お金の話

今さら聞けないお金の話 ④

お金の話

前回の記事、「今さら聞けないお金の話 ③」ではお金の使い方について説明してみたが、今回は、お金を増やす方法について書いていく。

感情がお金を動かす

お金を動かすのは人の感情である。必要な物を購入する時ならまだ分かるが、不要な物を購入するのもストレス発散という感情によって行われる。

自分の中にある、イライラ・不満・寂しさという心のストレスを発散させるために、物の消費に走ってしまう。

そして、物を購入した時の一時的な達成感が満足感に変わる。その達成感や満足感に浸って、一時的なイライラ・不満・寂しさを紛らそうとするのが人間なのである。

しかし、残念なことに、この効果はほんの一時的なものでしかない。

ある程度時間が経てば、また元通りのイライラ・不満・寂しさに浸る自分に戻り、また消費活動へと走ってしまう。そして満足感を得られる時間はどんどん短くなっていき、浪費が止まらなくなるのである。

投資で最も左右されるのは人の感情にある

例えば、株式投資を例に取ると、1つの会社の過去1年の最高値の日には売買金額、出来高が最も多くなる事が多い。多くの人の売りたい、買いたいという感情が、今すぐに行動しなければという売買に走らせる。慌てる、焦る、という人間の感情だ。

そして、今回の新型コロナでの株価の暴落時のように、多くの人が慌て、焦るときには株価は一気に下落をする。売りが売りを呼ぶという行為であり、株式市場の下落の歯止めが効かなくなる。

新型コロナ蔓延で “ トイレットペーパーがなくなる! ”という噂が流れた時、多くの人が焦って余分に買うことで、他の買いたい人が買えなくなり、その人は別の店にいって大量に買ってしまうために他の人が買えない。結果的に、焦りが本当にものを足りなくさせてしまうのだ。

お金はなぜ貯まらないのか?

お金が貯まらない人の根本的原因は心の空虚感にある場合が多い。お金を貯めようとする気持ちよりも、今の目先の感情を解決するために浪費に走ってしまうのだ。投資を行う上で一番大切なことは、この感情をコントロールすることにある。

そして、具体的な将来の目標をイメージできていない場合、途中まで投資にお金を使っていても、くじけてしまい、途中で浪費にお金を使う習慣に戻ってしまう。

やり続ける力、継続力が投資には必要となるのである。

ウォーレン・バフェットは50年以上実直にやり続けた

世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェットは50年以上実直に同じことを繰り返ししている。バフェットはアメリカの株式投資を行っているが、投資選択基準は非常にシンプルで明確なのだ。

1.可能な限り安値でその企業の株式を買う

2.利益が安定して成長している企業の株式を買う

3.利益成長率が高い企業の株式を買う

4.ROEが高い企業の株式を買う

5.消費者独占的起業である企業の株式を買う

明確な基準の中で投資を続け、約50年間で2.4万倍の成果につなげている。

ウォーレンバフェットが長く代表を務めるバークシャー・ハサウェイ社の1965年〜2017年までの年間平均投資利回りは20.9%で、この期間のトータルの複利運用利回りは2,404,748%になっている。

それに対して市場平均である「S&P500」の年間平均投資利回りは9.9%で、同じ期間のトータルの複利運用利回りは15,508%だ。

約50年間の間では、成長するアメリカの株式市場の代表的な指数に投資を行うよりも、バークシャー・ハサウェイに投資を行うことで、市場、指数よりも155倍という圧倒的に高い投資ができたことになる。

バークシャー・ハサウェイの年間の運用利回りは20.9%と、一見するとたいしたこともないように感じる人も多いかもしれないが、継続複利運用を行うことで非常に大きな効果となって現れるのだ。

100万円が240億円に!

もし、1965年にバークシャー・ハサウェイに100万円を投資していればどうなるか?

2017年には、なんと240億円になっている。

50年以上に渡って高い利回りを出し続けていることがウォーレンバフェット、バークシャー・ハサウェイの凄さなのだ。

学び、実行を繰り返し、日々成長する!

世界NO.1の投資家も実直に同じことを行っている。結局のところ、継続し続けた人だけが、最後に大きな成功、成果を収めることが出来るのである。

今さら聞けないお金の話 ⑤投資で最も左右されるのは人の感情にあるというのは、前回の「今さら聞けないお金の話 ④」で書いてみたが、今回はより効率的にお金を増やすには...