人生

起業心得⑪

39歳:マカオでの起業

マカオの不動産を視察し、マカオの自宅購入を決め、MIXIで知り合った女性と意気投合し、本人にも手伝ってもらうことになり、マカオで法人を設立しました。

そして香港からマカオに完全に引っ越しをしました。香港の自宅はセントラルのフォーシーズンズホテルから、地下鉄の九龍駅の上にある高層マンションのペントハウスに移っていましたが、そこを完全に撤去しマカオへの完全移動でした。

香港法人やBVI法人はそのまま残しましたが、香港ビザについては、香港人の継続雇用の問題もあり、更新しない形となりました。

日本人投資家向けの不動産会社

マカオで設立した会社は香港で知り合ったビジネスパートナーと、日本と同様の折半の形を取り、日本人の投資家にマカオ不動産を紹介する会社として起業しました。しかしパートナー社長自体は香港に在住し、本人の本業もあったため、週に一度二度マカオに来る程度でしたので、実質的には自分が殆どを仕切り、スタックの教育も行っていくことになります。

ただしこの形はどうも居心地も悪かったため、不動産会社は残しつつ、別で同じオフィスの中で、海外投資を日本人投資家に専門に紹介するための会社を設立することにしました。そして自分自身はこの会社へ注力することになります。

日本人投資家が海外投資を行うためのハブ

マカオの不動産はマカオの街と同様に、当初順調に成長しました。しかしリーマン・ショック時には一時的な暴落で、投げ売り物件は半値に落ち込むようなものもありました。プレビルドという建築中の物件の多くは頭金を入れたまま放棄されることになり、そのタイミングでマカオ不動産から撤退した人は損を出す結果となりました。マカオの不動産会社はこのタイミングで閉鎖を決め、その後は海外投資を紹介する1社に注力することになります。

マカオの不動産は一時的な下落は、お隣の中国の大規模なインフラ開発計画の発表もあり、リーマン・ショックの下落も収まったことで上昇に転じ、その後は大きく上昇していくことになります。日本で出版したマカオ不動産の紹介本の中でも書いていますが、紹介当時の価格と比較すれば、今は10倍近くまで上昇しています。

起業心得22:顧客ニーズを理解する

MIXIでは自分自身が行う世界での様々な投資について、日々日記のように書いていましたが、その中で本当に多くの人が海外投資に興味を持ち、参加を希望されました。

顧客ニーズが何処にあるのか?これは時代によって変化もしますし、事業によっても変わってきます。ニーズをいち早くすくい上げ、ブルーオーシャンのときに拡大させる。顧客ニーズを上手く成長戦略に換えることが起業家には必要とされます。

40歳〜:各国への広がり

マカオからスタートした会社はその後、中国、フィリピン、マレーシア、コソボ、アメリカ、香港、タイと拠点は広がっていきました。

各国ではそれぞれの国の不動産物件を日本人投資家に紹介していくことが主な事業でしたが、中国では貿易ビジネスを手掛け、日本と中国との価格差を活用し、個人がヤフオクやAmazonで販売する商材の買付代行なども行いました。

中国の不動産はマカオの隣の珠海の物件を集中的に紹介をしましたが、紹介当時の価格の現在は8倍程度まで上昇しましたし、中国銀行口座開設を1,000人以上まで紹介しましたが、当時の定期預金金利は6%ありましたし、元の価値も大きく上昇しましたので、中国に投資をされた方々は大きな利益を上げることができました。

アメリカ

アメリカではテキサスを中心とした不動産を紹介しつつ、ビバリーヒルズのダビスキン社内に机を借りる形で展開を進めました。しかし日本人紹介者、テキサスのパートナーとの間では様々な問題も生じ、非常に苦労を重ねました。

フィリピン

フィリピンの街自体は大きく成長し、これは予想通りで物件価格はその後大きく上昇しましたが、現地人の教育は本当に大変で、トップを任せた人間が、社内のお金を全て持ち逃げするようなこともありました。

セブ

セブでは日本語を話せるお手伝いさんの教育をし、海外に住む日本人の家政婦として派遣を行っていく事業も行っていましたが、事業を任せていた日本人代表が途中で音を上げてしまい、更には各国への派遣については、ブローカー組織(マフィア等)も絡み、非常にデリケートな点が多いため、事業化を途中断念することになりました。

不動産事業はマクタン島で大きく開発された非常に成長する物件と現在はなっています。価格もかなり上昇していますが、セブの開発はまだまだこれからが本格化していくでしょうね。

コソボ

コソボという国は、最後まで紛争が続いたことで、欧州の中で唯一成長から取り残されたような国です。大きく成長することを期待し、ランドバンキング事業を行いましたが、イスラム教徒の国で、イスラム国の中間拠点となっていたこともあり、欧米からの資金が思うように入りません。

全く未だに成長できずにおり、100円以下のユーロ安は必ず高くなるという点は的中することになりますが、不動産価格に関しては予想を反した結果となりました。

マレーシア

マレーシアではジョホールバルという、シンガポールに隣接する街での開発案件を日本人投資家に多数紹介をしました。パートナー起業はアジアでも著名な巨大企業です。

香港に隣接する中国の深セン。マカオに隣接する中国の珠海。ジョホールバルでは当時、まさにイスカンダル計画のもとの大幅開発が行われており、深センや珠海と同じパターンの成長が、シンガポールに隣接するジョホールバルで起こると確信し進出をしました。

しかし政権が変わったたタイミングで外国人の不動産投資に対して厳しい規制措置が行われ、投資ハードルが大きく上がってしまったこと。銀行の融資政策が厳しくなったことで、思っているような大きな上昇にはまだもう少し我慢が必要となりました。

起業心得23:ノウハウを横展開化させる

ひとつ出来上がったノウハウを横に展開させて広げていくという方法は、実は日本でパートナーを作り、どんどん起業をしたことに通じています。

ただし日本と違った点は自分がオーナーとして、各社はパートナー社長に任せていったことです。ノウハウを横展開させるということはどのようなビジネスでも応用が効きますので、自らのビジネスにも是非使える点がないかチェックしてみてください。

起業心得⑫に続きます・・・・

起業心得⑫43歳〜 大きなつまずきの連続 各国での現地の大手デベロッパーが開発する不動産案件に関しては、その後、街の成長とともに上昇していくこと...
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