お金の話

【 最新平均年収ランキング 】コロナ禍でも給料が高い会社ベスト10

拡大する格差

コロナ禍で、企業格差がさらに拡大してきています。これは、企業経営がどうこうの前に、新型コロナウイルスの影響が大きく、観光業、飲食業などは軒並み厳しい状況です。倒産や合併などが今後増加すると考えられますが、そんな中でも安定して年収が高い企業、業界は注目しておきたいところです。

就活をする学生さんでいえば、やりたいこともですが、未来を見据えた職探しでいえば給料の高さは抑えておきたいポイントです。今回は、給料が高いベスト10をご紹介します。

平均年収トップ10一挙公開

まず、平均年収トップ10の企業名と平均年収について。日本全国の上場している民間企業で、あくまでも平均ですのでその辺を頭に入れてご確認ください。

1位:M&Aキャピタルパートナーズ(サービス業) 3,109万円
2位:キーエンス(電気機器) 2,111万円
3位:GCA(サービス業) 2,063万円
4位:ヒューリック(不動産業) 1,761万円
5位:三菱ケミカルホールディングス(化学) 1,738万円
6位:三菱商事(卸売業) 1,608万円
7位:TBSホールディングス(情報・通信業) 1,586万円
8位:ソレイジア・ファーマ(医薬品) 1,560万円
9位:伊藤忠商事(卸売業) 1,521万円
10位: 日本商業開発(不動産業) 1,501万円

1,500万円〜3,000万円超えが日本の所得トップ10ということですね。7位のTBSホールディングス 以外は、年収は上昇傾向にあります。

設立時期に注目

次にいつ設立されたか?これもチェックポイントとして重要です。50年続く企業はほぼないといわれている昨今で、企業は勢いで来ているのか、さらには安定して成長しているのかなどの見極め、判断にも活用できます。

1位:M&Aキャピタルパートナーズ (2005年設立)
2位:キーエンス (1974年設立)
3位:GCA  (2008年設立)
4位:ヒューリック  (1931年設立)
5位:三菱ケミカルホールディングス  (2005年設立)
6位:三菱商事  (1950年設立)
7位:TBSホールディングス  (1951年設立)
8位:ソレイジア・ファーマ  (2007年設立)
9位:伊藤忠商事  (1949年設立)
10位: 日本商業開発  (2000年設立)

もっとも設立が古いのは、4位のヒューリックの1931年。ヒューリックは、不動産の保有賃貸業・投資開発事業を柱とする不動産会社で設立から89年続いています。1931年といえば、昭和6年ですので戦前からの日本を支え、そして戦後、高度成長期、バブル崩壊、失われた20年、リーマンショック、コロナ禍を乗り越えているということです。評価できるのが、長く続く経営と平均年収1,761万円です。

最新は、2008年設立のGCA。完全独立型のM&Aアドバイザリーファームで、設立から12年となりますが、近年急成長したグローバルな展開、コロナ禍でもM&Aが増えると予測される中でさらなる飛躍が注目されます。

年収ベスト10の企業の設立年数を比較して興味深いのが、2000年に入ってから設立された若い企業と50年以上続く老舗企業に大きく分かれているということです。余談ですが、老舗企業といえば578年創業、木造建築工事業の金剛組で1,000年以上続いています。時代の変化を明確に捉え成長するか、時代にブレない内容で継続して成長するかこの辺りに注目してみると面白いですね。

長く働けるのか?継続年数もチェック

年収の高さばかりを注目していると、思わぬ落とし穴があります。それは、継続年数。これはそれぞれの働き方のスタイルにもよりますが、ある程度は企業内の人の入れ替わりの年数を知っておく必要があります。以下、平均年収の高い順の企業の「平均継続年数」です。

1位:M&Aキャピタルパートナーズ  3.2年
2位:キーエンス  12.1年
3位:GCA  5.4年
4位:ヒューリック  6.2年
5位:三菱ケミカルホールディングス  19.1年
6位:三菱商事  18.4年
7位:TBSホールディングス  24.8年
8位:ソレイジア・ファーマ  4.3年
9位:伊藤忠商事  17.5年
10位: 日本商業開発  4.2年

設立後、長く続く企業の平均継続年数は長く、2000年代に設立された企業の平均継続年数は短いです。これは、企業がまだ若いということもありますが、終身雇用を求める働き方、スキルアップを望み次を求める予定の働き方など、それぞれの企業に求める「働く姿勢」でも変わって来ますので、それぞれの企業で出されている平均継続年数は、重視すべき点です。

2020年、ボーナスベスト3

2020年はボーナスカットが相次いでいますが、そんな中でも高額のボーナスを得ている企業もあります。2020年冬のボーナスベスト3は下記の通り

1位:東京エレクトロン 232万4,339円
2位:ディスコ  190万2,405円
3位:トーセイ  140万円

東京エレクトロンは、平均年収が1,272万円でランキングでは29位に入っています。設立1941年設立で、継続年数が11.3年と安定した内容の半導体製造装置およびフラットパネルディスプレイ製造装置を開発・製造・販売している電気機器メーカーです。

注目すべき点が、コロナ禍でボーナスが急増したこと。前年比45.01%増となっており、前年比とは減額の2位のディスコ、3位のトーセイとは違ったボーナスの内容です。

なぜ長く続くのか、なぜ年収が高いのか

コロナ禍で厳しい状況となっており、仕事探しをする人も増えています。そんな中、成長する企業には、「何か」特化すべき点があります。その判断基準として年収などがわかりやすいですが、ただ目先のカネのみに飛びつくのではなく、自身の考えと比較して「なぜ」を意識しながら、徹底的に調べて企業を選ぶことも大切です。また、すでに働いていても自身の勤めている会社と何が違うのか?を知ることで、自社の改善の余地が見えてくるかもしれません。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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