投資といえば、株や為替
投資の王道といえば、やはり株式ではないでしょうか。20年ほど前は、株をやっている=怪しい人の印象を持たれました。
僕自身、16年ほど前に始めた中国株が始まりですが、当時友人に株の話、ましてや中国株の話などをすると、いつの間にか話題を変えられていた記憶があります。
当時の中国は、まだまだ発展途上の段階で目を向けている人は少なく、株や為替もネットの普及もここまで進んでいなかったので、ブーム前の一稼ぎといった状況でした。
中国株に目をつけた理由は、「今後成長するなら日本と同じ道を辿る」そう考えたからです。今でこそ、この話を知った方は、そりゃそうだねという言葉が返ってきますが、当時の中国はそんなのまだでしょ?という印象でした。
しかし、ここに大きなチャンスがあるということです。日本と同じ成長といえば・・?という意識から考えると、「お金に余裕が出来たらどの産業が発展するか?」ということに結びつきます。戦後なかった業種で、中国でまだまだ発展していない内容を探せば答えは色々と見つかりました。
保険、娯楽、高速道路などのインフラ、この辺の大手でも安くで参加できる時代だったのです。今回は、今後なにが成長するのか?
” コロナの影響が出るとしたら? ” この辺に焦点を当てると ” ゴールド・穀物 ” への投資も面白いと考えています。
勢いづくゴールド市場
現在のゴールド(金先物)は、2018年を底値として上昇しています。この勢いがついたのが今年2020年に入ってから。
新型コロナウィルスの影響もあり、逃避資産としてゴールドに流れていることも当然あります。リスクオフで買われるのが、ゴールドといわれており、リスクオフとは地政学リスクや地質学リスクなど、リスクをとってまで投資をしたくない心理が現れたときに、買われるのがゴールドということです。
今回の新型コロナウィルスでも3月の株価大暴落の際に、株価を保有しておきたくない、ではどこに資産を移すか?という選択肢の一つにゴールドが上がっています。このようなリスクオフ先としてのゴールドの選択は、毎回のように起こります。
是非覚えておいてください。そして、現在2020年6月末ですが、高値圏を位置しています。調整はあってもこの高値圏を抜けていくのではないか?と考えています。
まだまだ不透明なリスク多数
新型コロナウィルスの第二波懸念や、米国大統領選、中国問題などマーケットにとって不透明な問題は山積みです。そんな中で株価は上昇しています。執筆時が6月27日ですが、そろそろ陰りが出るのはないか?との見方をしています。
それは、今回の上昇は各国の金融政策での上昇であって、実体経済が伴っていないからです。金融政策と実体経済が乖離すると必ずしわ寄せがきます。
ですので、夏場に向けて株価は、調整局面、もしかしたら3月につけた安値を抜ける動きにもなる可能性も考えています。ただ、この考えは流動的に考えるべきです。
理由は、新型コロナウィルスの第二波の爆発がどこまでか?にあります。そして、経済の低迷はどこまで続くか?によっても変わってきます。ただ近い将来いえることは、いき過ぎた上昇は一旦、下落すると見ています。
そうなるとゴールドがさらに上昇
株価が上昇している現在でもゴールドは上昇しています。調整が軽く入っては勢いよく上昇を繰り返しています。ここからですが、仮に大きなリスクオフがくれば、ゴールド自体も下落する可能性があります。
それは3月のような暴落時は、現金最強と考える投資家が増え、投資を控えるからです。しかし、その後なにに投資参加するか?といえば、ゴールドが選択される可能性が高いのです。
チャート的に見ると目先は、2000ドルの高値を超えたらさらに2500ドル付近までトライしても不思議ではないと考えています。
リーマンショックでゴールドは急騰している
2008年9月15日、米国で投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことで金融ショックが起こりました。
いわゆるリーマンショック。この時のチャートを見てみましょう。そして、その後ゴールドはどうなっていったか?リーマンショック時は、暴落し、その後3年の歳月をかけて上昇しています。
2008年10月に700ドルだった価格が、2011年9月には、1900ドルをつけています。この流れが今回も起こる可能性が高いです。
余談ですが、デジタルゴールドといわれているビットコイン。これも同様な動きであれば非常に興味深いと考えています。今回、注意しておきたいのが、金融ショックではないということ、ここがどうマーケットに織り込まれるか?は注目です。
穀物市場も取引可能
意外と知られていないのが、穀物市場も簡単に取引できます。CFDの中に入っています。CFDとは、Contract for difference の略で、「差金決済取引」です。
差金決済取引とは、「差額だけをやり取りする」取引ですので為替FXをやられている方は、ピンとくるのではないでしょうか。
CFDには、日本225や原油、前述したゴールド(金)などもあります。取引所によって異なりますが、コーンや大豆などの取引も可能です。
穀物市場が上昇する理由
今後、穀物市場は上昇すると見ていますが、この理由は新型コロナウィルスの影響です。普通に現在でもスーパーの白菜などが値上がりしているのをご存知でしょうか?
これは、需要と供給のバランスでいえば、高いお金を払ってでも白菜を買いたい人がいる、反面でそれほど白菜を作れていない状況があります。
それをCFDで取引するとどう考えられるでしょうか?現在の価格よりも上昇すれば、利ざやを得ることが可能なCFDでは、例えば安くで大豆を保有し上昇するのを待ち高くなれば売ります。新型コロナウィルスだけでなく、中東ではサバクトビバッタが穀物を食い荒らし、生産が減少している状況にあります。
また、天候も大きく左右されますが、日本も同様に天候面では気が抜けない状況ではないでしょうか。そしてこれらは、農作物は人々が食べるためにだけ生産されている訳ではないということも理解し直すべきです。家畜に食べさせるためにも穀物は絶対に必要となります。
餌がなければ、我々の食卓に並ぶ家畜が育たないという現象が起こります。食品として購入する際に価格が上がっていたら決して嬉しくはない大豆や小麦、コーン。これらも投資の視野に入れておくと面白いと思いますよ。
*上記は、過去データに基づいた個人の考えです。投資は、自己責任でお願いします。
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