為替

【 トレーダー着眼点 】 トレードにおいて見るべきポイントと無視すべきポイント

マーケットは、初心者だからといって甘くしてはくれない

コロナ禍で、投資やトレードへ関心を持つ人が増えています。ネット証券の取引口座の新規口座開設者も急増しました。これは、テレワークや外出自粛の中、お金に関して色々と考えさせられた方も多いからでしょう。

そして、実際にお金のことで追い込まれている方もいるかも・・ と思っています。「少しでも生活の足しになれば」とか「これで、自宅で稼げるようになったら失業なんて関係ない」とか色々な思惑で新規参加をされているのでしょう。

これは、過去にも何度も何度もありました。そして、多くの方が資金を減らす、もしくは全損して、撤退していきました。マーケットはあなたの都合など考えてくれません。あなたが、なぜ稼ぎたいのか?なぜ投資、トレードをするのか?などどうでもいいのです。

逆をいえば、熟年のプロであっても初心者であっても、チャンスは平等に巡ってきます。今回は、トレード歴、13年を超える経験の中から感じていること、重視した方がいいことをシェアしますので、どうぞお付き合いください。

見るべきポイントは「絞る」これが重要

個人のネット証券を開設する流れやトレードが加速したのは、インターネットや情報の普及にあると考えています。僕がトレードを始めたのは、リーマンショック前でした。

あの頃は、ネットで取引は可能でしたが、そこまで情報が飛び交っていない状況でした。法整備もまだまだで、一攫千金といった感じで主婦が何億も稼ぎそして脱税していた・・。

なんてこともありました。税金にたいしての知識も今よりもなかったでしょう。今の時代は、逆に情報過多の中でやるべきことがあります。それは、見るべき情報を絞ることです。例えば、トレードを公開している人がいたとします。

何人ものトレードを見比べるのではなく、ある程度見渡した後で「この人だ!」と思った人に絞ってみて下さい。雑な言い方をすれば、情報など、どれも似たり寄ったりです。最終的には、あなたがあなた自身で判断して資金を投じる訳ですから、あくまでも参考にする相手は、絞るべきでしょう。これを行う理由は、情報に振り回されないということもありますが、” 時間が無駄 “ だからです。勝手に師匠と思って参考にするのもいいかもしれません。

師匠の絞り方

参考にする相手を師匠と強引に思わなくてもいいですが、参考にする人の絞り方について説明します。それは、「更新回数と頻度」です。ブログやSNSでの発信も継続的に行っていないのであれば意味がありません。

というか、参考にしたいときに参考になりません。この継続力を見るには、過去投稿を見ることが重要です。何年前からその投稿が始まっているのか?をチェックするのも必要ですね。理由は、パッと登場して、一気に有名になった人は、もしかしたら一気に消える可能性もあるからです。

なぜそんなことが分かるのか?これは、過去何度もそのような人々がマーケットからパッと出て、あるときから突然消えているからです。理由は明白ですね。

” 更新する理由がなくなったから ” トレードをやめたのか転職をしたのか、大きな損失をしたのかは、その人にしか分かりませんが、参考にしている人が消えることはあなたにとって、また1からのやり直しになりますので、ここは始めにしっかりと、チェックしてください。

有料配信者はどうなのか?

僕の知り合いで、有料メルマガを発信している人がいます。これについても本物を見極めるポイントがあります。それは、” 投資助言業 ” であるか否か。投資助言業ではない情報も有料で多く出回っていますが、これは金融庁に見つかればアウトです。

真っ当な配信であってもです。ですので、前述した頻度や年数に合わせて有料配信であれば、法整備にたいして、しっかりとクリアしている人の発信かという部分も取り入れるべきポイントです。

ただ、書籍や商材の場合にはそれが不要です。金融庁の規制も今後も厳しくなるようですので、この辺はしっかりとした経歴、実績がある人を参考にすることが大切です。ただし、気になる点が1つあります。

それは、僕もそうだったのですが、その人の発言のレベルが高すぎて、発信の意味についていけないことがあるということです。ですので、まだはじめて間もない方は、無料で閲覧出来るブログなどを参考にしてみるのがいいのではないでしょうか。

最重要ポイント・トレードはチャートで成り立っている

これは、今回の最重要ポイントです。よく、経済動向や株価であれば業績などを見て判断・・ などあたかも投資家っぽい発信を見ますが、それはそれでありといえばありなのですがむずかしいです。それよりもチャートに重点をおくべきです。

マーケットが上昇する理由は?下落する理由は?業績でしょうか、経済でしょうか、いえ買う人が多いから上がるんです。そして売る人が多いから下がるんです。ただそれだけです。それをチャートが教えてくれています。

この部分に気づき、ただチャートだけを徹底的に勉強することが出来た人は、成功を得る近道となります。すぐに資金が増える期待はしてはいけません、まずは、経験を積むことが大切です。その経験とは、チャートがどのように機能しているか?自分は、どこで入って、どこで利確、損切りをするか?それを機械的にルール化することです。

無視するべきポイント「経済の動向」

投資やトレードを始めると、どうしても世界情勢が気になったり、急になんちゃってアナリストになったりする人が増えます。これも無駄な情報です。投資やトレードで収益を上げるためには、無駄という意味ですので誤解のないようにお願いします。そして、この無駄な情報が、正確にチャートを理解しているあなたの邪魔をします。

” チャート的には円安にいく動きなので、ドル買いだな、いやまてよ、さっきニュースでトランプ大統領がドル安誘導の発言があったな・・ ”

チャートでは、ドル円を買いで参加しようとしていたあなたに思わぬ邪魔が入ります。要人発言や世界経済動向です。ここで見合わせる、もしくはドル円を売る行為をしてしまって、結果がドル円が上昇、いわゆる買い方向に向かうとどうでしょう。

あなたの感情は、怒りに変わります。そして、売りの損失が膨らみ気づけば、損切りが出来ずにとんでもない損失を抱えてしまうことになります。もちろん、経済動向通りにことが進むこともあります。ただどちらが日々使えるか?といえば、チャート分析だと考えています。

極力シンプルに考える

難しいことをすれば、学べば利益が上げることが出来ると考えるのは、幻想と考えておいてください。単純なルール化、そして、チャートにしっかりと従うことで少しずつ経験を積み重ねる。これをなぜ多くの人が出来ないの?

これには途方もない地味な作業が必要だからなのです。どこかに簡単に大きく稼げるポイントがあるのでは?とマーケットに参加する多くの人は信じています。

しかし、それを信じ続ける人は、いつか必ずマーケットから退場していくでしょう。この辺を頭の片隅にでもおいて、出来るだけ投資の世界で長く生き残り、経験を積み重ねられることを願っています。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。