コロナ特集

先進国での格差も今後ますます広がっていく

新型コロナのパンデミック後、日本でも二極化の問題は深刻になっています。そして先進国に対する新興国、途上国の悪条件。さらにいえば、先進国内においても国家間による二極化が広がっています。今日はこの点に焦点をあて、皆さんそれぞれがとるべき対策、意識、考え方、方法についてまとめてみました。

欧州内での格差は深刻に拡大

子どもを持とうと思っていた夫婦が、コロナ禍のもとで躊躇しているのは先進世界各国で同様に状況にあるようです。欧州の中で特に顕著なのは、イタリアやギリシャなどの南欧諸国です。南欧諸国はセーフティネットが最も脆弱で、ただでさえ出生率が大きく低下していた地域でした。

ポルトガルの出生数は2000年の時点で12万人でしたが、昨年は39%減の8万6600人です。今回の新型コロナが引き起こしたような景気後退に続く出生率の減少としては、最も急激な落ち込みとなっています。先行きの景気、雇用が見通せない中で、心理的な葛藤を抱えるというだけに留まらず、不況から脱却するまで南欧諸国はより時間がかかることになり、結果的に大きな経済的なダメージが負のスパイラルで膨らんでいくリスクが大きいのです。

日本も他人事ではない状況

出生数の減少は、労働力の減少と高齢化を意味します。これは最終的に経済生産の足かせとなり、公的年金と社会福祉を圧迫することになります。今、欧州内では豊かな「北」と貧しい「南」の格差が拡大しているのです。

イタリアで起こっている医療崩壊

以前もAI TRUSTではイタリアの医療の問題を記事にしています。まずはこちらの記事もご覧ください。

イタリアコロナ
新型コロナウイルスがなぜイタリアで広がったのか?医療崩壊が起きている国はコロナの感染が拡大している 世界中で感染拡大が止まらない新型コロナウイルスだが、拡大する国としない国との大きな...

イタリアの南部を中心に病院は崩壊寸前にあります。機能不全状態にある医療体制のなかで、産科病棟には医者、看護師の数が全く足りておらず、安心して出産できる状況にはないのだそうです。
ローマを中心とするラツィオ州では今年、死産の件数が3倍に増加しています。妊婦たちが新型コロナを恐れて病院での検診を受けに来ないことが一番の原因です。

体制が整うスウェーデン

手厚く効率的な社会福祉が整ったスウェーデンでは、イタリアとは正反対の状況が生じているようです。新規の妊娠があまりにも多く、妊産婦ケアセンターでは登録者増加への対応に追われているそうです。社会福祉が整っていることで、安心して出産できる体制にあるため、外出自粛の中、これを機に出産を、というケースが増えているということでしょう。

ドイツでは

欧州最大の経済大国であるドイツでは、パンデミック前の出生率は女性1人当たり1.5人でした。これはEUのほぼ平均値となります。EU内で上位に来るのはフランス、スウェーデン、デンマークで約1.7人です。。逆に、イタリア、スペインでは1.3人を下回っています。

3月・4月の新型コロナ第1波の時期に欧州の5大国を対象として実施された調査では、34歳以下の人の3分の2以上が、パンデミックを理由に子どもを産む予定を諦めるか延期していることもわかりました。

イタリアとスペインは、春に行われた上記調査の他の対象国に比べ、2008年から2012年にかけての金融危機・債務危機によるマイナス2桁という景気後退の後遺症を今も引きずっています。欧州危機の経済へのダメージが長期間続きました。

ポルトガルやギリシャと同様、景気後退によって最も大きな打撃を受けたのは、出産年齢人口に属する若い世代です。失業率は高く、就業できても所得は低く、そして国の社会保障体制が万全ではなく、保育施設は不十分なのです。

人口構成的に瀕死の状態

少子高齢化、継続的な経済の低成長、高い失業率により、南欧の国々は人口構成的に瀕死の状態にあると言えます。結婚できない。子供を産めない。この負のスパイラルは長期的にそれぞれの国を衰退化させていくことになるのです。

そしてこれは今の日本も全く同じ状況にあると言えます。若い世代は結婚どころか、そもそも恋愛自体も求めていない人数が急増しています。今の生活が苦しいというだけでなく、日本という国の未来に対しての希望を持てない、期待ができないことが、恋愛・結婚・出産を諦めさせることになっています。 

新型コロナ禍で経済を回すために、大量の国債を発行し、GDP比で先進各国と比較できないレベルまでに積み上がる日本の借金。後伸ばししようにも、それを返済する若い世代がどんどん減っていけばどうなるか? 積み上がった負債の返済などできません。日本の国力は間違いなく落ち続けることになり、世界有数の先進国と言われた時代は過去のものになる可能性が高いのです。

国、行政に頼る時代は過ぎ去っており、不満を言っても何も解決することはありません。結論はいつも同じです。強く賢く生き抜くチカラを個々に持つ以外にないのです。現在あるリスクを理解した上で、よりよい生活を、安心した未来を送るためにも、投資力を養い、利用できる様々な制度や仕組みを徹底活用することです。今ある条件の中で創意工夫し、より満足感が高い生活を送れるようになっていくことが重要だと考えます。 

そしてそのためのヒントや知恵を、AI TRUSTではこれからも日々発信していきます。

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チャーリーTAKA
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。
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