンでは既に幾つものワイナリーが休業しています。

2017年10月にカリフォルニア州のナパ郡などで発生した大規模な火災は、ナパヴァレーとして知られるワイン産地を直撃しました。世界的に有名なカリフォルニアワインへの影響は計り知れず、当時から今後も年々継続して起こる山火事リスクは指摘されていましたが、まさにそのとおりの状況になっています。

2019年の山火事でもソノマ郡では1億平方メートル以上が焼失しました。150年以上の歴史を有するヒールウズバーグのソーダ・ロック・ワイナリーやフィールド・ストーン・ワイナリーが大きな被害を受けました。

世界で続く山火事とワイン産地の闘い

既に多くのワイナリーではぶどうの収穫はある程度終わっています。それでも残りのブドウは煙に晒されるうえ、炎や熱でブドウの木がダメージを受ける恐れもあります。世界の主要なワイン産地では、少なくとも2000年頃から、ブドウ畑の近くで起こるようになった山火事との闘いが続いています。

特にオーストラリアでは大きな問題となっていますが、カリフォルニアはまだこうした事態に最近まで見舞われていませんでした。山林火災は頻発していましたが、ブドウの生産地からは遠い場所でこれまで山火事は起こっていました。

火災の煙によってブドウは煙のような味がついてしまうそうです。木になったブドウが煙の成分に触れることで、ワインはスモーキーなフレーヴァーをもつようになるのだそうです。これにより、今までの各ワイナリーのワインの味わいとは全く変わってしまうことになり、ワインの価値が大きく毀損する恐れがあります。高価なカルトワインを出荷するワイナリーでは、今年のワインの生産・出荷すること自体を断念するところも出てくる恐れがあります。

そして、これは今年だけで終わらず、今後も継続的に起こり得るということです。年々価格が上昇しているカリフォルニアワインですが、山火事によってより希少性が高くなり、出来の良い年のワインは今後更に貴重になり、価格が高騰していく可能性も高いでしょう。

過剰流動性相場で資産を膨らました富裕層はナパのカルトワインを好みますし、金融市場で働くバンカーやトレーダー達も日々ニューヨークでナパワインを開けています。オーパス・ワンやハーラン・エステートといった著名な高価なワインも、今以上に手が出ない一品となるかもしれませんし、コレクションの対象として改めて見直す価値も高いと考えられます。

過剰流動性相場、アフターコロナバブルへの戦略は?

世界中の株式市場は、過剰流動性資金によって、企業業績とはかけ離れた形で上昇が続いています。しかしこれは何処かのタイミングで必ずショック安が来ます。

基軸通貨のドルに円から分散させること。そして長期的な視点から成長株をドルコスト平均法で分散投資を行うこと。これが今最も正しい投資戦略となります。

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チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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