お金の話

お金について思うこと③

贅沢は一度はやってみることが大切

一度きりの人生ですから、せっかくお金、資産ができたのであれば、一度は思い切って贅沢をするべきだと思います。贅沢をして様々な楽しみを実感すれば、それが次のモチベーションにもつながります。ただし浪費については繰り返し行う人は単なる愚か者だと思いますので、ご注意ください。贅沢をしてその世界を知り、その上でそれぞれの自分なりの生活、お金に対する価値観を作っていけば良いと思います。

そんなに多くのお金は要らない

使ってみればわかりますが、実はそれほど多くのお金がなくても人は充分満足な生活を送ることはできます。たくさんのお金を作るよりも、お金を稼ぎ出す仕組みを作れること。お金を稼ぐ方法、手段を持つこと。お金がかからなくても満足できる生活を送る知恵を持つこと。こちらのほうがずっと重要だということも、ある時点から理解できていきます。

今の自分の生活で日々、毎月かかるお金を計算しても、実は平均的な日本人家庭よりも少ないかもしれません。マカオに住んでいることで受けるメリットを享受しているからなのですが、日本でも地方で賢く生活できれば同じ事ができると思います。多くのお金を必要としない生活など幾らでも方法があるのです。たくさんの贅沢をした時代と今とを比べてみても、全く遜色なく満足な日々を送れています。価値観が変わったということもありますし、その価値観も、贅沢を一通りしてきたから変わったとも言えます。みなさんもぜひお金に対する経験値を上げていきましょう。経験値を上げることで、理解できることがあり、お金の絶対額が少なくても、漠然とした不安から開放される方法があることもわかるのです。

お金の知識・引き出しが増えるメリットは?

自分は人よりお金に対して多くの知識と引き出しを持っていると思いますが、それによって得られる一番のメリットはなにかといえば? 何事にも動じない胆力がつきます。そしていつでもどんな時でも、行動さえしていれば幾らでも大きなチャンスがやってくるということを、実感として持てるようになります。世界で起こる大きな動きを捉えられることで、様々な金融市場、投資市場の大局をほぼ間違えることなく予測することができています。

これからどのようなことが起こるのか? 

世界で起こったひとつの出来事から読み解くことができるということは、それがそのあと実際にそのとおりになったとき、難しい数式を解けたときや難しいパズルを解けたときのような満足感や達成感が得られます。この事自体が一番楽しい趣味であり、やり甲斐になるのです。そしてこれは生涯に渡り死ぬ直前までできることですから、老後になってもやり続けることができ、重い病気にさえかからなければ、将来に渡って精神的にも健康な生活が送れるのではないかと感じていますし、そもそもボケることはないだろうなと思いますね。

お金の始末も考えること

これもとても大切なことだと思います。お金は棺桶の中に持っていけるわけではありません。(やろうと思えばできますが) 資産の額が小さければそれほど悩むことでもありませんが、一定以上の資産になれば、事前に資産を先々受け取る人たちに、しっかりとした説明もしておかなければ、遺産を巡っての争いが起こります。

そしてお金のルール、使い方をわかっていない人間に慣れないまとまったお金を渡せば、それが原因で不幸になったりもします。お金を渡すその前に、お金に対する教育をしてあげる必要があるわけです。日本はバブルの時代までは “良い学校を出て、大企業に入り、結婚をして、マイホームを購入し、定年まで勤め退職金をもらい、年金をもらって老後を過ごす ” という黄金率がありました。しかし今はその黄金率はなくなったわけですから、お金のことを話をすること自体がはしたないなどと思うこと自体がナンセンスなのです。

世界の価値観はお金以外に中心が変わるのか?

残念ながら、現在の金融資本主義が続く以上、満足な生活を行う上で、お金が必要とされることは変わりませんし、お金がなければ様々な選択肢は狭まります。断捨離でものを持たないミニマリストという生き方を否定するわけではありませんが、一時的にはそれでよくても、本当に将来はそれで大丈夫なのか?と心配してしまいます。インターネットが普及したことで、世の中の変化がどんどん進む中で、実際にお金に困り、しまった! そう思っても、浦島太郎のように完全に時代から取り残されてしまうと思います。

フリーターと言う生き方が一時はブームのようにもなりましたが、現実を見てください。非正規雇用は現代社会では非常に不利な立場に追い込まれています。現実逃避することなく、お金のことに対しては正面から向かい合う必要があるのです。お金について思うことはまずはここまで。また思いつくことがあれば、追加してコラムに掲載していきたいと思います。